絶対的な王政を敷いた帰り道
僕は今にも割れそうな夕陽を見たんだ
それは十分なほどに眩しくて
1日に終わりなど来るはずもないとわかったんだ

だけどその夜に城は燃えて、僕は燃えて、
誰もが偉 ....
小諸に住んでいる

しかし心はアメリカだ

大統領選挙のことを考えると
小諸のことなんか
どうでもよくなる

もっと言うと
アメリカ大統領が
小諸市長になってほしいぐらいだ
そし ....
空っぽの硝子の鳥籠に
早春の光が淡く虹色に差す

そうすると
わたしはうすい水色の服を着たくなる

――籠の外では生きられない
  華奢ないきものだったはずなのに

  でも囀りは  ....
土手の手つかずの雪が老いて
カラスがなにやら啄んでいる

穏やかな冷気に衣服の戸惑い

惜しめば儚く望めば遠く声は
なにも残さないただ揺らした

言葉が追う死者を追うように

セー ....
あの日
奴は強引に現れた
みんな死にもの狂いで
奮闘しているときに
急拵えの険しい顔を
テレビ向けに用意して
唯一の救いは
奴がお遍路さんの格好で
現れなかったことだ
不吉な雰囲気
 ....
ぼくは誰も知らないところで詩を書いている
生きることに絶望をかんじている友のために
手紙を書くように書いている

楽しんで書くようにしている
ありあまる妄想の力を借りて
詩の言葉に凝縮する ....
長閑な雰囲気を好む

潮騒が聞こえているのに

何となく静か
日常を言葉であらわして切り取りたい欲望がつよい
どこまでもつよい
しかも論理的ではなく
どこまでも直観にたよって
そうすることで生き生きと生きていきたい

非難の声がひりそそがれようが
 ....
きらきらと
ひかるピンクのすみれの
しあわせを願うきみのまなざし
誰にでもあって誰にでもないもの
さがしてさがして
たどり着く束になったひかり
すべてから
とき放たれたような ....
浅草アートスクエアのタイルは中から白く発光していて
角にある喫煙所では
誰もが
夜空ノムコウのプロモを彷彿とさせた

隅田川方面に
鳴り響いた
おっさんのくしゃみに
「ぼくはここにいる ....
冷蔵庫から鶏肉をだす
ぐにゃぐにゃしているので
キッチンバサミで切る
小さく切る
どんどん切る

鳥だったことを想う
もしかしたら人間だってこうしたら
切れるんじゃね?
食えるんじゃ ....

街はすみずみまで霧に覆われていた
平等に満ちている粒は
白いサプリメント

普段は透明が満ちていて
遠くまで見渡せた
海に点在する小さな島や
船が描いてゆく波のような道までも

 ....
1人の少女が命を絶った
たった数分の出来事だった
まだ現実に少女がいるようだった
その少女は夢があった
モデルになって、女優になる
世界に羽ばたきたかった
大きい大きい夢だった
少女は本 ....
いろんな花をつみながらあるいてきたね
あかるい花もくらい花も、つぼみも種も
ふりかえることもできないくらいいつもすべては近くにあって
コップはいつも割れそうに満ちていた
みちていた
そう ....
ささやきかけるかさのかげ
母音の樹が揺れる

ふたりで歩いていく
丘の上へ 遠くまで

のびていく記憶

いそがなきゃ
走りはじめる
わたしたちを

月が見ている

それを ....
クリちゃんにも
包茎ってあるのよ
ちゃんと剥いて上げないと
臭いのもとになるし
感度も悪くなるみたい
でもね、きっと自分では
よく分からないから
貴方が何も言わずに
時たま
剥いてあ ....
おちよは
ペンペン草田男との
やり取りを何ら不審に思わなかった
自称詩人に有りがちな気持ち悪さに
慣れすぎていたからかも知れない
だからペンペンの
「会って詩について語りましょう」という
 ....
喉のおくに、
何かがからみつく。
潰れた声がでる。
声は声ではなく、
毛を生やして、
毛孔から這い出てくる。
たくさんの、
得たいの知れない、
毛玉が這い出てきて、
私をとりかこむ。 ....
 私はカルピスのいちごオーレの底にたまった沈殿物。
五百ミリリットル入っていても果汁は一パーセントにも満たない。
濃いピンクのふりをしても、先生たちは私のことを講堂に響く大きな声で、赤点、ギリギリ ....
直ドラで右股関節を捻挫した

ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ

向きをかえただけで襲ってくる激痛で

寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった

立っているときがいちばん ....
明日になったって

現実は何一つ変わらないからね

僕らには

明日を受け入れる強さが必要で

うつむいてばかりなんていられない

だけど時々

嘘を本当に変えるチカラが欲 ....
私たちはいつも窒息しそうになってる
水の中にいるわけでもないのに
息ができなくなるような気がしている

口をパクパクさせて吸い込もうとする
手をブンブン振り回す

私たちは確かに
いき ....
君よ、童心のまま
舞踏せよ
日々の動作の只中に
あの炎を垣間見るまで  
咳き込んで
数日
まともに眠れず
置き薬は
役立たずで
ようやく

よく効く薬を
手に入れても
結局
それまでの
蓄積か
少しも眠れず

動画サイトで
 ....
そのやわらき
てをにぎり
あいしていますと
つげるとき

くろうして
そだてたはなの
いちりんの
かべんなんぞに
なみだする

きのうは
いきていたはずの
つめたくなった
 ....
連日
本曇りの弥生が続いている
気温はおとなしくなったのだが
体温は気ままにとはゆかない
卒寿の身では
冬装束で身構え続けている

遠くで鴉がうなっている
   森の息使いは まだ
 ....
空気がしんと冷たくて
部屋の家具は然るべきところにある
住人はどこにも見当たらず
先程から大根をすりおろす音だけが
悲しいほど陰気に響いている
緑色の毛むくじゃらの腕が
五本の指で大根をむ ....
昔MACARONIがあった
MACARONIを知らないものはいなかったけど
お腹に収めるものとして知っていはいた
食べたことはなかったみんな
存在として歴史に残っていた

私のここは何処か ....
地球の瞼の中
君はまだ眠らない
君の脈拍だけがうるさいほど
時は水底に泥濘を成している

月は、もう長くない
誰も新しい命を止められない
美しい響きに目眩まされた凡夫が
また一人白んで ....
多くの喜びを得る為には、多くの苦しみを味わわなければならないように
相反するものは比例する
しかし何かを得れば、何かを失うのも事実
一つのことは、一つのままではいられない
物事は暗喩としての形 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
新しい社会スカートはし...016/3/10 0:00
小諸ドラゴン「アメリカ大統領選挙と私」花形新次016/3/9 23:46
硝子の鳥籠[group]塔野夏子6*16/3/9 22:42
春葬列ただのみきや17*16/3/9 20:45
お遍路かん花形新次016/3/9 19:31
誰も知らないところの詩fujisa...016/3/9 17:42
静か夏川ゆう116/3/9 16:44
日常を切り取るfujisa...016/3/9 16:40
ピンク色の菫の花束かんな4*16/3/9 15:14
「理解した」という名の復活nemaru016/3/9 14:33
鳥料理朧月116/3/9 10:59
白いサプリメントそらの珊瑚1216/3/9 9:05
少女の物語独奏216/3/9 7:56
コップはるな516/3/9 1:15
樹と記憶渡邉建志416/3/8 23:03
ただの産後「クリを剥く女」花形新次016/3/8 22:56
ペンペン草田男(50)「おちよさん」316/3/8 20:59
孵化する声あおい満月616/3/8 20:52
足並み為平 澪716/3/8 20:34
幸福吉岡ペペロ716/3/8 20:02
現実への抵抗幸絵116/3/8 19:55
いきぐるしさ藤山 誠216/3/8 19:08
服部 剛316/3/8 19:01
ロー・パワーホロウ・シカ...2*16/3/8 12:53
憧れドクダミ五十...116/3/8 10:44
老細胞の呟き(十)信天翁116/3/8 10:03
おろし春日線香316/3/8 1:41
MACARONI這 いずる216/3/8 1:31
ヘレンスカートはし...116/3/8 1:28
相反するものは比例する狩心016/3/7 23:07

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