蒼い魚が泳いでいたオリオンの川
三つの願いはシリウスへと
今夜も回っています
思い出のメリーゴーランド
どうした兄貴
やけにセンチなフレーズをと茶化してもよいものか
文芸部 ....
茜の斜光の残像が
余韻響かせ揺れ動く
生きた理念に魂充たされ
この界に現象する未知輝く
眩暈し覚えず跪き
褪せて青澄む天仰ぐ
善いですね、花は
いつみても善いですね
たぶん神さまです
たぶんなんでもゆるします
きょうは特に会いたかったです
路傍の石っころは
決して言葉を使いません
でも 言葉を持っています
....
次第に近く聞こえてくる潮音が
夏の間近にやって来た
汗ばむうなじをフェイスタオルで拭きながら
海沿いの路をトボトボ歩いて
バス停近くの
紅い暖簾の中華そば屋にたどり着いた
一息吐いて
....
愚かな人間 ゴミに埋もれる 食欲の果てに 病に倒れる
俺達は生ゴミがあるだけで パラダイス・フューチャー
電線のカラスが醒めた目をして笑ってる
バカー カァー カァー カァー ....
葉脈の一筋一筋
陽光の留まり点灯し
くっきり浮き出す緑に
生動スル命の循環は止まず
改めて懐かしく
見慣れた細部に
生きる力を貰う
傷みを耐え凝視集中
彷徨う森の静謐な午後
....
アヤメが咲いて 瓢湖の祭りがもうすぐはじまる
この頃になるといつも気になるのは 傷ついて帰りそびれた白鳥のこと
どうやら友達らしいカモ達が なんともないのに残っている
冬でもないのに 冬の渡 ....
都市の中心は知らない間に移動する
街を行く地獄のまぶしさに賛美 賛美
君の支配者たちのうつくしいを見る目
心臓に清潔な部分はそんなに多くなくて
さようなら 祈り捧げた毎日の光
自分の ....
今日は疲れた
どうにも疲れた
仕事をしなければならないのに
こうして書物を続けてしまう
嗚呼
逃げているだけなのか
現実など糞食らえ
虚ろな闇に包まれ
嗚咽を堪え
怒 ....
ととんぱ とんぱ とんとん とぱぱぱ
スキップ踏んで
ととんぱ とんぱ とんとん とぱぱぱ
テーブルたたいて
ととんぱ とんぱ とんとん とぱぱぱ
階段登って
ととんぱ とんぱ ....
想像上の杖は今では物質化し
杖に支えられ 安らぎを得たと
思いきや それは かりそめ
杖は時に励まし 杖は時に裏切る
杖をつかなかった頃 その頃
記憶は薄れ 緑がかった
緑がかった記憶 ....
傷跡、お前は死ぬなよ
いつなの?、お前との傷だよ
死んだよ。ここはどこだろう
愛などない。泣きたくない
僕は、僕の、
僕を、僕が
狂った。鏡に君が映った。
言った。行った。いった。
い ....
僕の心と月光の温度が
凍て付くような冬の海岸で
あの場所へ連れて行って下さいと
シリウスを指差す誰かの声が
真っ直ぐに空へ伸びて響いた
内に秘めた強さはきっと何か
目指すモノがある ....
今朝あなたの手紙の上
木漏れ日が踊りました
強い日差しは濃い影を生み
風のなすまま掻き乱されて
静止なんてありえたでしょうか
いつも新鮮で
動揺は隠せなかった
なのに
身じろぎもせず
....
羽生の天才は
将棋を知らないと
ピンと来ないのかも知れない
しかし、羽生の対局を見た人は
幾度となく
リアルタイムでそれを目撃している
頭脳的な面での天才を今まさに発揮している
....
しまった
こまったなあ
おれゆうれいなんだけど
このからだ
どうしようかなあ
正直重くてじゃまなんだよな
なんだろ
成仏とかじゃないんだよな
タダだからってもらってきたけど
いら ....
このひたすら退屈かつ競争狂気の線形時計時間を切断せよ
垂直に!垂直に!
おまえの魂が未だ、
肉の感覚欲望の屈辱に屈していないのなら
紫陽花はいよいよ青を深め濃くして霊気放ち。
山の彼方の遠くから
ほら貝と鈴の音が聞こえている
白装束に包まれ
神妙と横たわる私を
私は見た
父母の往ってしまった世界からではなく
中空の狭間に漂って
その屍を見ただけのこと
....
星座の煌めき
乳白色の宙
小波が寄せてくる
脈打つ鼓動
白い肌を染め
堕天使が誘うメロディーに
抑えきれない欲望
ふらつく足をさらわれる
堕ちて行く官能 ....
淀んだ川底に怒りが積もる
弱った魂を鷲掴みにされ
拳すら握ることもなく
道に倒れる
皆に踏みつけられても
泣きながら笑うだけ
何時もそうである
見せかけの柔和 ....
あらゆるからだとゆうからだをゆるしからだをもてあますいまからだにできることできないことできちゃうことを火星に問う。いまからこい。って、もてたからだたもてたからだもってけ泥棒ってやんでぇからだなんか ....
新しいコンビニが
二丁目にできたみたい
オープン記念で
アイスか何かもらえるみたいよ
似たようなコンビニが
天国にもあるんだって
先に行ってるね
そっちで待ってるからね
後からちゃんと ....
動かない川の水、
淡い陽光に照らされ
タールと銀の陰影混交、
濃密に静止し
対岸の雑木林、
そよとも揺れず
枝絡む円い隙間から、
白い空間 奥まり覗く
凝視されている気配
は
....
野鳥のオアシスは森の中 泉がわきでるところ
水飲み水浴びで順番待ち 不思議と争いはありません
時々行儀の悪いヒヨドリが 割り込むくらいです
春の渡りの時はもう大変 森全体が野鳥の声でいっぱい ....
左右に大きく揺れる電車は
僕らを強引に引っ張って
のろのろ走る父の車を
ぐんぐんと追い抜いた
隣で姉が呟く
泣いてたまるかって
僕は答える
泣き虫は嫌いだって
そうやって僕らふたりで溢 ....
そしてぼくたちは自由になる
愛するたびに愛から
悲しむたびに悲しみから
ぼくたちはわからなくなる
夕暮れにたちどまって
海のうえの光る鳥、
そこのしれない心の闇、
考えて ....
てのひらに転がる
大粒のガーネットは
何処からやって来たのだろう
静脈血のような深い色を湛え
ぼくの手のひらを転がり
グラスの縁を回り
ぽとりと
奈落に落ちた
失われた少女のように ....
一機の ヘリコプターが
交わりをひとつずつ置いていく
海色の稜線、わたしたちの
茹だり、かげ沿いに膿んでくる、疼痛の粘り気
冷えすぎた{ルビ ....
ぼくは楽しい、七日間あが降りつづいて、あに濡れた手のひらのなかでうはちいさな羽を震わせていた、八日目にようやくあが降りやんで、晩ごはんの仕度をはじめたぼくのつに、これはうか?と尋ねる、すると、だに ....
琥珀の一滴が今夜を満たす
疲れ果てた肢体に染み込み
長い眠りに就いていた樹液の色が
今日一日の出来事を慰めてゆく
狂乱と協奏と競争に埋もれ
喘ぎながら走り続けたのは
何時からなのだろう ....
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