朝が来れば
白い陽は裏道の吐瀉物を洗い
雨は嘘のように上がっていて
青い風が僕らを試すかのように
今日を連れてくる
それは等しく親 ....
最後まで聞くよ
君の気の済むまで
存分に話しなよ
君が正しいとも
間違っているとも
決めつけないで
耳を傾けるから
頑張れとか
こうしたらどうか
なんて励ましたり
アドバイ ....
マグカップに世界の全てを注ぎ込み
飲み干してみる
月も星も太陽も
銀河の全てを胃袋に流し込む
人類の紛争も文化も経済も
文明全てを胃袋に流し込む
天地創造の後の全て ....
殺してもいいけど
せめて愛してください
好きなら死んでやる
路上生活者のように毎日が過ぎてゆく
ランボーのように地獄の季節も創出できず
安吾のようにデカダンに遊ぶ余裕も無く
冷たい缶ビールで無聊を凌ぐ
僕の故郷であるペンギン村では
あられちゃんが ....
私は父の後を歩いた
そして 目も当てられないぐらい通りは快晴で
何かこの店の名物らしく独特の味がした
今日 私は 父とどじょうを食べた
私は時間に間に合った
誰に会いに行く ....
戦いがはじまれば
君は何と戦うのだろう
ゴジラであれサイバー攻撃であれ
何と戦っているのかさえ知らされず
戦う日々が来るんだろうか
蜩が鳴いているから
この、
暑い夏を思うのかもしれ ....
こんな夜は土砂降りに撃ちつけられたい
大の字を描いて仰向けになってやろう
どうせこの小道には車どころか
野良犬だって通り過ぎはしないから
足をバタバタさせて大きな声で叫んでやろう
酔っぱらい ....
サンダルに小石が入ったので
右を脱ぐ、裸足歩道の上に
途端、俺は声上げる
うわっ 熱っ!
いよいよ猛暑襲来に意識朦朧と
短パン、Tシャツ、サンダル姿で
ドトールへふらふら向かっていたの ....
合唱コンクールの練習で
僕は真剣に歌った
そしたら馬鹿にされるは
いじられるはで
散々な一日に…
女子は男子との練習を
拒絶し始めて
僕はそれからも
意地になり声を
張っ ....
じりじりと西陽を受けて
眩暈を感じたぼくは
電車に飛び込み
死んでしまおうかという衝動にかられた
全てを捨てたなら楽になれるのだ
鰻を食べて満足そうな妻の横顔を見たら
涙が滲んでき ....
外は今日も猛暑だそうだ
私はエアコンの利いた部屋でくつろいでいる
バナナとキューイフルーツを食べながら新聞に目を通し
アイスコーヒーを飲んでいる
身も心も健やかだ
何の問 ....
朝に 山の頂上にいる山吉様に祈る
大きな杉の木 細かな葉の揺れ
ただ 裏山に向かい手をたたき
深呼吸を 幾度か繰り返す
すって はいて
大きく両手を動かし 空気を循環
鳥が羽ばたくよう ....
ない、ということを理解するのに
今までかかった
それを伝えられるようになるのに
あとどれだけかかるだろう
こんなにも満ちあふれているのに
本当はなんにもない
....
ゴールドベルク変奏曲は バッハが音楽を手ほどきした
不眠症に悩む カイザーリンク伯爵のために
この曲を作り演奏して 彼を安眠させたという曲で
ある高名なピアニストが ....
キンタマ王子率いる
キンタマ国のテロリスト5人が
沖縄そば屋に
人質25人とともに立て籠り
突入した警察と銃撃戦を繰り広げた
テロリスト5人は全員死亡
警官も2人死亡した
人質25人のう ....
許せないだけだ
彼らはひとを許せないだけだ
ひとが幸福を感じる価値観を許せないだけだ
その価値観は正しくないと示したいだけだ
妊娠でもしたのだろう
きっと
こん ....
黄昏に染まった町を背にして
こっそりタバコ吸った 紫煙 ユラユラ×2
あのころの僕は いらん子って呼ばれて
遠くの 煌めく物ばかりを見ていた
オレンジ色の草に寝っ転がって 縋りの猫とた ....
夢は白黒で見なければならないのに
最近はカラーばっかりだ
世に溢れる色彩に
寝ているときにまで縛られているのだ
液晶だとかデジタルだとかスマホだとか
ぼくらはあいつらに溜 ....
真夏日の暑さが続く中の発熱は厄介で
自らの体温と外気がほぼ同じというのは
得も言われぬ不思議な感覚を覚える
体温計の目盛が三八度を越えると
自分はいかにも重病人になった気分で
悲劇の主人公よ ....
エアコンは熱を帯び
扇風機は首を振り続ける
連日の熱帯夜に熱帯魚が泳ぐ
凍り付いたポカリのボトルで
熱中症対策 孤独死対策
夜空に奇麗なフロンガスの運河が浮かび
地 ....
僕は夏に恋した そして君に出会った 波寄せる海岸で
たかなる胸 夏恋しい 海恋しい 君恋しい
生まれて初めての海 まるで初恋のよう
僕の心 ....
あなたは目にうつる白いものを、
すべて青に変えてしまう。
水鏡にうつる足元の世界に生きる、
私たちの空まで。
あなたの青に染められた私たちは、
本当の青を知らなくなった。
ただ、雨の色 ....
淀みなく くるくると回る辛夷の葉が
余りにも大きくて 目を閉じたけれど
バララン バララン ば~ら~ら~ と
黄色の房でも思い出しそうな 激しい音とともに
何処までも 追い駆けてくるから ....
コンビニのドアが開き
ひらひら舞い出たモンシロチョウ
誰も見てはいない
光は雨みたいに激しく額を打ち鳴らし
影はつま先から滾々と湧き出している
こんな日だ
わけもなく後ろから刺され ....
空を覆う電線
窮屈で不自由だ
鳥の糞が落ちてくる
ウンがついてラッキーだ
そんな風に笑う余裕も
今は無い
檻のように
張り巡らされた中で
生きる自分の罪を問う
許しを乞うて長らえ ....
かすんだ てのひらに 唇
揺ら
ら
指をつれて
濁る朝
わしづかみにされた
習性が
ひどく充血したかれの眼を
せめたてる
知られたりはしない朝の ....
ドン底をピカピカに舐め回し
根を剥ぎ取った鬼の形
鎖を噛んで親不知取れた
美に傾いた大衆を殺して
背背背 僕のとかよりせ
窪んだ内臓の中身は血
いかしたゲロ投げてやれ
いかした気違い ....
おかあさん、あなたのいない夏がまた来たよ
そうしていま選挙の時期です
口癖のように歌のように
あなたはいつも
社会貢献できてわたしの人生は幸せよ。
そう、甘ったるく高い声で
誰にも有無を言 ....
雑草の陰から誰かが覗いていた
見つめていた
真昼の情事を繰り返すふたり
野良猫が横切り
伸びをする
汗ばむ肉体
ねじれる肉欲
雑草の陰から誰かが覗いていた
....
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