いてくれるから
らしくあれる
らしくなれる
強く強く
気づいたこの想い
届けるために今がある
早くこっちへ来てと
求めてばかりで
その考えをなおざりにし ....
真剣に
なればなるほど
うしなうのがこわくなるから
たしかめながら
歩みをすすめてしまう
待てば
答えは自ずから出る
そんな言葉に出会ったけれど
待つのは
途方もなく、ながい
なが ....
冷えた糖蜜の
途切れず
細く垂れるのを
吸いながら
暗闇に溶けて
見る夢は
疲労感なく
洒脱な世界へ
かろやかに
浮く
リンネテンセイヲシンジナサイ
イマガドンナニフコウデモ
ネンブツヲトナエレバ
ゴクラクジョウドニイケルシ
ライセイハキットシアワセニナリマス
ウイ〜ン、ガチャッ
ウイ〜ン、ガチャッ
....
風の強い春の日の中を走る
この二両編成のさびしい列車は
さながら私の部屋のような
根付いた親しみで満ちている
シートに座れば座布団のようで
人が乗れば来客が来たかのよう
そう思える寛いだ春 ....
漂い波打つ
波打ち漂う
響きの光の
光の響きの
渦巻き潜る
潜り渦巻く
光の響きの
響きの光の
集まり造る
造り集まる
響きの光の
光の響き ....
実験工房にて
神学を爆破する導火線に
火をつけてみる
解体工房にて
蔓延するヘイトスピーチの
舌の根を根絶する
スナイパーロボットと
遊ぶ
あの建物は
もう誰もいないのに
....
眠剤飲んでからエンジンかかる
手など
近頃 じっと見たこと無いが
今朝 背伸びをしようと
上げた手を見てしまった
よじれた皮膚の連なり
幾重にもかさなった山脈のようで
これがわしの手かね
柔肌を撫でた歴 ....
寝ているわたしの瞼を
朝日が容赦なく照りつけるんだ。
毛細血管の赤が見える
毛細血管の隙間から光が刺す
次第に耳から脈打つ音がしだした
どくん、どくん、
この世で一番正確なリズムを ....
雫が膨らんで
水の花を咲かせた
春というあいまいなかたまりが
名前を速やかに消し去った
ためらう太陽の灼熱に
逆らっていく風の翼が折れて
時間は無限に挫折を繰り返す
英雄の墓が芽を吹き
....
伝え合う事の中には少なく無い情報を大切にして伝えていく、その中には人と人との繋がりから産まれる事が少なくない。固く閉ざしていく殻の部分がひび割れるほどの事を、一つずつ大事にして、掌で伝えるように、何 ....
様々な歌を聞きながら思う
否定から入る批評では無く
しっかりと聞く気が無いのなら
私はどの言葉も受け止めない
雑音でしか無い事に気を取られて
見失う事の方が怖い
音感だけでは歌は歌 ....
ラブレターをください
明日のあなたも
記念日の贈り物も
要らない
だから
ラブレターをください
いい歳をして
手紙なんて書いたこともない
なんて ....
最近はゴッドタンを観ない
結局誰かを貶めたり嘲笑ったり
なんかそればっかだから
正義というか飽食やね
飽食というかガリガリの飢餓
あんなに好きだったジュニアも嫌いになってきて ....
しつこいんだよ
メタルくらくら
背中の甲羅が鈍く光る
痛いね
様子ばかりうかがって
手足が痺れて肩甲骨もまわらない
ここも暗いから
ごそごそと這い出してきては灯りを食べている ....
ああ、罰してください
罰してください
愚かな私を許さないで
罰してください
罰してください
その刃で切っ尖で貫いて
痛くして
このどうしようもなく醜悪な存在を消し去って
欲しい
....
さんしんの音色
風もない日
無力のふりをしてしたたかに粛々と
不幸に慣れていく
不幸を忘れていく
ひめゆりの塔は
たましいに
うんこや虫や絶望をすりこ ....
水中花の生き死にを
誰が気にすると言うのだろう?
美しければそれで良い
上辺を飾る強さが欲しい
死臭を香に混ぜ込んで
命(いき)を留めて時を止め
美しければそれで良い
愛されたいのダ ....
めをこえて、
みみをこえて、
のめりこむ。
めりめり、のめりこむ。
目の縁の涙腺に沸いた黄色い虫が、
ぐるぐるまわる。
痒みは好奇心のうねり。
うねりを掻き立てる爪を、
....
これが最後の食事になるから
十分楽しみなさい
何故最後なんですか!?
この中に、今夜私を裏切る者がいる
エエーッ、そ、そんな、私たちの中に
タマンキ様(救世主で最後のジャーパの王)を裏切る者 ....
砂のような
罵詈雑言を
浴びせられても
べつに痛くもかゆくもない
友達だったこともないヤツから
雨の日に浮かれ
這い出てきたのだろう か細い
蚯蚓が
ぺかぺかに光って
張り付 ....
かつて海なんてどこにもなかったよと喋る岩が言った
かつて心なんてどこにもなかったよとトカゲが言った
かつて、共感なんてどこにもなかったから孤独な主体なんてどこにもいなかったよと灯台下の藻が ....
飯をたかったり
ナンパすることを目的に
猫撫で声で近づいて来る奴
ルールを平気で破って
別人に成りすます奴
俺の障害を持つ子供は不幸者で
幸せな健常者になるためには
宗教に入信し ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街
とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ
生姜焼き定食でも
カレ ....
岩を砕き
オリファルコンを突き
水を求める
それが俺の仕事ならば
もう何処にも彷徨うことなく
水を探せ
固い地盤を爆発させて
水を得るのだ
透明な
透明な
碧い水を分け与え ....
甘噛みならば 痛くないですよと
あなたは 笑いながら
歯型のついた 白い手を
まるで 誇らしげに 振っている
振り返れば 大きな柱
レール上を 進む訳には 行きませんので
高架橋を ....
脳の代わりに
最新パソコンを埋め込んで
ボケを治そうとしたら
今までよりも
優秀な人間に生まれ変わってしまった
その結果
これまで書いて来た自称詩の
圧倒的な劣悪さに気づいてしまい
死 ....
どこか
骨の
奥底に
黙って居座る
黒い眠りのような
小雨の朝
歯ぎしりする歯が
もうないのです
そう伝えたいけれど
そこには誰もいなく
部屋の中には
少年のまま
老いた私 ....
枯れてしまった花々が横たわる道端で
明日来るバスを待っている
夕方まで降り続いた雨のせいで
街は水のにおいがする
ターミナルのベンチはわたし一人
これ以上誰もやって来ることはない ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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