訳の分からない事件は
取り敢えず
イスラム過激派の仕業だと
言っておけば済むので
楽だなと思う
だからと言って
地下鉄サリン事件も
そうだったなんて
言い出しやがったら
俺が許さ ....
そこで 街に住む誰かが描いた絵や
立体作品を見ていると
人気のない通りの何処かから
バンドの演奏が ぼんやりと 聞こえてきたりした
海に面した通りに スーパーマーケット そし ....
死んだはずの妻が、腐敗した体をひきずって襲ってくる!
暗黒の密室地下を舞台にしたゾンビストーリー!
・・・古事記。
カミングスーン明和電機の社長が奈良でのワークショップ
を終えてつぶや ....
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる
慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる
B♭ないちにちの ....
僕の日記に焼き付けられたきみの刻印
空は犯罪的に青い
あたりには哀しみの歌が満ち溢れ
天使の微笑み ....
太陽の匂いが漂うんです
懐かしいあの土手沿いの道の一画に
両手から
はみだしてしまう大きさの
おおきな亀裂のあるトマト
とうさんが ....
その町に着くとAと俺は新築の高層アパートの7階に部屋を借りて住みはじめた。8月。青い空にはツイストロールの形をした雲がいくつも浮かんでいた。共同生活はうまくいかなかった。食事や音楽の好みの違い、お互い ....
次世代のために
誰かがしなければならないから
そうやって
きずだらけのわたしを見ないふり
すんなよ
わたし、うまれなくてよかったんだよ
わたしのおかあさんおとうさん
だれかのおかあさ ....
首を幾度か右に左に旋回させて通電を試みるも、精神はどこか奥深くへ潜り込んでいた、日付変更線を少し過ぎたあたり、床に突き立った一本の小枝だった、これはなにかの目印だろうか、それともどこかから投げ出さ ....
【 行喰ヱ知レズ 】
リゼルグサンアルチルアミドが
たっぷりと染み込んだ紙片を
口に含んでハイを満喫する
どうにもならない快楽が
押し寄せる音楽に
飲み込まれていく
言葉は悪魔
意 ....
あの鳥には羽があって
ぼくの頭上をとんでいる
根っこの生えた僕には
縁のないこと
手を伸ばしても
羽がない
あの鳥には夢があって
君の横をかすめていく
苔むした僕には
縁 ....
コツコツ貯める
気持ちも溜める
金に糸目はつけない
僕は毎月5万貯める
いつかは女神のキスに変える
お金の価値は同じ
僕が貯金をする理由
汚い金でもコンビニで酒が買える
こんな僕で ....
言の葉を意味も無く
黙々と繋いでゆく作業は辛い
肩を落とし
改札口を出るとほどなく家は近い
商店街を彷徨いながら
肉屋の前に佇み
揚げられるかたまりを眺めた
一個100円のコロッケを ....
後進国の造船所で
死しかない取引をした
墓場の樹のしたで
人質は解放された
血だらけのワイシャツ
乾かない赤い染み
錆びだらけの波止場で寝転んでいたら
日 ....
お友達のお家じゃダイソンのSF的扇風機がクールに風を発生させてるのに
昭和な扇風機を昭和なわたしは
ぐるぐる回してアーアー言って
うちわで首に風をあて
カップメン片手に名古屋場所み ....
160717
ゾンビにはなりたくない
奴隷生活はご免だ
やめてくれ~
いくら悲鳴を上げても
ご主人様はジャズ聞きながら
投資物件を探している
騙されるなよと言いたいけど ....
少しの間視界が
滲んでいることに気づかなかった
時折聞こえる話し声が
体温より僅かに低いくらいの温度を感じ
させ それで少し
安心する
雲が降りてくる前に
何かを憶えておきたい
扉の軋 ....
きえねばならない思いをかかえて
心の溝を覗くとき
淵に足をすくわれそうな闇を前にして
問うてみる
闇は誰のため
誰の物でもない
とてつもなく広がる
だれそれのたそが ....
実際の風景よりもiPhoneで撮った画像の方がきれい
目の前の君よりもTwitterで数行ずつ切り取られた君の内面の方が好き
お肉をもぐもぐ食べる時より今夜の店のレビューを見てる時の方がお ....
こどもをつくるためになんども
なんども裸で抱きあっているあいだ
ケーキをまえに三人で写真をとり
それを実家や友達にメールしているあいだ
ぼくはずっと
防衛省でコストダウン ....
今日も偏頭痛に襲われる
感覚を覚えた
そろそろやって来る
足の裏が冷たい
脹脛が浮腫む
指先がむず痒い
目蓋が重い
二の腕を温め
肩を温め
温かい飲み物を飲み
ブランケットを被 ....
真実
なんて優しい響きだ
ママに似ているからだろうか
真実
お前が生まれたとき
初めて笑顔を見せてくれたとき
パパと呼んでくれたとき
どんなに嬉しかったか
幸福という塊を味 ....
止めておけ
見てはいけないことがある
聞いてはいけないことがある
知らない方がいいこともあるんだ
好奇心など捨ててしまえ
ほんの少しの間我慢すれば
忘れられる
嘘ではない
....
軽く立ち歩く音 、迫り来る
響く裏廊下廻り 、ペタペタと
君が現れるいつもの時間、
濃密な沈黙にいつの間にか
白壁の前で膝を抱え
白いスリムのジーンズ
相変わらず
君は24歳のまま
....
草木も太陽に向かって伸びるんだもの
心も開いて活きないと
私はオープン
なんて豪語している内に
オーブンで カリッカリに焼かれるような言葉を
発しては いないかと
ハッとする
....
午後の壁で
冷たい粉を拭う
わたしではなく、
あなただけが白い
子供になっていく海
無色透明な硬いさそりのようだ
一回きりの
嚏
ゆうべの夜汽車から
わたしたちは悲しさをひろった
たがいの指をつかい傷だらけの愛をかぞえ
蒼くけぶる夏のかげに涙あふれるまま
遠い山から朝日が耀くのをみつめた
....
手のひらに真珠をのせ
なめらかに海に流す
一連の動作は帰ることを意味する
君を待って
長らく浜辺で時を過ごした
捨てられたボトルや
流れ着いた流木と共に
私はもう待たない
....
ティーポットにそっと忍ばせる
その秘密が彼女には宝石すぎたから
一番上等なカップ&ソーサーでもてなしながら
待っている
誰かが口火を切るのを
「あらご存じなの?
頬は上気して
....
埃っぽい一日が暮れかける
ゆくあてもない想いが影といっしょに夕闇に溶けて行く
ちっぽけな哀しみを手のひらで転がして
ため息にも似たつぶやきを繰り返す
幼い頃母に背を押されるようにして嫌 ....
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