夕暮れ時の街角で
厚く立ち込めた曇り空を見ていた時
立ち尽くしていた 理由など何も わからないまま
歩き出す 瞬間を思う 立ち尽くしていた私の姿


かつての友人はいつしか 私から去り ....
枯れていく
ご飯を食べる
枯れていく
仕事をする
枯れていく
着飾る
枯れていく
歌を歌う
枯れていく
枯れていく
枯れていく
枯れていく
陽は明るい
枯れていく
春風 ....
お彼岸って何
お盆って何
聞く度に大人たちは
腰を屈めて私の目の位地に答えを

だけど一度だって
理解したことなかった
お彼岸って何
お盆って何

そのうち忘れて(やめて)
それ ....
自称詩人は
薄暗い怨念を抱えながら
それでいて
自称詩上は
心優しき
善意溢れる者として
振る舞っている

怨念Xが
自称詩関数F(X)で
善意Yに変換される訳だ

関数F(X ....
都市がその分厚い装甲をこっそり脱いで
機能のための回路が途切れるやさしさだけの広がり
人もまた分厚い甲冑を脱いで
失われた自然の脈動の中へ包まれていく
公園は人が空間を食べる場所
疲 ....
風邪には風邪薬
不安なときには だいじょーぶやって
のカラ励まし

私にはなんにもないから
とにかく明るく
軽く さっくりと
だいじょーぶやって!
と言うしかない
君が顔をあげるまで
  その陽 筒へとがり
  粘りつきつつ 茎にまがり
  (熱せられた){ルビ感汁=かんじゅう}の ぎゅわり、
  {ルビ盤陀=はんだ}のごとく やがて凝固をしたが
  わたしたちはと ....
青年は無から有を生み出していた
暗闇のなかを模索していたのだ
暗室にとじこもりっきりで
新しい光がみえてきた
創作をすることで

創作の作品には魂がやどっていた
言葉にできないほど繊細で ....
さいしょは辞書を食べるのがいいとおもったの
すべてがなにかということと
言葉の味と、紙のにおい

うそだよ、とか、そんなものないよ
とか
それか、
ほんとうにすべては正しいのだ とい ....
彼女はときどき
始まりの海を思い出して
自分の手足をしげしげと見つめる

かつてはヒレだった器官を
もう水かきもない指先を
指輪をはめた指を

海の底にやすんでいた
はるかな祖先があ ....
時間、を米や茶に変えて
そして口から胎内へ、を
繰り返すことで
老いるを体現している


思考の配管、が
複雑な地図を要するに至ることを
経験と呼ぶなら
あまりにも不合理 ....
三月の冷たい空
人のない荒野のへりに
胸を反らして 風を呼んでみた
新たな扉が鳴るかと見えたが
風はちっとも答えなかった

すぐに答えは
あると思った
脇腹の かすかな痛み
だが
 ....
籠から溢れそうな
熟れた果実の
すこし傷んだ
あまい匂い
視線は蠅
めまい/匂い/めまい
スケッチしながら
溺れている
出口のない部屋
ぬるい潮が満ちて
鋭い線が
削り盗り
移 ....
ジャズの調べが今日も聴こえてくる
通りかけのジャズバーからだ
はいってウィスキーをまあるい氷で飲んだ
これがロックというものか
酩酊のなかでジャズのピアノの音がとろけていく

ぼくは異次元 ....
窮屈に気がついて私は朦朧としていた

近くから心地よいざわめきがきこえ

かすかに薫る暖かさが全身に広がっていく

春がおでましかと重たい瞼をひらいた
今日の夕暮れは寂しそう

何故だろう

心がそう呟く
  銀鮭の
  苔かおる底を、
  小河らの肌がすべる 春という時に
  生きることができてよかった

 
  灰色の水に 憶えている
  歌の果てに燻る 哀しみの螢火
  耀 ....
  缶の 胚は
  ここのつに 今 熟し
  むらさきにささける 夜
  埃、あかい くらがり
  埃、くらい あおやぎ
  埃、あおい しらなみ
  埃・埃・埃……
  埃、あ ....
風の幕をそっと空へ還すように
温かく見守る 吹いてくる知らせ

