紗冴 Sazaée
滿壽央 Masouö
多樂王 Taraö
南海兵 Namiheï
風音 Founé
且生 Kaztouö
湧 ....
しばらく忘れていたけれど
文字を書くのが楽しい
もう言葉に意味なんてなくて
ただの手遊びだけど
紙とペンさえあれば生きていける
なんて自慢げに話しながら
必死にしがみついてたあ ....
ドラッグであいつは死んだ
馬鹿な奴だ
ガレージの地下室なんて
夢で語り合ったのは
カリブの豪邸だったのに
母親を残して
どういうつもりなんだ
こんなことがあっていいのか
親父がクソ ....
頭上から日々がのんべんだらりと垂れてきて
道の上に寝そべるので
そいつをよけながら歩いた
ところが日々は うねうねと気持ち悪い動きで
こちらの脚にまとわりつこうとするので転びそうになる
俺は ....
遡れば
ぼくらは一人の母親から産まれた兄弟なのに
殺戮を繰り返すのは近親憎悪なのか
この世の果てまで流血を求める
誰もが幸せを願っているのに
自分の周りだけが幸せでいたいのだろう
血を血で ....
トロイメライみたいな幸せが
どの扉を開けてやって来るのか
わからないままに
幸せなんて要らないと云い切っていた
心に杖をつかなければ
真っ直ぐに歩けなくなった
あの ....
1 失恋
これが恋を失うということなのか。初めて知った。初夏の空は暗くなりかけてそれでもまだ真っ暗ではない。私の心のようだ。私は大好きだった人を見つめる。度の強いメガネ、茶色っぽい癖っ毛、いつも ....
世界を悲劇がおおうとき
人々にできるのは
母の胎内にかえることだけ
しかし、われらには
かえるべき胎内はない
なぜなら、
母親とわれらは
まったくの他人なのだから
自分自我という存在、
自分自身の創造者だと
外から感覚からではなく
内から思考内容満たされる 、
その瞬間から意識魂の変容始まる
体は丈夫なはずなのに、
なぜか動くのが嫌になるときがある。
僕のメイン電源が切れて、
予備電源だけがちらちら光っているような状態。
授業中、急に言葉が理解できなくなって、
ただ湧きあがる感情 ....
世界が平和になればいいなんて言うけど
平和って言うのは君が安全な
世界で死んで行くことを言うのかな?
僕は、あなたの空が閉じて行くのを見ていて
僕は、僕としても殺されるのは嫌だけれど
書類上 ....
亡くなった母子の墓石に
死者が手を合わせてる
縁者ではなく旅の途中の
襤褸をまとった枯れ木の姿
一秒ずつ古くなっていく
と同時に新しくなっていく私
自らの光に
自らの闇を
照らされて
故郷の星
地球
この星に
みんなが住んでいる
生と死を繰り返しながら
・
あなたは
いのちだ。
いのちのために
在る
いのち
疲労と孤独と多忙さの中で日々は疾走していた
緑は際限なくもくもくと広がって
入道雲まで連れてきていた
今年はじめての雷雨の後の静けさは
次第に夕暮れを連れて
切れ長の目尻のようにあたりを ....
○「幸せ求めて」
何がほんとうの幸せなのか
賢治のように自分の頭で
一生懸命に考えなければならない
親や先生のいうことを鵜呑みにしていてはいけない
○「三修行」
やるのは修行
やらな ....
この世にやってきて
三ヶ月ほど経った赤ちゃん
乳しか飲んでいないのに
ぷくぷくと太った哺乳類
腕に輪ゴムをはめたようなくびれが出来ている
そこに分け入ると
赤ちゃんはわたぼこりを隠していた ....
帰宅すると腕時計を外した私の足許にも
転がっている ビー玉
それらを這いつくばって拾い集める
テーブルには星砂の砂時計
昼も夜も
理性という小瓶に詰めたはずの
今日 ....
あいつの言うことはあほらしい
あの人の考えることはあほらしい
綺麗ごとばかりいって前向きな奴はあほらしい
暗いことばかりいって後ろ向きな奴もあほらしい
自分が利口だと思っている奴ほどあほはいな ....
幼い頃から私は
ガラクタ集めが趣味の父に連れられ
世界中を回った
楽しいことなんてなかった
とは言えないけど
概ねひどい生活だった
カステポー空港からバスを乗り継ぎ
見覚えのない ....
儚公草の咲く丘に
ドラゴンの渦がある
魔術師らはそれぞれの王を唆し
その強力なポータルに軍を送った
壊滅的なその愚行の中で
皮肉にも勇者が生まれた
彼らは竜を支配し空を駆り
....
あらゆる渓相を想定して
22本の竿の中から選ぶ
ロッドケースには6本入る
4.5m 5.4m 6.1m
調子の違う竿を2本ずつ持って行こう
悩ましい選択だが胸が高鳴る
明日は天気が不安定な ....
瀧の轟音
小鳥のさえづり
風に揺れる葉擦れ
せせらぎの旋律
{ルビ渓=たに}は音に満ち溢れている
光の大洋 、
無限なる海鳴り
内に漲り迸出する
命の時を不断に織り成し
織り込まれる音聴きながら
私は生きる 、
この一度切り二度切り、否 無限切りの
変容し続ける魂を 永久なる ....
十四時をすぎて、
雨が上がった午後には
きっとわたしでもどこかへ行けると思ったし
もう少女でもなかったし
切符を買うこともできると思った
長い階段を降ってから昇って
手のひらの ....
○「余命」
中学時代からの親友から
「肺がんで余命数ヶ月」と言われた
というので
自宅に会いに行った
痛みもなく体調もまあまあで
末期ガンという気はしないということだった
何か食べたいも ....
よく冷えた琥珀のワイン
オイルサーディンで作った
新玉ねぎとトマトのサラダをつまみながら
扇風機で乾かす洗い髪
遅い梅雨の訪れ
濃すぎる緑の広さ
軽い頭痛におそわれ ....
快晴の青空に
真っ黒なちいさな穴がみえる
なになのかは
わからないけれど
細胞が怯えているのは感じる
けれど
なにを対処できるわけもなく
時はただただ過ぎてゆくだけ
....
さいきんノンアルコールビールを
飲み始めて
むろんアルコールの代わりにだから
あまり勧められる話じゃ無いんだけど
だいたいのノンアルは
けっこう美味しくて
おまけにアル ....
ねえ、聞こえない?
空を見るとき空には全てがあるんだ
空白と、無を抱えて
あなたは、命を手掴みにして、
日陰に入れば、あなたは眠るだけ
それが、あなたの一生の、全て
空と、風と、眠り。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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