花粉も埃も取り去った無菌室で
くらしていますが
危険はどこかに潜んでいて
いつも隙をうかがっているのです
みがききぬかれた手すりが
不思議なことに
摩擦をなくしていたり
すべらないゴ ....
無理矢理気分あげていくのも気分が悪くなる
昨日の気温の急上昇が僕の気分を最悪にした
わらび餅たべたいという誰かのツイートを見て
少し気分をよくしたけれどもまだ悪い
そんな時には詩を書いてし ....
達成感は麻薬である
一度その快さを知ってしまえば、いくらでも欲しくなってしまう
他人から与えられることもあれば、自分でかみしめることもある
けれど結局、心の奥から湧き上がるもので
欲しいと ....
大きなケガでも、病でもない
けれど 怖くて負荷をかけられない
力を入れた瞬間、あの痛みがよみがえる気がして
こころを捻挫している
脊髄の奥から、
おずおずと孔が湧いてくる。
孔は私の声になり、
私の体は大地へとひっぱられる。
手のひらに痺れを感じて、
見てみると黒い孔たちが、
もくもくと煙をたてて、
涌き出てく ....
夜に
生長する木があるという
普通の植物のように
陽の光や水を養分とするのではなく
暗い闇の中
静寂と孤独を糧に
その枝を伸ばすのだという
そんなことは信じられないと
大抵の人は言う
....
現役であったころは
不眠にこだわり
とらわれ続けていたのに
卒寿ともなってしまうと
むしろ 過ぎ散った
影法師を まさぐり
続けて ....
病を得て復職してからも、私はしばらく長いトンネルの中を歩き続けた。私の関心は己の傷ばかりに集中して、社会や人間に対する根本的な不信がぬぐえなかった。些細なことで傷ついては暗澹たる気持ちになり、 ....
あやういわたしは
だだをこねたところで
やはり、あやうい
セールスマンが 私のこと 歌ってた
仕事で へこんで
お客さん この上もなく ひきつった笑顔で
見送ることしかできない
きっと 弱いのは
さずかりもの
つらいって 歌うのは わ ....
『ママは怒ると頭からしょっかくが生える』
と姪が言いだした。
『しょっかく?』
思わず聞き返すと神妙な顔をしてうなずく。
....
翔子さんの筆から生まれた
その文字は、無邪気に駆けている。
その文字は、歓びを舞っている。
「空」
誰もが自らを空の器にして
忘我の瞬間を、求めている。
翔子さんの持つ
....
草茫々の只中を
分け入ってゆく…夜明け前
(突如の穴を、恐れつつ)
それは{ルビ完=まった}き暗闇に似て
清濁の水を震える両手の器に、揺らし
あわせ、呑む。
――我は信じる。
....
卵であることは、苦しい
孵化するには、
薄い殻を…破らねばならぬ
ごうごうと流れる茅場に
溺れてゆく
光りの泪の中に
振り向く顔がのまれてゆく
凍りの風の中に
揺れる手が離れてゆく
流れの中に
楔打つものを探して
不安な時代の中だった
人は生きている 不安の中を
人は生きている 何を消費することもなく
悲しく並べられた商品の中で私も生きていた
アメリカの黒人は35歳までに自分が死ぬと考えているらし ....
反対を押し切って画学校に進んだり川辺で寝たり
思えば俺の踏んで来た運命の道 ....
一緒にいよう、いつも一緒にいよう
お互いの頼りはいつも傍にいること
冷たい風が強い町でも
海の匂いが切通しを下りてくるここでも
痛くても悲しくても朝は必ずきてしまうから
だからね、だから
....
見極めたい存在が 有るのなら
先ずは 相手を 知らないと
その窓が 開いているかが 大問題
喩え 開いていたとしても
カーテンに 覆われて しまっては
眺める景色が 偽りに
なっ ....
のばしすぎた、
左手人差し指の爪が、
引き裂くのは、
私という、
骨を持たないビニールの肌。
人差し指が描くのは、
未知という過去で、
私のいない、
ただ私の香りだけを響かせた
....
なんてことない日常を
浅い言葉で
書き散らしただけの
クソ自称詩が
ボケ進行にともない
俄然、前衛詩の
様相を呈して来た
こそこそ
シナリオのない
真実の記録だ
(羽根 ....
例えば意味もなく殺された生命達は
その終わりに何を思うのか
生きるためには命を奪わなければならない
それは誰でも知っているけれど
意味もなく死ぬのは悲しいね
いろんな何かを犠牲にして
....
夜中何度も目が覚めて
なんだかすっきりしないまま
布団から起き出して
水道の蛇口をひねり
乾いた体にひとときの喜びを
元あった場所に戻そうとして
手をすべらせた
哀れコップはした ....
キンタマ王子は
ハートの強さだけは
誰にもまけない
クソつまらない
投稿を連続して
制限一杯あげるため
素晴らしい珠玉の作品が
あっという間に
下がって行って
もう誰の目にも ....
うらがなしさに気が付けば
亡霊どもの行脚である
呆然とする私の元へと歩み寄ってきては
かと思いきや全くこちらをうかがうだけであったり
それは母親を探す子供のようで
亡霊よ 家に ....
木が泣いている
闇そのものとなって
迷い果てて尽きている
何かが内部で生まれては死んでいる
その呼吸の音ばかり際立って
囲んでくる無数の球体には
どろどろした風景が墨で描かれている ....
命を忘れて生きていたら
空に向かって詩を書きなさいという
いつか
あなたと見上げた空がやってきました
みな異なる
あれほどたくさんの雲をノートにして
やっと伸ばした指先が
余計に小さ ....
何かが走ってくる。
私の背中を目掛けて。
その何かの手には、
何が握られているのだろうか。
追われている感覚を覚えるたびに、
私は自分を切り捨てたくなる。
この腕を、脚を、胸を、鼻を、 ....
ハッピーバレンタイン
チョコレート味の夕焼け
大好きなあなたに
夕焼け色のチョコなら食べて終わりに出来たのに
味はともかく
夕焼けに終わりはないんだよ
君の脳に焼き付いているから
数 ....
少しだけ甘いはずの
くちづけは
耀きながら
純白の彩りをしていて
太陽を恋するように
白いショコラは
口許にもそっと
溶けていくだろう
よく晴れた遠い朝へと
爽やかな太陽が
訪 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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