ベランダに 平面を、前に出し
ふるいコトダマが 流しこんだ、密度や態度
永世から伏せ字にして遊ばれている
眼鏡をかけたクジラでも探すね
シュウの表面に画く、毒にしめた卵が
・牛乳・砂糖 ....
ライドンと云ふその靑年が
ロットンに生まれ變はる為に
燃えるやうな赤毛を
緑色に染めた
燃えてしまつてはいけない
全く新しいアイディアが
彼の脳には詰まつてゐた
情熱を誤魔化し
怠惰を ....
ふと口ずさむ歌に思い出した君は遠い過去
口癖のように語った夢は歳に不似合い笑いの的
耳をふさいで眼をつぶり がむしゃらに生きて
そして
学生時代の幼馴染と語る思い出はいつも君
とうの昔に ....
何も無いけど
何も出来ないけれど
絶え間なく流れ
過ぎ去る時の中で
私は生きている
何も知らないけど
何も出来ないけれど
めくるめく毎日の
それなりの出来事に
私は笑って ....
「時間がないから。」と
あの娘は駅へと急いだ
僕は「見送る。」って言って
無理矢理バスに乗り込んだ
駅であの娘が言ったよ
あの娘が言ったよ
「私付き合ってる人が居るの。
私一度だけ結婚申 ....
どんな経緯だつたか忘れたが
H.院長は僕に
「ロリコンは髙尚な趣味だよ」
と云つた事がある
醫者の癖に煙草は喫ふ
不用意な言葉も口走る
瘦身の彼
穏やかに語る面を打ち出し
何とか患者の ....
隙間から光のこぼれる
カーテンは閉めたまま
布団の中
隣の温かい曲線をなぞり
指や足を絡め
パズルのピースを探り合い
ピッタリ嵌めて
繰り返し
もう少し
繰り返し
あともう少し
....
夜毎共に花火を打ち上げても
君には何も残らなった
陽の照る最中に降り注ぐ雨
純白の光に崩折れてしまえば
眼前を直進スル白骨の隊列
死の影を引き摺りながら
いつも不思議と明るかった君、
....
芸能界ってすごいの?
すごい、かもしれません
すごい、ということになっているところのもの
虚飾の世界じゃないですか
芸能人が強者とは
全然思いません
人気商売なんてつらいよ
....
体調が悪くて、
1日中布団でゴロゴロ
昨日買ってきたレコードを取っ替え引っ替え聴く
みんな良かった
ほっとけば、
僕は毎日、一日中こうしていたい
聴きたいレコードはわんさかある
忘年会へ ....
なんだもう夜かと
ひとりごつ
ずっと傷にお塩ぬりぬり
オナニーしてもなんか違って
生渇き
誰のせいなのかと考える
自業自得すぎて笑える
やけに膣が恋しくなるが
生殺し
あーあ ....
○「満員電車」
満員電車は
人間を人間として運んでいない
人間の物化である
年齢も性別も障害も一切関係なくただ詰め込んでいる
いや物以下の扱いだ
壊れやすい物や冷蔵が必要な物などを運ぶ場合 ....
知らない 知らない 知らない 街で
知らない 知らない わたしは たたずむ
知らない 知らない 知らない 花を
知らない 知らない 風が 揺らした
知らない 知らない 知らない 場所へ ....
風フウは生まれこそ悲慘だつたが
拾はれて來て篤育を受けた
をぢさんトクイクつてにやんだ?
これは俺の造語なのさ
お前みたいに圖々しくなる迄
大事に育てるつて事だ
あ、そんな云ひ草
額面通 ....
あなたが天にましますかどうかに興味はない
あなたが起こす地上の奇跡も期待しない
あなたが開いている天上の門もどうでもいい
ただあなたと呼ばれるもの
あなたを呼ばう人の声の
ただくちびるの動き ....
まるで彼のみるのと同じ
その虹をみたものは
すべてを好きになる運命という
悲しみ、苦しみ、絶望、退屈、
叶えられないマイナスばかりの感情を
すべて忘れてしまうけれど
それで ....
ふと
人生は砂時計だろうか?
と思いつき
書いてみる
〈闇汁や數寄者小判を忍ばせる 涙次〉
冬の笑まひは仄暗い
燈しは細くていゝ
大體、それで通る季節だ
ねつとり文學論する夜更けでも
一年の疲れは隠せず
手早く帰りの支度をする
そんな輩ヤカ ....
小児喘息が酷くて
発作が起きて寝られない夜は
リビングの椅子に座って
朝が来るのを
ひとり待っていた
眠くなっても
熟睡は出来ずに
自分の呼吸音だけに
集中していると
それはやが ....
官能愛の慟哭より
いと高き愛の音 、
しゃらら しゃららら
鳴る言の葉の
荒ぶるなり
肉の死して
続く宇宙の鼓動
肉を貫き
流れる河が 在る
愛ってなに…
恋愛。
慈愛。
無償の愛。
自己犠牲?
愛は己を捨てる事?
愛は我が身や心を蝕む。
それでも愛したい。
愛に埋もれたがる。
愛より深 ....
なぜひかりがさしている
なぜがたがたとゆれている
あなというあなからたれながして
うつくしいていでいきている
ぶってほしいつよくつよく
あきらめてほしいきつくきつく
きみはてち ....
冷たい骸ムクロのやうになつた
女の子の形をした物を
掻き抱き、僕は
泣いた
嗚呼、東京の水に溺れさうになつたら
帰つておいでよ
大埼玉に
坂戸發、徒歩で約2時間
東秩父村に至る
思ひ ....
予定になかった支出
出血大サービス
足りない分はキャッシング
賑やかな時間はあっという間
その後の静けさに
血に染まった数字が付き纏い
なんだか寒気がする
赤赤赤赤赤赤赤
赤▲27 ....
小指の赤い糸は
昔切れてしまったのに
どうしても
元に戻したくて
手繰り寄せたのは
赤くもない色の糸だった
生きるって
そんなことの繰り返しだな
僕は少しだけ可笑しくなった
ちょっといいですか。
あなたは神を信じますか。
牛の声で返事をした。
たしかに、神はいらっしゃいます。
立派に役割を果たしておられます。
ふざけてるんじゃない。
ぼくは大真面目だ。
友だ ....
黒い写真は我々に何を語ってくれるだろうか
干からびた
噴水の
中を走る
純粋さ
岩の
....
照らせ 照らせ 光よ 照らせ
光は 孤独なのだから
ひとりでに かがやくのだから
回せ 回せ 宇宙よ 回せ
思うより なにもかも短いのだから
夜ひとつさえ 瞬きのうちなのだから
流 ....
世界はゆめ
みてる
木々の上で
鳥が鳴いている
その光景を見ている
鐘の音が
どこかで聞こえる
耳を澄ます。
日々、
の
暗闇のなか、一日がはじまる どこか
に行こうと、 ....
○「指紋」
指紋は同じものは二つとないという
そして一生変わらないという
ほんとうだろうか?
ほんとうだとすれば
指紋は神がつけた識別番号だろうか
僕たち人間が生きている間の行動は
この ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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