フィボナッチ数という概念以前に
自然は数理をすべて把握していた
僕の心の中で君との関係性の黄金比は
生物学的に柔らかく深くとても妖しく
揺れ続けているがそれでも
日常の僕はいつも不安 ....
どう考えても
無職自称詩人と
年間200万ぐらい
所得税を払っている俺が
同じ一票なのが許せない
百歩譲って
一票くれてやるとして
それが当然の権利みたいな
顔しやがったら
ただじゃ ....
ぼくたちは どこで分かれ道に…
雑踏の人波をかき分けて 前へ
日常に埋もれて あがいていた間に
湾曲した道を曲がるときの
あの ときめきも忘れて
手をつないで 昔見た風景を
気 ....
岩の様に動かず 力を吸収しなさい そして風を捕まえろ
一言も語らず 自分の時を待ちなさい そして知恵を語るがいい
まるで夜中の様に静かに 安らげばいい まどろめばいい
豹の様 ....
野と街の境に空が落ち
生きものはおらず
水は澄んで
底には岩と樹がゆらめいていた
細長い午後の天蓋を
幾度も廻る光の帯
窓をすぎる曇
疑念の花
上には何 ....
なんでいえなかったんだろう
素直に 始めから素直に
いつだってそうさ
思い浮かべるまでも泣く
どこでだってそうさ
思い浮かべるまでも泣く
強がりにも ....
深淵を覗くような気分の時に
電気ブランを飲んじゃいけないと
よく爺さんが言ってたっけ
modernを鼻にかけたような
きんきんに冷えた電気ブランをグラスに注いで
僕はその戒めを破るのだ
....
もうすぐ、飛び立てる
そのとき、捕まってしまう
体温が
髪の毛の隙間に宿していた
検討中の断片は段落を作らないまま
刈り取られて
シュプレヒコールの羽毛になる
古本のようなデ ....
狂犬病にかかった犬を保健所に連れて行って
殺処分にするのと同じような具合に
人間をも屠ってきたのが
ここ20年来のこの国の行政です
ブラジルでは30分に一人凶悪犯罪で死者が出て ....
孤独な籠を愛している
傷つきたくはない
臆病者の世界は狭い
程よい距離で愛し合って
能面の様な顔はひた隠し
いい顔だけ見せていたい
シャイなのかもしれないが
プライドが高いだけ
寂しが ....
夏の夜 星をかぞえる君の姿を
そばで見ていた
かぞえきることなど できないと
わかっているのに かぞえていた
時どき流れ星が 地平線のかなたへ
おちていく ....
手は握るものではなく繋ぐものだと
教えてくれたあなたとは
繋ぐたびにカチカチとなる金属音のせいで
わたしは涙目を隠して
あなたの鞄を持つのです。
しあわせではありませんでした
かわりに ....
身体も心もふやけている
刺激のない生活に倦怠感を覚え
今日も途方に暮れては
細い女性的な指を絡ませて
じっと見つめる
「惨めだ」
欲望が誤算を生み
連日の睡眠不足で家を出る
....
手を伸ばす
その先に誰もいなくて
その先に何もなくても
手を伸ばす
朝陽が至るところに集まっている
密度を増すことで却って希釈されていく
暗示と黙示ばかりがにぎやかで
記号が融け落ち ....
薬指が見当たりません
右手の薬指だけが
爪を磨いたのは昨夜
そのときは確かにありました
気がついた時には
なくなっていました
別に使うこともないし
痛みもないし
困ることもないけれど
....
心のさもしい奴だと
嘲ってやろう
大事な一言がいえず
部屋に篭って
暑さに蒸せて
余計にストレスをため
最後の最後に切れかかる
お気の毒様
そんなことだから
陰口を叩かれる
人の上 ....
なにかしてもらったかい
なにをしてもらったかい
なにがたりないかわかるかい
なにをしてもらったかい
時間はじゅうぶんだったかい
やれるだけやったと笑えるかい
いつかくるときがそばにいる ....
振り向き様に わたしを見つめた
君の顔は 桜貝のようだった
海で拾った 小さな小さな貝殻に
錐で穴をあけた
まるで 君の頬のようだったから
君が此処に居るような気がしたか ....
近未来とかなんだ
まだまだ茶番が出来るほど
世界は未開で新鮮
うまくいかないVUCAな世界
VolatilityでUncertainty
ComplexityでAmb ....
ひきつりそうな溜め息のありかは
ぼくのなかに巣食う緊張だった
四ッ谷までを電車に揺られて
ほとんど覚えていない道程をたどる
焼きそばと皿わんたんとペリエを頼む
ここにも人 ....
揶揄するにも才能がいる
まったく事情を知らない第三者が
ただの読み物として読んでも
思わず吹き出してしまうように
書かれていなければ
ある閉じられたちっぽけな集団の
内輪の悪口にしかな ....
そんなに貧富が気に食わないのか
得する者と得できない者だけが
ものさしか
みじめさや
許せないことはひとの心のなか
じぶんの心のなかにひとの心作る
俺たちはいっ ....
私は羊です
か弱い羊です
草ばかり食べています
誰とも争わず
戦いません
穏やかです
しかし狼です
言いたくはないし
知りたくもないのですが
羊の ....
この町の朝は静かだ
平和に時が流れて行く
幸せも不幸せも包み込み
一日が始まる
貴重な時間に流されながら
物思いにふける
心は幾分穏やか
私を脅かす影はない
....
六月の歩行
脳は油漬けのツナ缶だ
余分な油分を切らないと会話すらできない
スーパーの
しんせんな野菜とおじさんの動作は甲殻類の一種
れたすを手ではかるように
わたしの頭の重さ
見直してく ....
外界は、
無数の浮遊映像
透明な皮膜越し
人々が車の列が
太陽に焼かれ
ふわふわ微睡んでいる
不意に、
道路を裂いていく亀裂は
青過ぎて暗んでいく空と共に
雪の砂漠の空洞を穿ち
....
人数合わせで呼ばれたコンパだった
見計らうように薄着になる女の子たちの肌がまぶしかった
そのときだけのLINE交換
誰が注文したのか分からない烏賊のお刺身が手をつけられずに乾いていった
....
力をつけた雨が降る 容赦なく降る
やさしい雨は どこへいったのだろう
陸を狙い 山を狙い
おもうがままだ それらが集まり
悪魔の川となる ....
湯の歌が激しく聞こえて来て
夕暮れに
東京渡辺銀行が破綻しました
ニーナの歌も聞こえてきます
締まった詩に成る予感に
母の田圃も駄目に成ります
何処からでしょうか
原始人でしょうか
激 ....
そのまま刻み止まない針の風に 日常を丸まった鉛筆の芯の様に
洗濯する度に味を噛みしめる空 インディコのリアルを
年輪から咲く今の自分を鏡を観て通す
針はクリスタルを指し 日常を溶きほぐす ....
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