風は笛を吹く
物心つく頃には耳にできない 笛の讃頌

風の演奏誘うような 最前線

朱華色
鬱金色
それに
 ....
それは 微妙な気分
夏に 大分帰省と同時に届くように 
箱ごと炭酸送ったんだけど 
今イチの反応だったことを
思い出してしまった

料理もお酒も 年を重ねていくと
好みが変化していく ....
 伝えたい 私の想い

 口から飛び出したくて

 あばれている 私の想い

 なだめすかして 溜飲しても

 次から次へと あふれ出す

 口止めの 薬を処方して

 あ ....
花を育ててください
震災直後の喧騒のなか
被災地から届いたこの言葉に
まだうまく向き合えない

花を育てられない言い訳を探して
それを誰かのせいにして
形だけ怒れる言葉の毒に
無駄に時 ....
私が死んだら
骨と肉で牛丼を作って欲しい
それを吉野家で
参列者に振る舞って欲しい
「あいつ、こんなに味のある奴だったんだ・・・・」
って噛み締めて欲しい
もう一度、あいつを食べたかったっ ....
山口くんが木になった
あれは小学生の頃だった
木にも命があると
彼は言った

山口くんの木は
どんどん空に伸びて
校庭の
イチョウの木よりも高くなった
あれから彼に会っていない
 ....
何キロも続く海岸通り
コートダジュールのよう

温暖な気候に感じる明るい街

南国をイメージした
建物が並び潮風に包まれる
空気が綺麗でスッキリする

釣りをする人
独りでぼんやり ....
 ランプスポットに明かりが灯る頃、
 私は常連客に珈琲を淹れていた。
 柔らかな音楽が流れ、
 店内は優しい暖色に包まれていた。

 お客の一人は英字新聞を何かに切り張りしていた。
 他の ....
 さて、私の航海はこれで何度目だろう。
 未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
 果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
 口髭をたくわえた紳士に足音はない。

 静寂なのだ。
 この神 ....
拙訳


空舞う者

われらが主クリストに

今朝、夜明けの{ルビ族=やから}を見た。光の国の
{ルビ御子=みこ}、隼はまだらな暁を浴び、天の
波涛を飛ぶ。その下に風は止まず流れた ....
   暗闇で会話する
   わたしの鼓動と
     
   悲しくはない?
    ―かなしくはない
   
   寂しくはない?
    ―さびしくもない  
   
   無理 ....
産まれたくて産まれたんじゃない
生きたくて生きてるんじゃない
誰かが生きたかった明日なんて
知ったこっちゃ無いさ
御愁傷様

死刑になりたいから人を殺す
分からなくもないかもな
自分を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
消えた街角番田 116/3/13 20:22
生葬フユナ316/3/13 16:50
なかった[group]もっぷ216/3/13 16:29
自称詩人に死を花形新次016/3/13 9:49
公園葉leaf216/3/13 9:42
君が顔をあげるまで朧月116/3/13 9:04
tsu-tsu草野春心116/3/13 8:29
創作する青年fujisa...016/3/13 5:31
辞書はるな416/3/13 1:39
指輪ケルリ316/3/13 0:44
鉢植え、の彼女。うわの空。216/3/12 23:35
人のない荒野のへりにオイタル3*16/3/12 23:06
空白の果実ただのみきや11*16/3/12 22:07
ジャズ・エイジfujisa...116/3/12 18:24
多年草・春hiro216/3/12 17:50
呟き夏川ゆう116/3/12 17:15
midori[group]草野春心116/3/12 16:09
ginga116/3/12 16:05
「春」朝焼彩茜色916/3/12 11:28
つながる藤鈴呼016/3/12 11:02
伝えたい佐白光1*16/3/12 10:28
記念日だけではなく深水遊脚6*16/3/12 10:09
ミッキー吉野家「吉野家葬」花形新次116/3/12 8:54
山口くんの木yo-yo7*16/3/12 7:56
海岸夏川ゆう116/3/12 5:33
喫茶店ヒヤシンス6*16/3/12 3:35
航海10*16/3/12 3:01
ジェラード・マンリ・ホプキンス「空舞う者」拙訳matiri...2*16/3/12 1:52
鼓動石田とわ7*16/3/12 0:56
自由死たいら1+16/3/11 23:41

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