真昼の中庭の暗がりに
石の民が踊っている
風が降っている
畏れが降っている
雨が雨を連れ去り
夕暮れも無く夜は来て
水は水を照らしている
夜の夜を照らしている
....
コロコロと
片鱗から崩れていく
時にボロボロと
少なからずゴーっと
右目の写りが悪い
左手が痺れている
頭の片隅で
何かがうずくまっている
憐憫の紫
夕暮れの青
茶色い湯気 ....
この背中に銀の翼をくれたなら
多分アンドロメダにも飛んでゆけるだろう
漆黒の真空も怖くはないだろう
太陽に似た惑星系列を探しながら
抱き合う生命体に出会いたい
それは
もしかしたら少年 ....
きみはぼくの知らないところで、ぼくの知らない人と知らないことをしているってことを、ぼくはきみから教えてもらった。スイッチはぼくが切ったはずなのに、きみは自由にオンオフできるようになったんだね。いつ ....
夜の窪みに熱、流し込む
冷える体に脳髄羽交い締めにされ
それでも何とか意識保ち
熱流し込む、夜の窪みに。
(幻の子供たち、
布団の周りを飛び跳ね
私の愛情は何処にも繋がらず
生き ....
強い風に飛ばされそうになると
いっそのこと飛ばされてしまえと思うのに
足は踏ん張ってしまう
気持ちはここにあらず
空高く舞い上がっているのに
足は踏ん張ってしまう
意気地なし
自 ....
屋根は春のかすみの成層圏でさきっちょを桃いろにした百合の蕾で飾った草原が
玄関ですいったことないけれど写真はたくさん持っているエアーズロックが寝床ですだって発見された正装最大の岩だもの/日本人らしさ ....
「疑惑」 秋津島賑彦
恐らく、日本人ではないのではないか?
俺の周囲の日本人からは聞いたことのない
何故か日本の不利にしかならない主張ばかり
実は、大陰唇国のパックリ(通名 オオヤマ ....
「揚羽蝶」よしだペペロンチーノ
ベランダに舞う
貴女の揚羽蝶を見ている
紫色の羽をゆらゆらと
羽ばたかせて
そっと両手を伸ばして
掌に包み込む
少しの間だけ
我慢していてね
....
君がこの世に命をくれた
だからこの手で命を守る
時に冷たく
時に尖り
時に固くても
生命の核には温もりがある
それを教えてくれたのは
そう君なんだ
静かに握った
暖かくもみじ ....
テレビから聴こえる
ラジオから聴こえる
懐かしさを纏ったよく聴いた歌
少し聴いただけで
あの頃が鮮明に蘇る
綺麗なまま蘇る
何かを思い出させるように
聴こえて来る懐かしい歌
....
160429
愛慕は全然商売にならんねと
オオカミの王者が吠える
それを聞いたASIMOが直立歩行を
開始する (よくあるパターン認識
ヤフオクを覗くと現在17,00 ....
二日酔いに覚めた朝
窓際の水槽が透明度をあげ
虹色の群れは餌を待っている
ぼくは重い肢体をもたげ
パラリ パラパラと顆粒状の餌を撒くと
タナゴたちの歓びは丸くて黒い瞳を輝かせていた
....
朝目覚めると空のコップが
ひとつ置かれている
わたしは満たす
さわやかな空の青さ
もうすぐ咲くだろう蕾の息遣い
少し焦げた目玉焼き ....
透明人間になったらさみしくない
あなたの枕元にたったり
耳元でこしょこしょ話したりできるし
そっと服にはりついて会社にいったりもできる
透明人間になったらこわくない
噂話も知らん顔できる ....
山から
猫のひげみたいな藤がでているね
紫いろのつんつんを
みあげて歩く道は
いつもの道
悲しくても
うれしくても歩く
いつもの道
吐き気を呼ぶバロックが
鍵盤に叩きつけられている
CDジャケットを見ればピアニスト
理由に気づき 音を消した
やすらぐためにそつなく選んだつもりだった
その曲がその曲のせいではなく
弾 ....
スマートフォンを開くと、
差出人が不明のメールが入っていた。
タイトルはなかった。
ただひとことだけ、
(あなたのなかのあなたについて話してください)
とあった。
私は返信しようかするまい ....
「団地の公園」ただのキャベツ
ゆみちゃんが一人ぼっちで
遊んでいた
ブランコが小さく揺れていた
ゆみちゃんのお母さんは
なかなか迎えに来なかった
僕はゆみちゃんのそばにいて
いつも見 ....
シチリア陶器のにおいが
肺にひやりと触れて
食卓に佇むかすみ草は
ほろほろと崩れだす
心を涼しげにもち
からりと笑え。
重たい熱風に転ばされた
ちいさな天使
痛くとも泣くな。
....
心配です 未来のこと
心配です 健康状態
心配です 発する言葉
心配です 考えること
そして行き着く先の結論
心配の先にある不安
心配です 不安に押 ....
青い空、激しく吹く風に森は揺れ
緑に照り輝く光の中を
子供が一人、走り回る
嬌声を上げ一心不乱、
お手上げ顔の母親を中心に
笑顔弾けてグルグルグルグル
生きている歓喜が円を描く
銀の ....
内側
蟋蟀みたいな細長い脚で
かりかりと
引っかかれている
そんな感じ
続く
喉の痛み
また咳にうなされるのかと
眠ることに恐怖を覚える
そしてまた疼く
喉の内側
木漏れ日を浴びるには 少し遅い季節
ヒーターの温もりで 身体の冷えを治すように
カーテンの向こうに光る 太陽を 連想している
電線の後が 唯一の文様
横に長いのは キレやすい 私のため
....
鳥は、
空を空と名づけない。
鳥たちにとって空こそが、
果てしない大地だから。
鳥たちは、
彼らは翔ぶことを意識しない。
彼らは空を駆けている。
全速力で、遠く、遠く。
魚は、
....
空を見上げると 月光に照らされる小梢たち
私の心に 命の塊が囁きかけてきて 思わずため息がこぼれる
もう何回この季節を歩いたのか・・・・
ふと 故郷を思ってし ....
万年床に二人
背中を合わせて眠った日々
コンビニ弁当だけを食べていた
明日の幸せを祈りながらも
現実というナイフは許さなかった
馬鹿だと承知しているものの
本能は許さなかった
西新宿 ....
曇り後雨の日に
傘を忘れ
駐車場までの
一時
私は背筋を伸ばし
胸を張って
歩いてみた
降り始めた小雨は
気持ち良いくらいに
私の顔ばかりを打った ....
プロモがない曲は
アー写かジャケットがゆっくり移動するだけの白い映像
竹内まりや
中島みゆき
SMAP(めいめいのポーズ写真。移動速度が若干速い)
数字の後ろで厚みある暖色系絵の具が ....
あふれる波に胸を打ち
ありったけの声を出して歌いたい
太陽でも月でも
何でも来い
おれは歌い続ける
誰も文句は言うな
おれはあの日を忘れない
いま18番ホームから旅にたつのだ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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