氾濫する文字に埋もれ
三千のCDに埋もれ
山盛りの釣り道具に埋もれ
樹齢数百年の大板に埋もれゆく
あの世には連れて往けないのに
何故か集めてしまう習性が悩ましい
この世には明日までの命 ....
運転手が二人いても
運転していない方が
眠っていたら
運転している方の
居眠りには
一体誰が気付くんだ?
どう考えたって
三人にして
絶対起きている奴が
一人いない限り
防げないだ ....
さてと
何時ものスーパーに立ち寄り
まづは野菜コーナー
太くて長い真っ白なネギが視線をよぎった
エノキと椎茸をカゴに放り込み
焼き豆腐にシラタキ
おっと!忘れちゃいけない純米酒 ....
十日以上食べられなくなって
明日から入院
多分2カ月くらいは仕事もお休みだろう
しばらくは様子をみるため監禁される
自殺願望も攻撃意識も無いのに
せめてパソコンでも持ち込みたいのに
スマホ ....
一人の母親から生まれた兄弟たちが
殺戮を繰り返している
遠くにいる母の涙は絶え間ないだろう
宇宙の法則は静かに無常を湛え
現象をただ見つめているだけ
帰るとは
ふりだしに戻ることであった
帰るとは
ひとりぼっちに戻ることであった
帰るとは
ひとりですること以外の選択肢を失うことであった
帰るとは
下校のチャイムの様に
何かの終わりを ....
この空が青さを取り戻す時
あの空も晴れてくれるだろうか
優しい光は
隅々まで届いてくれるだろうか
あの子のもとへ
届けてくれるだろうか
駅のホームには
人々の疲労と希望が散らばっている
コンクリートの怒りによって
掃き清められた余りにも尊い人生たち
線路は狂おしく悲しみながら
大きないかづちを流している
....
寒さが増せば増すほど秋に植え替えた植物たちの悲鳴が気にかかるものだ
邪魔な雑音に慣れた耳が他人から発せられる温もりに感じられるように
そして居住する家賃も安くなれば怪しい人物が住み着いてくるの ....
二人で生きてるだけで
罪になるネズミの兄妹
腐った痰壺に顔を突っ込むのが日課
シンナーの染みこんだリノリウムの床のみぞ
鼻先でなぞると世界が反転する
それが彼らの慰めです
体の半分 ....
何度もくらべ
追い落とし
殺してきたもの
探して
失い忘れて消したままのもの
食らい続けた無数に償う
夜の数だけ犯した
昼間の数だけ狂って吐いた
それだけなのに
僕が違ったの ....
160114
拝啓前略
最近、
読んだかどうか覚えていない書籍が増えた
表題のも定かで無いが
雪の降る頂上付近にヒョウの死骸があったとかの
描写があったような ....
ちょうど新月の晩
旅人は家族に会いたいと
強く願った
真っ暗な森の中
たまらずに声をあげて泣いた
声は木々のざわめきにかき消され
ますます孤独を感じずにはいられない
パチン
....
冷えた夜に冴えた月を眺めながら、
あなたを思い浮かべる。
私は窓の鏡のなかで、
薄皮を剥いでいく。
あなたの鼓動が私の身体に触れる。
私は刹那に哀しくなる。
歓喜に触れて哀しくなる。
....
月がわらっ照ら
笑ってら
赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう
裸の木がくねっ照ら
苦ねってら
約束はいつも大義名分で破棄されるのだ
どこまでも静かに
愛 ....
BSったって
朝から晩まで
テレビショッピングやってる
訳じゃない
今世界中で恐れられている
ブス国のことだ
狂信的で過激なブスの集団で
テロによって
欧米の美人第一主義を
粉砕しよ ....
灰に埋もれ
陽を見る火
森に斜めに沈む光を
鳥の群れは追ってゆく
振動が夜を包み
左脚ばかりを進ませる
夜は静かに
足跡に満ちる
ざらざらとした光のなか ....
墨
墨の黒は
普通のインクとは違う
きっと
普通のインクより深みがある
でも
アクリル絵具の黒よりも鮮やかで
水彩絵具の黒よりも頼り甲斐がある
墨に触れたのは何時だろう
中学 ....
人気研究グループSTAPの
分裂説が囁かれている
STAPの育ての親と言われている
生化学研究所の竹井教授が
現世から
独立するのを期に
メンバーも一緒に
連れて行こうとしたところ
....
その真っ直ぐな瞳は
傷つきやすい
その優しさは
寂しさからだね
強くなりたい
君を守りたくて
君は僕に幸せをくれるから
君の寂しさを
全て奪 ....
人伝に聞いたよ
他人の事ぐだぐた言って回ってるんだってな
今更どうした
ずっと関係ない者同士で生きてきたじゃないか
いつも通り
上司に媚でも売ってろよ
貫いてみろよ
お前の中の正義っても ....
痛み 超え
恐怖 超え
快楽 超え
嫌悪 超え
絶望 超え
希望 超え
死を前にして、死を前にして
外界 銀に照り映え在る
純粋にオドロキ確認し
内界 漆黒の光点広がり在る
....
夢の中でのひとときを
まるで本当のように感じる
海を力なしで泳いで
えらで呼吸しているみたいに
大人に反抗している
とにかく不真面目だと感じて
理不尽だと嘆いてみせる
泣き叫ぶことし ....
蒔きに行く
東へ 東へ 東へ
蒔きに行く
西へ 西へ 西へ
蒔きに行く
南へ 南へ 南へ
蒔きに行く
北へ 北へ 北へ
....
馬鹿
光には彩りがあって
少し暗い方がよくもてると言う
髪をとかして君に見せたい
新しい髪型、流行りのアクセサリーで
僕は馬鹿になりたい
電車を待っている時
線路に飛び込む君の姿 ....
スーパーで
里芋 大根 葱 人参 牛蒡 コンニャク 油揚げをカゴに入れ
最後は豚バラを見定めて
鰹節と煮干しの出汁煮込み
信州味噌を溶き
妻に捧げる一椀の思い
のどを通らないのはしょう ....
街のはずれの廃校の廊下に気配の何すらもなく
ただ一枚の絵が残されていた
おさなさのめいっぱいの「四年三組」そして名前そして
描かれている 理由のないふうを装った
それは遺言だった から、
割 ....
溜め池の波紋が大きく揺れた
葦原に身を隠してはこちらの様子を伺っていた餓鬼どもが小石を投げ入れたのかと思った
そうか、いつまでも泣いてばかりは居られないのだ
ここから先はこの御玉ヶ淵に架 ....
市場にでる
にあたり 街を
出る 市場に 入る
綿菓子 出る 市場に
売られるためのカードの裏に
小さな指先を 街を / いかないで
この空 声 覚えている?
この声!
イ え
いいえ
それは
ない
いえすさまの
したさき
きっさきの
よう
いいえ
いえ
い
それは
そ
れは
きっさき
の
うえの
さかの
とおい
....
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