風にはぐれた椿一輪 川の流れを漂う
冬の終わりに 寄る辺なく揺られて
春咲く花は霞を湧かせて 華やかに
あたしは きみの笑顔を思い出せなくなった
寒さに耐えて 守っていたものは
....
蛇はひと口咬んで
あとは丸呑み
四の五の言わず呑み込んで
ゆっくりと消化する
蜘蛛は牙でひと刺し
注射して中身を溶かす
あとはハンモックで横になり
ゆっくりストロー
蛆は胃液を ....
小さな白雲一つ、
ふわわ漂い流れ来て
唐突スッと消えた、視界の無
己、只只ア然とし
驚キ沈黙の青を凝視スル。
3月25日(金)記.
①年に1000万円以上の就労所得がある
②納税の義務を果たしている
③IQ120以上
④本人にも家族にも犯罪歴がない
⑤結婚している
⑥自称詩人ではない
以上の条件を満たしていれば
銃の ....
ハイバックの助手席じゃあ
帽子のツバが すこしむずかしい
すこし雨滴のあとの残る車窓から見える景色は
映写機のように枠のある動画
だけれども携帯の電池なんて いらないよ
幸運にも にわかに咲 ....
死線狂乱をさ迷いコエ戻り帰れば、
この界もあの界もソレ単独では
只のまぼろし。
ー壊れた片腕に奥まる意識に
▲○■ ■○▲
千、億、兆
千、億、兆
....
木のかけらと
あたたかい水が
午後と夜の境いめに
蒼い浪となり流れ込む
錆は子らの名をくちずさみ
鉱は荒れ野に伏している
陽を転がす指や指
流れの内に華やいでいる ....
今年も春が来て
桜を見る
この桜は
いつか誰かと見た桜
私たち人の世を越えて
木はここにあり続ける
子供はやがて大人に
大人がやがて老人になっても
いつもこの美しい花び ....
父よ
あなたの思い出をなぞって
あなたの生まれた街を歩く
春の京都は
この世で一番切ない
枝垂れ桜がはらはらと散り
私はあなたの背中を思い出す
何気ない駅の写真がある
陽射しを受けた春のホーム
でも私は覚えている
どんな気持ちで
この写真を撮ったか
言葉に出来ない悲しみを
誰が知るだろう
いつも祈りながらこの駅で降り ....
武器を持つというのは
実にワクワクするものだ
子供はみんな
武器が大好きだ
スペシウム光線だって
波動砲だって
もしそんな武器が自分にあったらって
想像して興奮するんだ
ところ ....
天界の桃を食べてしまったのは
大きな間違いだった
帝釈天は怒り
死ぬことのできないぼくは
闘いを続けなければならない
ほんの少しの過ちは
誰にでもある事なのに
後戻りができないことが ....
すべてはくたばって散ばり、火をつけられて焼け焦げた炭になってしまうだろう、ポンコツの目玉が呼び起こす小さな頭痛に舌打ちをしながら、長い長い夜の幕開けだ、心臓が轟音を上げている、それは俺に大 ....
生まれては弾いていく、
いくつもの過去たちの脱け殻の
奥には必ず触れなくてはならない
真実がある。
その横たわる真実の瞼の裏側の、
顔を見つめなくてはならない。
目を閉じた瞼の裏に映っ ....
狂った魚は
おひれはふり
宙に浮かんで
あなたを捜す
浮かぶ女は
どこにここで
みなもを割って
天へと沈む
透明宇宙と地球の真ん中 ....
失ったの鏡 割れるのが鏡
表情を変えないスーパーマン とてもステディ
口をゆがめて 咆哮する声 とっても愛情にあふれているじゃないか
目をゆがめて イメージを放り投げる 天の星の全てが襲い掛かる ....
春か冬かと疑う
まだぬくもりが指先にかからない
冷たさのはざまの或る一夜に
目覚めの雨は降る
膨張した外気温は子が急に大人になったよう
草花は気づきの艶をほんの少し
枯れ葉のうちか ....
丈の長い草密生する
4月の草原を吹き抜ける風は、
艶やかに波打ち移動する緑の透明。
このひたひたと押し寄せる冷気に、
覚醒していく意識の輪郭くっきりと
風の息の律動と 私の命の鼓動が
....
*
シャッフル
雨合羽の内側みたいに湿った霧の夜
水槽に堕ちた帽子のように少しずつ想い出す
刻まれたまま床に散乱している時間
ボロボロに傷ついた
一枚一枚を拾い集め
....
小さい雨が降ってきた
しとしとしと
オルゴールみたいなガラスの箱の中
ピアノの音が聞こえる
拙いカノン
さくらの花が
ひらりひらり
舞い落ちる
ぽとん
水滴
雨粒か涙か
喜びと悲 ....
言の葉
とはよく言ったものだ
青春に芽吹いた言の葉も
人生の秋ともなれば
渋く色づく
としても やがて散る
散った言葉は
ぼろぼろに朽ちて
形も意味も喪い
芽を出すこと ....
一人でわらって暮らす狼
牙で触れるナイロンタグ
どんな血も痛みになって
ここでここで暮らしていく
どっちに転んでも
かなしーことになりそう
何度やっても
おんなし事んなりそうさ
....
ババアとバカの争いになりそうな
大統領選挙にも
ちょっと飽きてきた
しかし、半年もたねえな
相変わらず
ババアはバーゲンセール帰りに寄りました
みたいだし
バカは同じことの繰り返しだ ....
世の中に無修正動画がなかった頃
私はモザイク越しに
ワレメちゃんを想像しなければならなかった
そのうち、どうしても
ワレメちゃんが見たくなって
裏ものを扱っている危ない店を
探し出そうとし ....
なんでさくらはあめがふってるのにさいてるの
そっか、あめとおともだちになりたいんだね
ハゲが来た
ハゲが来た
どこに来た
頭頂部に来た
前頭部に来た
両方に来た~🎵
ハゲが来た
ハゲが来た
のパートで
ズル剥けチャビンが
こっちに向かって来るのかな?
ちょっと ....
【こめる】
ちいさな人が ちいさな声でいった
「あさがおは かさ みたい」
くるくるたたんでいる花は かさみたい
雨の日にひらくと かさみたい
ちいさな傘から
ぬー ....
きょうの桜は
いつかの桜かもしれない
きょうの私が
いつかの桜をみている
いつかの鵯が
きょうの桜を啄んでいる
きょうの私は
いつかの私かもしれない
いつかの私が
....
160404
ピロートークという言葉が流行ったことがあったなと
遠くを見るふりをする
きのうはどこにもありませんようと歌った人もいて
朝焼けの中にワインを浸して
トース ....
雨が削る
雨が砕く
花を削る
花を砕く
石を削る
石を砕く
心を砕く
心を削る
足が重くなって
ふと歩くのを止める
雨が削る
雨が砕く
花を削る
花を ....
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