さぁ、足許の川面に揺れる
一艘の舟に乗ろう。
(自らの重みをぐぃ…と下ろして)
誰かが置いていったまま
傾いた左右の艪を、握り
今、漕ぎ出そう。
――旅の始めは、後回しにならぬよう ....
あめの山にはいって木をきる人がいる
チェンソーをひびかせて
切る理由がある木なのだろうが
私にはわからない
他とどう違うのか
倒されてゆく木も
生かされている木も
ただ黙って空をみて ....
私は死に向かって
一直線に走っている
後悔などは何処にもない
せめて安楽な死を願うのだが
死という狭い門をくぐるのは至難の技かも知れない
痛みに弱いぼくは
レモンに告た
モルヒネ漬け ....
感じるままに生きてやる
言葉も追いつかない
あとあと
説明だらけの人生を
感じるままに生きてやる
説明しなきゃ分かってもらえないような生き方がいい
おれの人生お ....
圧力鍋の中で椅子取りゲームが行われていた。
「誰もその椅子に座りたいのだ」と言い出したのは
課長補佐だった。
「トレンドとブレンド間違えちゃいけないよ」と笑ったのは
有閑マダム。
三ツ星だか ....
まともじゃない自分の
まともじゃない考えを
真理のように語られたって
誰がそんなもん
まともに聞くか!
まともな人を想定して
仮に自分がまともな人だったら
どのように考えるか
それ以外 ....
黒い大蛇が棲むという石橋を渡れば
桜咲く岸辺に
そこには大衆食堂が在った
憶えているお品書は
カツ丼
カレーライス
精進揚げ定食に
銀だらの照焼くらいのものだ
砂利道を挟んで
タ ....
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ
ぱっかりわれた西瓜から 真っ赤な血が吹き出ている
ウジ虫が くねりくねりと 刺さり這い回り
蠅が ぶーん ぶんぶんと 飛び遊び
やがて土の中に 吸い込まれていく
苦しくて 苦く ....
雄と雌は縁によって出会い
染色体を与えあい
永遠の生命に祈りを捧げ
髑髏本尊まで作り上げてしまった
隠微な美しさに捕らわれ
源流を遡れば
月の光に浮かぶカーマスートラが観えてきた
た ....
燃えている
あれは、
もしかするとマグネシウムホイールかもしれないね
二本の轍からオレンジ色の閃光が突っ切ってくる
反照で人々の表情はエジプト壁画のように、平面化したが ....
もう僕はくよくよするのをやめることにした
だって空には太陽がある
僕には信仰がある
希望があるじゃないか
多少のことがあったって哀しむな
あの絶望を乗り越えて来たじゃないか
絶望こそが希望 ....
定期便さえない南の離島で
ひっそり平和に暮らす家族も
獣道のような細い山道の奥に
密かに暮らす人々も
二十一世紀は容赦なく襲いかかり
その存在を世界に知らせてしまう
ここに珍しい十八 ....
目覚めた太陽のなすがまま
空に碧が滲めば
白く佇む月の裾
星々の瞬きは囁く
青い空の底
ここにいるよと震えてる
夜の帳の幕間にて
隣り合う僕らの遠さを知らず
彼方を見ては羨む
....
イヤな奴
私はイヤな奴だから
心と反対の言葉が
口から飛び出す
もうしらない!
会いたくない!
私はイヤな奴だから
心と反対の想いが
頭の中を駆け巡る
意地悪しちゃえ ....
手が届かないと分かっているものには
本気になったりなんかしない。
同じ土俵に立ったりしない。
立とうとも思わない。
意地をはったり
悪態をついてしまうのは
さっきまでこの手 ....
隣の塀とうちの家のスキマに
新緑を伸ばしてくる
まだ若い紅葉
窓から枝の先が見えるようになった
そこ、狭いだろう?
って聞いたら
あなたを見ていたいのです
と、軽やかに揺れた
....
工場の機械音が
漏れ出す倉庫裏で
地面を見ながらタバコを吸った
同じように目を伏せた人は
フランチェスコに似ていた
休憩が終わる前に鳴った電話は母からだった
「アンタ毎日何 ....
好きなタイプは貝類
閉じた貝を
そっと見てるのが好き
何を抱いているのか
時々油断して見せてくれるような
葉桜の並木道を一台の霊柩車が行進していくのは
28℃
「にじゅうはちどしー」
と、略さずに呼びたい一日
の真白い光
噛み砕くと
腐った果実のにおいが広がる
※
額から垂 ....
ゆびきりげんまん
嘘ついたら
花千本贈る
ゆび切った
バラ千本よ
謝っても元に戻らない
嘘をついたから
バラ千本を贈らずに
飲むことにした
針千本より痛くて
たぶん死ぬと
....
占いを占う占い
予感が予感で終わる予感
現実を現実と思えない現実
過去を過去のものにする過去
私を私と思わない私
病気のじじい
働かないじじい
そのミックスじじいが
世の中には大勢いる
家族にとっては
一応家族の一員だし
昔ながらの親子の情とか
夫婦の情もあるので
ギリギリ受け入れているが
一歩 ....
鏡を覗くと、
影の目がこちらを見ていた。
私も影に視線を返した。
すると鏡から影の手が伸びてきて、
私の輪郭を包み込む。
*
黒い塀がどこまでも続いていた。
私はび塀の向こうの世 ....
灰色の吐息がテーブルに満ちて
苦い珈琲が過去の想い出をたちのぼらせる
壊れた砂時計は絶えることなく
細かな砂を落とし
窓辺に佇んでいた
なかなか来ないオムライスを待ちながら
煙草を吸い ....
自転車で新緑の道を走り抜ける
今 私は
思い出のようなものを 確かに
感じている かつての私に
この街を通り過ぎる時
働いていた時に通った あの店も
この店も 今では
まるで ....
見慣れない鳥を見た
あとからそれがカササギだと知った
あたまの良い鳥だという
どうりであたまが大きかった
白と黒 翼の青
尾羽はすーっと長い
見栄えのする鳥だ
カササギは落ち着いていて
....
冷笑しないでください
卒寿(おいぼれ)ともなると
ゆめとのぞみは萌えにくいのです
青い年
とちがって・・・・
謳歌はうまく唄えないのです
赤い「根明」(ねあか)の齢(よわい)
と ....
穏やかな気持が欲しいと
思うこともあるけれど
大抵いつもはそんなことを忘れていて
焦燥し、憔悴し、
喜怒哀楽を誇示して疲れ
沈んでみたりする
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり広がり在る
(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)
湖は波 ....
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