何も持たなかったはずなのに 多分荷物は重くて
何を詰め込んだかわからないのに 大切で
手放せないまま 逃げるように出てきた都会
何をしたかったのか 私の頭の標識は
真っ白に作り上げ ....
なぜ猫は愛されるのか?
それは何度も何度も進化したから
なぜ人は憎みあうのか?
それは何度も何度も進化したから
人間は猫と違い
憎みあう程度には
進化しているが
愛さ ....
「明けない夜はない」という
その言葉に本当に支えられた人は
きっと
『もう朝が来なくてもいい』という
そんな夜を過ごしたことのある人だと
私は思う
1馬鹿なシティーボーイいばってばっか
2うつむいてそれなりに差し込むパーカーのポッケ
3そんなわけないのにひとりぼっち
4人ごみがマジゴミみたいで軽くショック
5ため息夜が好き雨 ....
新たに愛したら
この痛みから解放されるのか
かつて愛し捧げ
与えられた
この広がり膿み続ける
空虚な傷口を
スーパーの袋にいっぱいのみかん
向かいの席に座ったおじさん
着いた駅のホームで倒れた
淋しかった夜更けのホームが
めいっぱいの 太陽の色にあふれて
スマホで救急車を呼ぶ人
....
恋か愛だかわからない
夕映えのグラデーションが静かに消えてゆく
後に残ったのは
鋼色の冷たい空だった
昴が昇り
オリオンがアンドロメダを追いかけて
シリウスは白く笑った
北斗の斧 ....
せっ、先輩っ!
なんだよ、たまお?
(※キンタマ王子は親しい人から
キンタマのたまと王子のおを取って
たまおと呼ばれていた)
あたい、あたい・・・・
どうしたんだい、いつものたまおらしくな ....
深い森の中で
寂しいかい?
と聞くと
彼は寂しくないと答え
広い原野にたたずむ彼に
楽しいかい?
と聞くと
彼は震えた声で
孤独だとつぶやく
彼に問いただしても
明るい答え ....
チキンサラダと
チーズトーストをなんとなく
頬張りながら
冷めた珈琲を啜り
永遠に続くフライトを待つ
くたびれたコートに包まれ
鉛色の雲に閉ざされている
ドゴール空港
混沌とし ....
土から抜かれた細葱を刻んで
食卓にそえる
グラスに水を入れて
残りをさせば
頭と根がのびてくる
日にひとつ
歩みをへらし
粥をへらせば
命でこのよに
帰れるけど
初雪の ....
気怠い午後だ。
こんな凪いだ白昼夢に溺れそうな空気には
ジムノペディがよく似合うのだろう。
神々の祭典だ
と、
教わったのだろうか。
アンブローシアは、
不老不死の実 ....
夏 熱苦しかった 公園の立木は
秋 身軽くなって
梢をより軽やかに おどらせている
そして 庭木の葉先も
背伸びし終えて ほほえんでいる
野の鳥たちにむかって
招待状を提示するかのように ....
たいせつをさがしている
大袈裟でもなく控えすぎず弾力をもつもの
空は低いが僕の中にそれをおしあげる力があるだろうか
誰も風化しない星々も変化しないのではちょっと困るのだ
粘土のように塑 ....
雨が降っている、と 長い髪を翻して駆けていった
レティシア 君を探して見知らぬ夢をさまよっている
あれは君だったの 夢のなかでそっとくちづけをかわした
誰もいない図書室で本をひら ....
前に体重がかかっていますね
と 足型調べる靴屋さん
胸は反らせているはずなんだが
と わたし
町中を歩いて
ウインドウに映るわがすがた横目で眺めれば
なんと言うことだ
前屈みでせ ....
幻聴の群れに踏みこんで
足を進める
虫のように文字が ざわわ と逃げて道をあける
体が重いから ゆっくりと行くしかないのだけど
ときおり腕をかすめたり
耳元で ぶうん と羽音がしたり
その ....
秋風に
揺れる紅い葉
揺れる想い
風と共に
飛んでいけ
キンタマが
羽毛で覆われていたら
蒸れてインキンに
なるだろう
それでも
空を飛べるなら構わない
キンタマ羽根を
思いきり広げ
太陽に近づいて
燃え上がりたい
燃え尽きたい
....
夜が明けたら
真っ白の世界
魔法使いが杖をひとふり
呪文を唱えた
犬は喜び 庭駆けまわり
猫のあたしも
心躍る
歩道橋ですれ違う子どもはみんな
いつもよりはしゃいで見える
い ....
よちよち歩きで
私がいなきゃ
すぐ泣きじゃくってた
心が
ときどき
足の裏へ逃げこむ
歩くたび
きしり きしりと
痛む
つま先まで
しびれさせてよ
私の心を
呼んで ....
天気予報を見ると、日本のどこかに雪のマークがついている。ツンとした空気の真ん中で、息を吐く。するとその音が思いのほか大きくて驚く。あったかい毛布を肩にかけ、音楽を聴く。ロックを。できるだけ明るいロック ....
天井は高く
空も高い
搭乗のアナウンスは
行き交うスーツケースと人ごみに
まあるく
反響する
この(ゲート)までは
誰でも爆発できます
この(ゲート)からは
*****だけ爆 ....
風邪を引いて
鼻水が止まらない
あいきゃんとすたっぷざのーずわーたー
なのだ
そういえば
オボちゃんどうしているのかなあ・・・
聞くところによると
高田馬場博士の資格を剥奪さ ....
151126
稚内から
26時中
わからないから
浮かない顔して
雪虫を眺めてた
あれは15歳の時だった
ナンバー87はと問われ
78ならば受信用5極真空管
....
まず初めに断っておくが、腐っている
腐って嫌な臭いを放つ50男
それが俺
今日は仕事が休みだったがやる事もないので朝から映画を観に出かけて見た
ロバート・アルトマン、ハリウッド的映画を撮ら ....
ぼくは錬金術師のように
黄金を創ろうと必死になっていた
銅に銀と錫に亜鉛を混ぜて
ローズマリー・パセリ・タイム・セージを加え
そして 少量の胡椒とカルダモン
青い炎で炙れば
黄金色の合 ....
晩秋の黄昏に
チェロの響きが肩に渦巻いて
痩せた胸を抱き包む
明日の朝は
この曲を聴きながら
ベーコンエッグとトーストにイチゴジャム
そして濃いめの珈琲を啜る
そのバロックは
....
久々の早帰りに
電話の向こうで
妻が文句をいう
冷凍庫は貴方が
イッパイにした
妻の激流止まず
僕に記憶はない
何ということだ
酔った勢いから
楽天市場の散歩
記憶に無かった
....
逃れ去っていく逃れ去っていく記憶の
その核心を掴もうと
広がる鉛の海を泳ぐ、泳ぎ続ける
失われた煙の花と団欒
終わった関係と更地
虚脱の時を刻む秒針
静まっていく静まっ ....
1502 1503 1504 1505 1506 1507 1508 1509 1510 1511 1512 1513 1514 1515 1516 1517 1518 1519 1520 1521 1522 1523 1524 1525 1526 1527 1528 1529 1530 1531 1532 1533 1534 1535 1536 1537 1538 1539 1540 1541 1542
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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