日本ではまだすこし さきかもしれないが
アメリカやインドでは もう秒よみだ
2013年から連続の 獄暑の夏
ラスベガスの46.1度などが つづいている
アジアでは今年の4 ....
八月の空を待ちながら
フィルムカメラを磨いている
デジカメでは表現できない空気を求め
静かな予感に浸る
入道雲の空の下
ダリアがとても美しい
ぼくの写真は
時計に逆らいながら
....
星の見えない夜が続いている
食欲を失くしたぼくは
あれやこれやとメニュウを探してみた
レアステーキでもなく
寿司でもなく
フレンチやイタリアンでも中華でもない
あぁ…
それだ!
ニンニ ....
窓の隙間から強めの風が吹き込み
カーテンが揺れる
遠くで響く救急車のサイレン
真夜中だというのに
世の中は動き続けてる
マラソンランナーの足音
バイクの急ブレーキ
呑んだくれ親父の雄叫び ....
今宵森の中の静かなアトリエでチェロを弾く君。
君は自分の色彩を確かめながら求めているのだ。
私は君の唯一の客。
私も君のチェロの音色を聴きながら自分の色彩を求めている。
私のヴィ ....
いたんだままのきせつ
みつからないりょうて
だれかがきりそろえた
めにうかぶせみしぐれ
よぶこえはぐんじょう
もえつきるまなざし
はがれたつめ
かさなりあうほ ....
夜のメトロ 向かい側のホームで
小さく手を振った 優しい仕草が傷つける
知らないふりで 次の列車の表示を見上げる
ポケットの中に その手のぬくもり
サン・ミシェルの酒場で アルジェリア ....
醜悪な鬼が追って来る
神社の境内の暗闇で
醜悪な鬼が眼前に居る
灰色石畳にその巨大な体躯を乗せ
そうして鬼は深まる闇に、
無言でギトギト輝きながら
思わず俯いた私に、
強烈な異臭を放 ....
たぶん森がいけない
いやいや森はいけなくない
林を示すような詩ならよいのかな
よもや木をみる曜日にかけばいいのかも
されば、
と
ぎりぎり
詩をかいて
みた
よ
....
あめがうわべを洗い流すから
あめの日に素直になるひとが多い
だけど信じるなよ
それはあめがやめば変わるから
近所の川辺にならぶあじさい
色が多くて目が迷う
きっとこんな風なんだろう
....
呼吸を阻害されて、コンビニで売られている愛を、残らずレンジでチンして放課後食べる。季節が人工的に作られたものだってことぐらい、街路樹を見ればわかる。吹き抜ける風はいつだって戦争の味がする。かわいいもの ....
《xの証言》
至近距離で放つ放たれ
る言葉は殺傷能力が高
過ぎるので厳しく禁ず
るべきだと言ってみる
言ってみないとならな
いなんて定まる定めら
れた方法論は捨ててし
まえこれはな ....
インターナショナルを望んだり
国民投票で決めようとしたり
保守党党首にあるまじき行動を取るから
こうなるんだ
アイツはかなりのアホだと思う
国家間の融和や
民衆の声なんてものは
端か ....
黄昏ブルースカイ
雨上がりの夕暮れは
気分がいい
ライトビール飲み干し
無責任な夜を迎える
無感覚な理性はそのままに
テレビニュース覗き込み
堕天使の様 ....
化石の埋もれる地下の回廊のひと隅の寝台の上で太古の記憶を移植されたような目覚め、血流はゆっくりと流れ、そのうねりが内耳の奥でうっすらと轟いている、そんな目覚めだった、時は気化しない雨粒のように降り ....
タイム・イズ・マネー スピードが命かい?
電車の時刻表は分単位 踏み切りで一期一会
俺達は大切な何かを忘れているのさ
与えられた時の短さのせいかい?
何かにあおられながら何時も急ぎ足
....
あなたの小指に糸を巻きつけました
赤い色をした糸を
風にふるえて揺れている
その糸の先にわたしの小指
(ねえ きれいでしょう この世界は
心でしか見えないものがある)
ど ....
卒寿となった おひとりさんは
空の鮮度が気にかかり
いまも たわごとが 泡をふく
梅雨(つゆ)が明けなきゃ
おらの終活も
始まらんのか と──
....
陰翳図鑑を紐解いてみる
きみはどこにもぶんるいされていないメタフィジカルな亜種だ
世界のどこを掘ってもきみのような奇蹟に会える訳も無い
ちょうど僕が98回目の神経衰弱を患っている時にきみに出 ....
ふたりがまだ二ひきのりゅうだったとき
世界は平らで 雨がふっていた
眠るように飛びながら
からだはちょうど からだの重さだった
いまになって思いだすと
まぶたでは雨降りなのに
....
毒を食らったのかも知れない。
腸の奥渦巻く何かを
そっとへその奥の奥のほうへ
押し込めた。
その渦巻く何かは時折
轟々と音を立てながら私の
腹の中から出ようとし
上っ面の涙を流し ....
160624
禁止法
近視方
近司法
金糸宝
錦糸縫
菌糸法
筋刺法
斤四方
均師報
なかなか
漢字変換できないから
今年の住民税は ....
死を真近にして、
書き留める詩の言葉
魂の核、響きの聴取
自我の内なる霊性溢れる
普く人から 一滴また一滴。
力の限りに走っているのに
ふんわりとスローモーション
もうすぐこの世の中が
終わってしまうのだろうか
一滴の雨が頬を伝う
生える緑の匂いが鼻を突く
右足が地に着くと
ずしりと沈み
ボタ ....
緑色の液体が口からたらたら
目は半分飛び出て
苦しそうにしてる
うまく閉まらなかったのさ
ゴメンよ
迷惑なことばかり
でも、それがいいと思ってしまったんだ
時々は許して欲しい
それ ....
あなたのすむまち
おいで、なんて
たくさんのほし
てらされて
わたしはばくろする。
みにくさ、
おろかさ、
したたかさ。
いきができなくて
みっつめのきせつ
つきをみあげる。
あ ....
このからだのなかに
ながれているものが
うそ
にならないように
てをあわせます
終わらぬ夜に氷を浮かべ
ウイスキーを探る指先が
膜の上を滑るようになぞり
飲み干してしまう液体の色
薄暗い照明のせいで
味は苦かったとしか言えずに
転げ回る夏の大車輪が
....
古傷は
ばんそうこうで隠し紛らわせても
消えることなく
ふとした拍子に剥がれてしまう。
私の
持つ自然治癒力では
どうしようもない傷なので
外界へ
ばんそうこうを探しに行く
この ....
今も昔も旅人は
長い橋を渡るだろう
――{ルビ何処=いずこ}から何処へ?
傘に弾ける豪雨に身を屈める日も
雪の坂をずぼり…ずぼり…上る日も
灼熱の{ルビ陽炎=かげろう}ゆらめく夏の日 ....
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