わたしが無に静まるとき
意識の器を
純粋な音の響きが充たす
色彩のうねり、
輝きの形象、
音の万華鏡と化し
多様な旋律とリズム包蔵スル一音一音、
響き波紋となり広がる広がる
一 ....
魚屋の先
海から引き揚げられた
青と赤が踊つている
な、にひきで
微笑いあつて居るから
こちらでも寂しくはないのだらう
まつくらのなか
青と赤をつれて帰り
ひとりの俺の腹に泳い ....
お小遣いためて雑貨屋さんで思い切って買うお皿
朝顔のつるが伸びていくのを見る小さな庭
葉影の落ちるベンチで汗を拭き取るハンカチ
ぜいたく品のようで人が失ってはいけないもの
でも ....
ゆめかうつつか
天気予報とうらはらに
どこまでも
はるかにひろがる
青天井
二人のわかれの夜 やさしい雨が降っていた
雨でかすんだ街灯を 君はみつづけている
SPレコードに刻まれた ショパンの前奏曲が
流れてくる
なんて悲しい調べ ....
振れ幅の分だけしんどいから
振れなきゃいいのにと考えちまう
触れたぶんだけさみしいから
触れなきゃいいのにと考えちまう
でも
あなたと一緒にいたい
あなたがそうでな ....
突っ伏してしまうほどに
ただ文字が書きたくて
篭めるほどの思いもないくせに
ただ文字が書きたくて
伝えたい気持ちもなく
共感を得たいとも思わず
言葉を飾り立てることもなく
汚物に塗れた血 ....
目の前に色んな生きものがいっぱいいたら
生きているのが当たり前だと思ってしまう
そんな環境にいると
人は何故か死を忘れようと
死を遠ざけようとする
みんな必ず死ぬのにね
自分だけは死なない ....
すとんと落ちた
千回目の墜落
あれ?でも何だか変だ
苦し紛れにした別れ際の旋回が
いつのまにか腕枕に変わり
僕の腕は君の頭に顔に
自然に溶け込んでいく
寂しかったんだね我慢していたん ....
雲から雫が滴ってくるのではないかとさえ
思われるほどの重苦しい湿気の篭った空気が
伸し掛かってくる日中を息を潜めて過ごす
今日が終わるのを日がな一日思い詰めて
視線の焦点を求めてはみるものの容 ....
まだまだだね おいらの人格 色々だろう 人それぞれだよ
スーパーグループも歌ってるよ たった一つの花なんだよ
完全無欠の大先生よ あんまりだろう みんな人の子 神じゃない わかってくれ ....
優しい人に
もう優しくしてもらえないけど
もらった傘がすごく赤いから
ぼくはまだ歩いている
たとえばこの先に暗くて辛い事があるとして
ぼくはもう優しくしてもらったから
嘘をつかないこと ....
ごめんなさいを言うように
雨粒がボンネットの上にたどりつく
別に謝る必要はないよ
アーティスト名を手繰りながら
探す曲がみつからない
もしかしたら
入れ忘れたのかもしれない
カフ ....
「愛情不足だったから
棘だらけになった」
――サボテンが?
自分の間合いで生きればいいさ
手前勝手になれなれしくするやつは
痛い目に合わせてやればいい
傷ついたなんて言う ....
スーパーカップを平らげて
もう一個食べられそうな
そんな午後
二歳児がゆくどこまでも
小石を拾いながら
もう何に怒っていたかも忘れて
落ち着くための珈琲も忘れて
時にバンボを ....
いい天気だ
扇風機の羽根が
ゆっくりとカタカタとまわりはじめる
私は顔を近づけると
向こう側の景色は伸びたり縮んだり
跳ねたり飛んだりいきいきとしている
私はわわわわわと扇風機に話しか ....
わたしが私であるために
もう過ぎた時に置いてきた
何かがむせび泣いている
きっとそれは いつかの私
もう忘れてしまった
無邪気な笑顔
どれだけ涙をこぼしても
....
風にのって走る
超人ハルクのようにニーチェの箴言を唱えながら走る
葡萄棚の下で交わした接吻をいつまでもわすれないように
市場で買い集めた食材で君との思い出の料理をつくる
部屋にはホッド ....
好きと嫌いの狭間で
嫉妬の影が揺れている
分裂する心に悩まされ
居場所を失う
愛と憎しみの共存は
私を苦しめる
統合不可能な自我を
愛で占領する
蝉の死骸を土が埋め
月が照らすは踏んだ人
煙草の脂が前歯に溜まる
箸の持つ手に指輪かな
夢が咲く それに耐えられず
枯れるのを待つ
一日の中に春夏秋冬
暑さ寒さに耐えられず
夜 ....
死ぬために生まれ
苦しむために生きて
この生に呪詛を呻きながらも
私はこの生が気に入っている
私は遠くを覗き
私は近くを眺める
月やら星やら
海やら山やらを
そうやって万物の中 ....
ちょうだい
ゆずって
?
くれ
よこせ
??
はなせ
はなせ
はなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせ ....
ねえ 誰にもいわずに
ここを出ていこうよ
Fast carを聴きながら
物憂げに首をかたむけて
なにも持ち出さずに
風に髪をなびかせて
煙草をたまにくわえたりもして
あなたからは ....
フィボナッチ数という概念以前に
自然は数理をすべて把握していた
僕の心の中で君との関係性の黄金比は
生物学的に柔らかく深くとても妖しく
揺れ続けているがそれでも
日常の僕はいつも不安 ....
どう考えても
無職自称詩人と
年間200万ぐらい
所得税を払っている俺が
同じ一票なのが許せない
百歩譲って
一票くれてやるとして
それが当然の権利みたいな
顔しやがったら
ただじゃ ....
ぼくたちは どこで分かれ道に…
雑踏の人波をかき分けて 前へ
日常に埋もれて あがいていた間に
湾曲した道を曲がるときの
あの ときめきも忘れて
手をつないで 昔見た風景を
気 ....
岩の様に動かず 力を吸収しなさい そして風を捕まえろ
一言も語らず 自分の時を待ちなさい そして知恵を語るがいい
まるで夜中の様に静かに 安らげばいい まどろめばいい
豹の様 ....
野と街の境に空が落ち
生きものはおらず
水は澄んで
底には岩と樹がゆらめいていた
細長い午後の天蓋を
幾度も廻る光の帯
窓をすぎる曇
疑念の花
上には何 ....
なんでいえなかったんだろう
素直に 始めから素直に
いつだってそうさ
思い浮かべるまでも泣く
どこでだってそうさ
思い浮かべるまでも泣く
強がりにも ....
深淵を覗くような気分の時に
電気ブランを飲んじゃいけないと
よく爺さんが言ってたっけ
modernを鼻にかけたような
きんきんに冷えた電気ブランをグラスに注いで
僕はその戒めを破るのだ
....
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