情けない
評価ばかり気にしていた事が
そんな生き方が情けない
嫌われても
けなされても
自分の道を歩めばいい
自分を失うな
飾りすぎるな
私は私の道を行 ....
バスを降りて、すこし小高い場所にある停留所から
なだらかな坂をくだっていく
昔、万博が開催されたこともある街
坂をくだりきった道の角には
くたびれたカボチャやスイカを段ボールに積みあげ ....
夏はじめの潤んだ月夜の空は
どこかで海とつながりあうらしい
その空を唄うように泳いで
{ルビ人魚少年=マーボーイ}がこの窓辺にやってくる
真珠色の肌
うす緑とうす青を帯びた銀色の鱗
無 ....
四丁目の角で組頭のライオンが吠えていたので
ゴリラの警察官に通報し
池袋で親友の牛さんと焼き肉を食べた後
キリンの娘と買い物をしてぶらぶらした
蟻の介護士にお袋の面倒を見てもらい
鯨の同僚と ....
好きな女の名前を彫ったはいいが
その後女が別の男と一緒に
しかも自分の全財産もろとも
消えて無くなったとしたら
若気の至りとは言え
後悔してもしきれないだろう
一人残されたサウナ入室禁 ....
もうどこにも行けない状態だからとか
昔見たあの光景をもう一度見たいからとか
求める側には少しばかり切ない理由がありそうで
でもたぶん
作り手側にはそんな理由なんかなくて
自然を再現するなら海 ....
顔の無い自分の顔の部分について考えている
なぜか?
非常識だからだ
洋服を着たからだだけが
ぺたんこになって地上に映し出されていた
これからもわたしたちは
なんとかマップにマッピングされて ....
海辺にて、そっと笑う、ふっと怒る、さっとさみしがる、ひとりひたる、ふたりしずむ、ゆ、ゆゆしき、しきたり、たのみのつなわたり、ろうか、かいくぐる塩分濃度30%海のち夏のはじまり、雨あがりに、アンドロ ....
水平線が見えて
(水平線が遠くに)
砂浜がある
(足元に砂浜が)
見上げると
(あわてて束ねたような空が)
振り向くと
(後頭部の景色が見える)
ヘッドホンから聞こえる波のような音 ....
夏ってなにかな
ビールだね
へえビールってなんだろう
たとえばこれ以上ないやつで
シメイブルーだね
世界一うまいビールだとおもう。
とくにマグナムの3年熟成もので状態が ....
黒い粒が 干からびそうな勢いで
光を集めることも忘れて 泣いている
もう良いだろう
頭を撫でてくれる先生は 休養中
冬休みは 未だ先なのに
どうしようも なくなった
僕は くるくる ....
朝
多摩川で
モーガンフリーマンがベンチでくつろいでいた
仕立ての良いグレーのスーツにグレーの帽子をかぶり
振り向きながら
彼は言った
心配するな
全てうまくいっている
....
帰りなさい帰りなさい
あなたの家に
帰りなさい
そんなの川に流してしまいなさい
砂漠に捨てていきなさい
帰りなさい帰りなさい
あなたの故郷に
帰りなさい
故郷も家も捨てたなら
....
夜
駅の立ち食いカツカレー
おばちゃん細まゆすっぴん怖い顔
カレーまち
ふと見上げたらカレンダー
死ぬことが情けないのではない
空しく終わる人生がやりきれないのだ
ありが ....
まっくろ雨雲ひきつれて
熱風が吹いてきます
雷さまが ごろごろ ごろん と泣いています
私も怖くて泣いています
夕立がふり出しました
どんぴしゃり ごろ ぴし ....
ぼくのきらいなキミの中に映像や声がたくさんはいってくる瞬間にたちあいたい
そんなキミをとりまいている勝手なワイファイに一緒にざけんじゃねーぞと叫び
そのときおとずれる眠気や無気力や無遠慮な刺激とか ....
ジムで軽く汗を流した後でも
僕は特別な人にはならない
僕の専門はロックだが
知性に裏打ちされた感性で生きてゆきたいと
思っている
ジョーきみに言いたいんだ
書を捨てて街に出よう
....
160704
並四ラジオにはVRつまみは無いのだ
音量調整は
アンテナタップ切り替え
再生検波管の再生具合(ポジティブ・フィードバック量を再生バリコン ....
むかしむかし 暗黒の世界に 満月が生まれた
青白く闇を照らし 人は詩を詠むようになった
狼はその光に 遠吠えながら 仲間を呼んだ
満月の夜には 事件が起こり 語り継がれた
むかしむかし 乙 ....
木の葉がこぼれる
秋を夢見て
熱にうなされる
羽が舞うような
六月の風は
萌える緑が鼻につく
戯けたこと並べてみては
現実からの逃避を繰り返し
砂の城で余暇を持て余し
後 ....
いたく、つらく、寒くてまっくらなほど
わたしのことば跳ねあがる
深く沈みこまれて溺れていくそのときに
ばねが跳ね返ってきてわたしをひっぱたく
さあ飛んできや
なら、思い切 ....
縦横無尽に幾つもの力線の輝き走り
瞑目していた内の内底、鍵裂き状の亀裂また亀裂走行
無数の力線集束し輝き黒い円を描き 落ち着き始める 間もなく
漆黒の逸脱、突如再開し 燃える力線、
放射状に何 ....
父の死が
私の全てをひっくり返す。
独りぼっちだと悟る孤独感。
繫いでいた手を
後ろに組んでしまった。
横に居た父のことを思い出さぬよう
ぽっけの中に両手を入れたまま迎えたつい昨日 ....
タトゥーを入れているのは
ならず者か島帰りか
未開人だというのは
世界共通認識だ
ファッションだなんて
言っている奴は
それを認めたくない
根性なしだ
正々堂々、俺は
昔なら ....
花のブロウチを舐めてみた
ああこんな味か。とふに落ちて
疑問の芽がひとつ摘まれたので
多少こころよく布団へ帰る
*
体が眠ってしまわれたので
わたしは心と遊んでいる
鼻ですら ....
仏間に置かれた古い位牌。
昭和十九年七月二十九日、ビルマ國ニテ戦死。
薄くなった金箔の文字で
位牌の主を語っている。
この家は最後娘一人となり
今から50年以上前に血筋が途絶えたのだ ....
ある朝
ヒナのために批評している
ツバメの雛が巣から落ちたのだ
百均の店員の
みなでしつらえた
段ボール製ヒナ落下防止板の設置位置について
ヒヒョウしている
作業が遅れ
巣からな ....
昭和十九年七月二十九日、ビルマ國ニテ戦死。
仏壇の片隅に置かれた位牌の主を
私は知らない。
毎年お盆になると
固く絞った白いタオルで先祖の位牌を磨き
家族みんなで迎え火を焚く。
....
あたしたちはむかし
旅をしていた
ジョナサンみたいに
求めるもののある旅だ
いつか終わるとは思っていた旅を
いよいよ終えたとき
わたしたちのどちらもそれに気がつかなかった
世界は ....
かみひとえで間に合わなかった
決意の、剥製を
溶けかけた終着駅にさらしている
草が生い茂り
傾いたプラットホームの白線が
一から始まり一で終わる全てをさえぎり
オポチュニス ....
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