いつも何気なく
存在していた空が
今日はやけに
明るく感じる
そうか
もう春も
間近なんだな
暖かくなったら
どこへ出かけて
何をしようか
今までじっとしていた分だけ
....
懐かしいトムとジェリーを観ながら
人生スラップスティック論入りの缶チューハイで
ほろ酔いの仕事明けの朝
様々な宗教の勧誘やってくる
団地の一階だからな
ハッブル宇宙望遠鏡が25周年を ....
※
その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
あなたがしあわせと
思いたいことは
しあわせでも何でもなく
単なる気休めでしかない
本当は分かっているのに
キンタマの裏側に付いた
ウンコカスに
気付かない振りをして
一日を過 ....
袖が長すぎる舞台では
髪の毛と 細かな塵と
忘れかけた 過去ばかりを
引き摺って しまうから
慣例に倣って この難題を
仕立て上げましょう
横糸が 絡まるならば
簪(かん ....
{ルビ破瓜=はか}(は)
蒼い、瓦礫のような
いわし雲の瞳の(おんな、)渇きはてた
袋へと詰めた街は、桃の味がするのだろうか?
みんながやっている事
僕には出来ない
何故簡単な事が出来ないのかと言われた
これは病気なんだと答えた
そうしたらみんなが
僕のする事全てを手伝ってくれたり
病気なんだから
あまり無理をし ....
間違ってる気がして
投げ捨てた言葉
違うね
あの時の僕は
僕を守る為に
あなたを傷つけた
ねぇ
あの言葉は焼いて捨てたよ
だから
安心してほしい
もう二度と
....
糖尿、高血圧、高脂血症
痛風、高コレステロール
不整脈、ヘビースモーカー
それにメンタル?
全部正直に書いた?
それで生命保険の審査に落ちて
文句言ってんのか?
おまえ、とんでもねえ ....
160314
荒れるのはなぜかというと
地方巡業しないから(お正月にたんまりお年玉を貰うからかな?)
十分に稽古する余裕がないうえに
天候不順の春先は心身共に ....
私たちは
泣くことができないという理由で笑うことができる
図書館の本はすべて貸し出され
司書はひとりで本棚を読んでいる
夢、夜がみせる方の夢と、現実
はとてもよく似ているから、ど
うにかしてそのちがいを暴こう
とテスト勉強もしないで考えて
いた。
しょうもないことさ。だけど人
間って生き物はし ....
なにもかも捨てておしまいなさいと
無闇に心臓に くりかえしていた
いたいのいたいのとんでけとんでけの耳の指示どうりに
しでかしてしまった空虚を
空に放つと 釘を打つ音がする
清水さんち ....
*
「虚写ノ残像」
乾いた砂に二つの異なる影
少しずつ洗われた息使いを覗きこむ
無数にある偶然の中
鎖されたまま迸り出る感情を味わう舌
互いを睦まじく絡ませ合い
怠惰 ....
どこからでもいい帰ってきて
約束の青い灯りがそろそろの頃
どこからでもいい帰ってきて
山が消えてくれてそろそろ終点
どんなにかほっとして
どんなにか短い旅だって
どんなにか場違いを感じ ....
生き甲斐を持てた人以外
人生は暇潰しでしかないのか
暇潰しに生き甲斐を
見つけるのが人生なのか
インフルエンザの私の
焼けるように熱い額に
ぴったりフィットした
冷えピタシート
それはまったく冷たくなかった
なぜなら
多い日も安心
サラサーティコットン100だったから
....
望みもしない話でひび割れだらけの手のひらを訳知り顔で誇ることなどやっぱり出来ず、気の遠くなるような昔から気の遠くなるような尺度で気が違うような既視感、身体を紐で結ばれていることも知らず杭を中心 ....
腐肉を漁るので
必然的に息が臭い
コモドドラゴンに
とてもよく似た
口臭の持ち主として
アニマルプラネットの
コモドドラゴン特集を見た
職場の女性から
陰でドラコンブレスの男と
呼ば ....
ゴムまりみたいに跳ねる少女
丸くて
黒くて
そして
薄いドアの深い溝の内側に住んで
朝の下駄箱の重い軋りを軽く弾いて
ゴムまりみたいに跳ねる少女
歯ブラシを銜えて笑う
マスクをつま ....
明るい灰色の水面が
鳥の声がするたびに震えていた
誰かが落とした柔らかな
容れ物も
静かに震えながら
石畳の上を転がっていた
そこから視線を
ずらすと
小さな島が現れたり
消えたりし ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、
冬を越えるたび
軽くうな ....
夕暮れ時の街角で
厚く立ち込めた曇り空を見ていた時
立ち尽くしていた 理由など何も わからないまま
歩き出す 瞬間を思う 立ち尽くしていた私の姿
かつての友人はいつしか 私から去り ....
枯れていく
ご飯を食べる
枯れていく
仕事をする
枯れていく
着飾る
枯れていく
歌を歌う
枯れていく
枯れていく
枯れていく
枯れていく
陽は明るい
枯れていく
春風 ....
お彼岸って何
お盆って何
聞く度に大人たちは
腰を屈めて私の目の位地に答えを
だけど一度だって
理解したことなかった
お彼岸って何
お盆って何
そのうち忘れて(やめて)
それ ....
自称詩人は
薄暗い怨念を抱えながら
それでいて
自称詩上は
心優しき
善意溢れる者として
振る舞っている
怨念Xが
自称詩関数F(X)で
善意Yに変換される訳だ
関数F(X ....
都市がその分厚い装甲をこっそり脱いで
機能のための回路が途切れるやさしさだけの広がり
人もまた分厚い甲冑を脱いで
失われた自然の脈動の中へ包まれていく
公園は人が空間を食べる場所
疲 ....
風邪には風邪薬
不安なときには だいじょーぶやって
のカラ励まし
私にはなんにもないから
とにかく明るく
軽く さっくりと
だいじょーぶやって!
と言うしかない
君が顔をあげるまで
その陽 筒へとがり
粘りつきつつ 茎にまがり
(熱せられた){ルビ感汁=かんじゅう}の ぎゅわり、
{ルビ盤陀=はんだ}のごとく やがて凝固をしたが
わたしたちはと ....
青年は無から有を生み出していた
暗闇のなかを模索していたのだ
暗室にとじこもりっきりで
新しい光がみえてきた
創作をすることで
創作の作品には魂がやどっていた
言葉にできないほど繊細で ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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