ひとの
内側をみていたはず、が
ふと気がつけば
己をみている
遥か
一等星に焦がれていたはず、が
暗がりに安堵している
いつのまに
わからない
未来に震えていたはず、 ....
お金がほしい
お金がいっぱいほしい
お金がいっぱいあったら
私は安心して死ねるとおもう
死ぬために生きている
いつか 死ぬ
そう思うと私は
今日も安心して生きられる
雲がたくさんあると必ず雨がやってくる
雨は雲のことが好きなのかな?
青空が出ている時に雨はやってこない
雨は青空のことが嫌いなのかな?
でも、人や動物達は雲も雨も青空も好き
嫌いなものなんか ....
雨音が聴こえる。
風のない、さらさらとした雨が
ここではないどこかで降っている。
空は白く、空気は暖かく、とても静かだ。
遠くの雨音を聴く。
なぜなら、ここはとても静かだから。
ここに ....
坂の突き当りの家の縁側に
障子を開け閉めしている人がいる
朝からずっとそうしているのだ
狂っているのだろうか
と思い
それから
あんな風になるのも仕方のないことだ
とも思い
人に言うの ....
月に秘密を
背中に夕焼けを映す
陰りそして唇
字を燃やす如月
この4月にぼくは都会のアパートに引っ越してきた
窓を開ければ早稲田通りが見えた
車よりも多い人の列
駅へと向かう学生と通勤者
その眺めに
ぼくらはいくらか満足していた
奨学金を ....
・NEWDAYS
飛び降り
宙ぶらりんで嗅いだ春は
甘かったかな
苦かったな
コーヒーと海を混同したまま
電車はくさる肌の上を黙走していく
・ドーナツ
暴力 ....
こんな青い青い日に
額を一発撃ち抜けたら
どんなにスッキリするだろう
看護婦さんは皆フレンドリー
大変な仕事なのに溌方若々しく
人の話も良く聞いてくれる
ついつい込み入った話もしたくなる ....
その人が訪れる日は
土星がやけに大きく見える
少し浮かんだ革靴を履き
用心深くチャイムを鳴らす
緑の髪と白い皮膚
君は地球の人らしく
花瓶を出して花を活けたり
オムレツなどを ....
ひだまりの
冬に
春をおもうのは
にんげんだから
そもそも猫は
冬という言葉の意味を知らないから
まるくなってねむるだけ
ふゆ、と呼べば
ニャッと短い返事をするのは
冬、と ....
誰も何も言わなかったから悪いんだ
リンゴジュースを買うために失う120円、
もしかしたらそれで世界を救えたかもしれない
眠たいだけの授業に費やす時間とお金
かわいいは正義だって、誰かが言っ ....
友人が出会ったばかりの恋人と
すぐにホテルに行ったらしかった
恋愛する時間もなく 急展開だが ホテルに
その話を聞いてそんな結婚もあるのかと考えていた
目を閉じて 一人で 私は
「陰謀論」を発見する人
「陰謀論」を発信する人
「陰謀論」を流布する人
「陰謀論」を擁護する人
「陰謀論」を否定する人
「陰謀論」を拡散する人
「陰謀論」を検証する人
「陰謀論」を趣 ....
背に花の生えた猫が
午後の雨を待っている
二つに分かれた坂道の
曇に近い方を歩いてゆく
休み休み進むのは
花が重いからかもしれない
午後に夜にひとつ咲き
朝に昼に ....
さくさくと踏み抜く足跡が
ほとほと燃える命の 居場所を教えている
小さな命が 耐えているのは
山道のけわしさより 母の病
雪原に 山影から
眩しい日差しが 差し込んで
今日半日の ....
まったく意味を成さなくても
それを価値ありとするならば
言葉なんか要らないし
音さえあればいい
一見するとデタラメに言葉を並べて
前衛的だと気取ってみても
やはり何となく意味が
読み ....
まばゆい光も届かない
みどりの風もそよがない
暗くて冷たい土の中
眠る一匹のへび
春の調べをなんときく
小鳥たちのさえずりか
隣で眠る種のうずきか ....
人が時を自由に出来ぬというのならなぜ人は時の中に生まれるのだろう?考えてみろ、人が生まれる前には時なんてものはなかった、それは人が生まれなければそう名づけられることはなかったのだ、時計など目印 ....
{引用=生きながらえて帰れば 非国民と呼ばれ
生きていたら 厄介者扱いされ
息をしていたら 珍しがられ
長生きをし過ぎると
見なくていいものまで見えてしまう
あなたの青春は何色 ....
生まれてからただ死に行く為に。
死ぬ場所を求めて彷徨う。
夜眠ったら朝が来て、一年経てば年を取り、何年経ったらさようなら?
あそこで泣いているのは誰?
あそこで死んでいるのは誰?
....
真っ赤な嘘っぱちを
誰も見抜いてくれなかった
橙色の夕日にとろけそうな
もはや追う者もいなくなった
逃亡者の長過ぎる影
気味の悪い戯言を並べた
ノートの頁は哀しく黄ばんで
....
冬枯れした街の
家並みをすりぬけて
白糖の雪ぐもがうかぶ
紺碧となった 虚空のもと
ドライブに便乗する
その・・・ひととき
卒寿のおひとりさまは
....
日が暮れて 時の進んで八時過ぎ
地平にどろんと浮かび上がる
巨大な下弦の月女
濃く黄緑に鈍く輝き
顔半分を失ったまま
うっとりどんより横たわる
朱に染まりひかる千切れ雲散らし
死 ....
公園の雪やまを
手作りのコメ袋そりですべる
子どもたち
一年生か 幼稚園か
寒いも楽しい
声がひびく
日差しにきらめいて
晴れ間の青にとけてゆく
眺める距離は時間
心は容易 ....
孤独から明け照らされる瞬間の何と忌々しき事かな。
羽撃く小鳥の囀りとは真逆に潜む心の禍々しさに果ては虚しさしか遺さず。
あれ程好物で仕方の無い筈だった珈琲の薫りも観じず無味無臭。
泪 ....
とんち=を
きかせる気化せる音の
訪う扉にビラ貼りませ夜
おにがそとならふくがうち
幕の内なら俵に握れ
にぎりめしなら胡麻ふりかけて
飯ませ冷ませ 鬼の居ぬ間に
金棒金網金物問屋の
....
昔私は郵便局員の試験を受けた
まだ 当時 彼らは 公務員だった そして
筋違いのような学校の知り合いを試験会場で見かけたのだった
世の中は不景気だった そして 私たちは
働きたくはなかったのだ ....
どれくらい時間が経っただろう
もうずっと
海の見える街で
透明な観覧車に乗り
まわっている
昼間の
高い位置からの眺めにみつけた
泳ぐ船体はすこしずつ南方へ向きを変え
遠ざ ....
キンタマ王子は
周囲に女性がいないと
片方のキンタマを卵巣に変化させ
雌雄同体になり
残ったキンタマから
卵巣に精子を送り込み受精する
そのように
自己複製を繰り返す形で
どんどん増殖 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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