搾りたかった
何にでも
搾りたかった
握力はまだ
いくらでもあった
さんまでも
松茸でも
唐揚げだって
刺身だって
みんな
スダチだった
それが徳島だった
だから
....
遠くで鴉が騒いでいる
近くでキジバトがうなっている
そして 里山の林には
小雀たちが戯れている
深閑を讃美するかのように
カラオケのさざなみをたてて
....
私が昔
吐いて捨てた言葉に
躓いて転ぶ今の私を
腐った道が笑っている
はじめから途方に暮れていて
今では
どう感じれば良いのかもわからないのだ
平和と愛は無関係なんだってこと
平成時代になってやっと思い知った
人類がわたしです
ヘリコプターの音を聞きながら
食べる 野菜スープのあじと
安定しなさいと言って
聞かせる平らな親の目 ....
今、数学の世界では
いよいよリーマン予想が
証明されるのでは
との期待が高まっている
その急先鋒が
カリフォルニア大学
バークレー校の
カール・ヤスムッセン教授(28)だ
十代でハイン ....
季節はずれの太鼓囃子がきこえる
思考を急激に 過去へともっていかれる
いちばん最近の 夏の記憶を掠めながら
さらに遠い夏へと
苦労も苦悩もなにも 知らず感じずに過ごしていた
....
はっきりしてることがある
2015.4.10._19:03 2015/04/12
道が見えるという人もいれば この足が道を作るという人もいる
僕はどちらだろう? 僕にはどっちがしっくりく ....
メールの受信が待ち遠しい
あなたにメールを送信し
返信メールを受信するまでの時間が
日に日に長く待ち遠しくなっていく
恋をしているんだ私、と
一人思う
私はあなたのことが好きな ....
隣のゆるいおばさんが貸してくれたレディコミに男と女がえがかれて
9歳で知った
それは海に骨をまく話
ぼくが死んだら海に骨をまいてくれという話
言いながら
抱き合う話
あの歌手が歌った歌 ....
ゆれる ゆれる
しずくが ひとつ
ゆれる ゆれた
なみだが ふたつ
葉の上で キラキラ
一滴 ユラユラ
ちょっと 寂しげに
見えた瞳と かくれんぼ
ねぇ だいじ ....
冬の暗い夜に
遠くから聞こえくる音は
線路の断末魔である
パソコンの光だけは
部屋に拡がって
四隅の闇に吸い込まれていく
誰も世界につながることはできない
誰も外に出ることはでき ....
できの悪い推理小説のプロット
夢の死に絶えたファンタージェン
造物主のいない創世記
すべての夢がわずかな因果の隙間に託されるなら
いつもつまずいている僕はニッチな日雇い漂流生活者
....
『偸盗』も
イイよ ....
今、アメリカでは
ボビー・フィッシャーの再来と
呼ばれている
レナード・レヴィンという
14歳の天才チェス少年が注目されている
近い将来現世界チャンピオンで無敵の
マグヌス・カールセンを破 ....
1日の終わり
グラスで氷が回る
なんでもない繰り返し
あなたを考える無意味な繰り返し
眩しくて
おじけづいしまう
その綺麗な瞳が私を映してくれないなら
見えなくなればいい
....
リケジョが婚活
ノケジョが就活
そんなニュースが流れる一年
俺はカノジョと生活していた
ドボジョがゆう活
スージョが菌活
そんなニュースが流れる一年
俺はカノジョと生活していた
鼻が咲いている
といって言葉遊びではない
ほんとうに咲いている
鼻血が出る
といって垂れてくるのではない
溢れ出てくる
溢れ出て
止めようもなく
はな
はなはなはな
川辺は静かで
....
遡る先には筏があって
交通安全の人形がそれを見下ろしている
危ない場所を渡るときには
必ず
利き手を上げなさい
息継ぎを右手に任せて
あとは消えて
(アイスクリームを口にする ....
冬に凍りながら
疲労に暴かれている
存在の核から辺縁に至るまで
疲労は人間をむき出しにする
存在は今や感じやすく放ちやすい
どんな分析も総合も無効な
胚芽のやさしい曲線が血で満 ....
54才
Honolulu
今日の出来事である
道端に女子高校生の心らしきものが
無造作に転がっており
交番に届けるか否か随分と ....
ちからなく たちつくす
たちつくすと きになる
きになると えだわかれ
えだには はが のぞむ
はっぱは かぜをうける
いきたいのか ちぎれても
いきたくないのか くちても
ねが ....
狐につままれておもえらく
十中八九発作なのだが 今すぐ要所に駆け込めば
まだしもマシに収まるのだが 今ちょっと手が離せなくて
したい事溜まってる気がしてたのだが よく見ると業者に借りたでっち ....
覚えている 山の色、海の匂い
夕焼けの中、一緒に遊ぶ隣の家のお兄ちゃん
記憶は遥か遠く、遥か遠くに居て 瞬間に迫りくる
過去は止まり、描写は言葉を忘却している
感情の色を失くし、刻む脳裏の ....
いつのまにか森は黄に染まり
陽射しに浸され黄金いろ
黄金に小刻みに揺れ輝く
空気が違う、匂いが違う
落ち葉と迫る冬のコンチェルト
秋と冬が衝突し合い絡み合い
発光しながら溶解する
静 ....
延々と吸収できると
思い込めるうちは
若さを自覚しなくても
若さを体現していける少年。
永遠に吸収できないと
気づき始めてからは
限界が明確になくても
限界の尊さを実感し ....
寒い冬の夜に
赤い提灯と屋台の車
そこにおじさんひとり。
マンションに囲まれた
住宅地に赤い光と屋台と煙
香ばしい甘い焼き鳥の匂いと
屋台から流れるラジオの音
"いらっ ....
ニュースに続いては経済ナウです
最近「遠慮交際」と言われる
新たな交際が広がっています
これは、誰かとの交際を求めて
お金を支払うのではなく
誰かと交際したくなくて
お金を支払うというもの ....
ちいさい秋見つけた
帰り道
ちいさい秋実をつけた
輝いている
ちいさい秋差をつけた
キミとボク
ちいさい秋目をつけた
羨ましい
ちいさい秋火をつけた
悔しさに
....
とても食えないから
詩人の食事は貧しくて
目玉焼きと納豆が精々のところ
まてまて!
立ち食いの天玉そばを思い出せ
松家の朝定食でもいい
そこに天国があるのだから
貧くともプライドを忘 ....
てのひらに
転がる大粒のガーネット
それは血の色
珠玉は明日を占いながら
許された種族はボヘミアに彷徨うジプシーだけだった
インスピレーション
暗い森の声がする
夜の帳な ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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