変わり身
噂とは変化した時間によって流れる
人が何年もかけて変わっていくものは
案外人には分からぬものだけど
ときおりそれを見抜く人がいて
やがて噂にならなくても誰もが気づく
真っ ....
死にたいという衝動が一日中私につきまとう
死が人々の中でたらい回しにあっているのか
私が死の中でたらい回しにあっているのか
でも、死にたいと思うたび、私は私に立ち止まる
死を望むに ....
夕陽は波の音を残して
海と空の混沌に溶けていく
松の梢から昼の光が消えると
ぼくの中で映像がうずきはじめる
時を忘れて遊んでいたぼくらに
夕餉を告げる母の声がとどくとき
一日 ....
疼痛発作に昼日中から、
遮光カーテンを締め切り寝込み
激痛が退いた夕に眠り込み
夜陰に突然目覚める
こころ
光 求め
からだ
光 拒絶し
混沌として堪らず枕元のスタンドライ ....
こどもたちか
いい年したおとなたちか知らんが
感受性の制服着て
隠喩を教科書に
無意味の羅列の学校に
隊列なして通っている
氷点下の空から、シャーベット状の月が、地上眺めて苦笑い。
そんなところで寒いとか言うなよ、なんて。
遠くで木星が、白い息を吐くような、夜明け前。
いまこうしていることは
大気のない宇宙で
大声張り上げて叫んでいるのと同じかもしれない
届かない 意味がない
だけどどこかで
同じように叫ぶひとが
いるかもしれない
もし広い宇宙 ....
チカッ チカッ
航空障害灯は
自己主張が激しい
ここには星が無いからって
じゃあ僕が星の代わりになるって
なるほど
星はきらめくけれど
点滅した ....
東海は 知多半島の 里山に
野の鳥かげがうすれるなか
昼夜の区別もとぼしくなって
背の伸びきった「時」はただよい
間の伸びきった「空」が拡がっている
....
ファンタジーが砂一粒になって主人公の手に託されたとき、
私ならどんな願い事をするかなって考えてみたのだったけど、
私なんかの願いでは国はいく度も滅ぶしかないのだった
ほろぶはつまずくとほころ ....
駅のホームやバスの停留所
そこからすべては始まりすべては終わっていく
人生を中継する固定点として
いくつもの人生を交わらせてきた
駅のホームやバスの停留所は
人生の仲人として
....
純白の天使が私の窓辺に降りてきた。
机上の真紅の薔薇を香りもすべて真っ白に染めてしまう。
ここにいてもいいんだよ。
迷う私を優しく光の当たる所へと誘ってくれる。
夜空には眩し ....
気持ちが一つになって
愛し愛されている感覚が
強くなっていく
あなたと見る世界は
いつも綺麗で輝いている
景色の移り変わり
ただぼんやり眺めて
安心感に触れる
あなたと見る ....
高原の爽やかな風が私を撫ぜる。
あなたと過ごしたあの夏は過ぎ去った時の上に浮かんでいる。
ぽーん、ぽーん。
冬が来たのだ。
定宿に置いてきた古皮の手帳にはあの頃の私の言葉が並 ....
父が玄関先に佇んでいる。
綺麗に仕立てたスーツを着て。
奥の部屋から出てきた私に
父は聞いてきた。
「俺は、いつ死んだんだ?」
私は一瞬
間を置いて答える。
....
綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず ....
見失ってしまったもの
いなくなってしまった人
寂しさを感じた時から気づく
キャンバスに色が付かない
何を塗っても なにを描いても
絵具を替えても 筆を取り換えても
....
ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです
ぼくの声は特殊らしい
子供のような
女性のような
その姿はカミソリのようだと言われる
....
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る
とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ....
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも
きっとそれは
空の果てに在るのだろう
いまだぼくたちの知らない世界
きっと在 ....
ぼくたちは感謝の中で生きている
白雨
最初の一滴が頬にはじけて しまった、と思った
それから間もなく 街は音に飲み込まれていった
僕は慌てて逃げ込んだが もうすでにびしょ濡れで
傘を差して歩く人を うらやましく眺めていた ....
わたしの味方は誰だろうか、と
指折り数えて
早々に
ぴたりと
指は止まる
味方と信じて疑わない
あいつや
あいつが
まさか
本当のところは
敵意を抱いていまいか、と
....
151204
もう少し頑張って
細石になりましょう
そして奨学金を貰い
学問を究め
巌となりましょう
それが我が小国民の
生きる道です
チョコレートなんぞに
目を向 ....
「6月に脇芽を差しておいたら大きくなった」
根元は気の毒なくらい細いのに 上は梅雨時のよう
緑の実をいっぱいつけて 木枯しに揺れている
他の作物は枯れ果てて 掘り返された畑の隅に
....
気持ちワリィって
本人が一番良く分かってんだろ
な、そうだろ、そうだよな?
(殿方童貞 詩集「童貞」より)
チョコレートは最強の食べ物におもう
遭難してもチョコのおかげで生き延びられたりするそうだし
おかあさんにしかられてもチョコがあれば
少しだけひとりでいれそうだし
箱にはいった高級なチョコよ ....
かがみこんで
更新日の底に沈殿した
URLをそっとつつく
日常がさかさまになっている水面まで
素朴なhtmlが入道雲のようにつたい
またおりてゆきながらピクセルに散る
ブリンクする ....
原発事故直後
お遍路さん姿で
現地に現れた
菅“いとこ婚”直人が
周囲に縁起でもないという
空気を漂わせていたと
自身のブログで語った
キンタマ王子は
菅“いとこ婚”直人に
名誉毀損 ....
それは
決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ
「どうしようもなく君が好き」
と ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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