明かりの少し落ちた町で暮らしていたとき
身近にいる友だちと会うことがなにより恐ろしかった
だからこの街に引っ越してきたときに思った
あの人もあの人も果ては両親さえももう誰もいないのだと
....
意味がなくなり
身体だけがあり
生きることにした
扉の外へ
言葉きらきらと乱舞して無残
荒んだ顔を空へ向けなよ
いまが
いまに
生まれ
変わる
のを見たんだ
立 ....
160804
台風5号が発生
あさっては小笠原に近づくともいう
サーフィンが五輪種目となったから
いいトレーニングになるねと
大きなうねりが押し寄せるのを待つ
....
そぼふる雨の四つ角で 突然あった懐かしい人と
時をわすれてみつめあう
街灯がやさしく照らす横顔に 愛の記憶がよみがえり
わすれていたはずの ことばが生き返る
いつしか二人 ....
朝陽は陰々と降りかかる、その日の人々の通勤に結論を下すため。人々が夢から生まれ、途端にすべやかな仮面とともに成人するのを見届けるため。電車は巨大な獣のように息を荒げて疾駆する、人々を腹の中に収めてはま ....
白馬の群れ、
輝雲の底から放たれた
一気に、黙響 響黙響
輝雲乗り越え今頃彼ら、
凍り澄んだ青白い気層通り抜け
神性宙宇の荒ぶる静かな僕と化す
桃色の薔薇が咲いた
可憐な少女のようだと目を細めていると
ワタクシはサザンカだ、などと言う
クールな目元は
棘の或る馨しさ そのものなのに
否 と 応えるから 不思議だ
....
油蝉、歩道真ん中で仰向けに
六本の足を交差させ絡ませて
己の運命、知りつつ逝く のか
〇
油蝉、歩道真ん中で仰向けに
足を弱々しく蠢めかせて
己の運命、受け容れ逝く のか
〇
....
雨あがりに
かわいた体をたたせると
景色がぐんぐんかわいてしまう
夏向けの恋や音楽や食べものが似合うのっていいな
おもったりしてきたことがぜんぶ
からだのおもてにはりついて
い ....
オリンピックは
クソつまらないので
一切見ないつもりだ
大体、スポーツ観戦自体に
興味がなくなっている上に
世界中の体力バカを
一ヶ所に集めて
究極の体力バカを決めることに
どれ程 ....
〈ふつふつと煮えたぎる〉孤独の中で、
〈爆発と偉業の準備〉をするために帰る
「夜の屋根裏部屋」には、
過去を殺したナイフが、
心臓に 突き刺さっている。
盲目の壁を背に野うさぎの ....
子供の頃に見ていた夢を
思い出そうとすると
涙が流れる
もっと素敵な自分で
楽しいことをたくさんしていて
笑顔に溢れた
そんな日々を過ごしているはずで
そんな嘘っぱちを
憧れて ....
「食べる」
早朝から釣りに行った夫が、すずきを一匹釣ってきた。
君は大喜びして、おさかな、おさかな、と言った。
水面をパシャパシャとのたうち回った姿はまだ想像できないかもしれない ....
「太陽の寿命は100億年くらいです」
「ニュージーランドも核攻撃を受けることがあります」
「エレファントインダルーム」
あたしたちの体は原子によって作られています
ノートや鉛筆星や銀河に至 ....
おつかれさまです。昨日は本当にすみませんでした。何となく二次会のメンバーに含まれている事は察知していましたが、あまりにも眠く、且つ しんどかった為、先に帰れる遠征組のタクシーに無言で乗り込んで、気づか ....
じゅーりょくと戦って負けたお尻を眺めて
こんなに愛しいものはないだろうと感慨にふける
割れたスマホでパシャカシャパシャッ 。
フリック スワイプ タップ ドラッグ
透けパン 拡散 ビ ....
息のなかに混じるもの
糸 粉 影 色
羽 羽 羽 羽
内に境に積もるもの
文字と文字が近づくと
青い光が現われる
水の底から
見つめる花びら
見張られて ....
けだものに引きずられ
遠くも近くもないところへゆく
何かを諦めたような
朝と目が合う
布に覆われた空がぼそぼそとたなびき
まなじりは冷たく足は軽い
虫はおらず ....
軽い眩暈が止まらない
ふらふらとする
否
くらくらする
というのが正確だろうか
貧血気味のこの身体は
眩暈を求め
眩暈に心地良さを
覚えてしまった
それは浅い眠りのように
数秒 ....
クッキングシートは無漂白
ほんとは茶色 箱の色は緑色
こんなふうに検索したら
グーグルは答えてくれるかな
おふろの電気がつけぱなしだって
おこるけど
私は電気をけしわすれてなんて
いませんよ
はいはいいい詩だって
いうけれど
ほんとかよ
突き刺さりの星だ
海までの距離をはかりかねて
人間が足を踏み入れたことのない
地上の浜辺に行き着く
袖を垂らしている木々
鳥の見回り時
沖への呼び声が耳元で鳴るのも
呼び声と言えるのか
....
「Let it go 」
悩む度に足を運んだ浜辺
眺めているってことは
今日も僕は思い悩んでいる
細かい砂の上に尻もちついて
三角座りのまま
寄せては返すさざ波の音に耳を傾ける
励まし ....
誰かのために何かできたらいい
心の中で明るい太陽が生まれようとしている
信じられない、僕は一度死にかけた
それは事実であった
その苦しみは波動の形になって宇宙を引き下ろす
願いの届かぬ星 ....
小説 書いてみたくて
旅先にパソコンを持ち込んで
強い自分の手癖を感じる
とんでもないことになった
奴の刃をえぐり取ったのだ
俺はそのまま母親になってしまった
焼きそばにトマト、作ろ ....
遠く 花火の音がする
――美しい闇の舞台
光たちの素早い集団行動
ここからは見えないけど
どこかで
手をつなぎ
見上げている男女がいて
はしゃいだり
肩車されたり
こどもたちもい ....
ⅰ
キッチンで母親が包丁で
まな板の鰯を切りきざんでいる
夜につみれにするという
わたしは、魚の切りきざまれるきぶんを考える
朝はトースターでパンが焼かれるきぶんを考える
バ ....
自称詩人の仲良し関係は
ちょっとした切っ掛けで瓦解する
元々才能もないのに
名前を売って
今のしがない生活からの
奇跡的な跳躍を夢みているだけなので
本来、他人など全くどうでもいいのだ ....
砕け散る愛
一瞬に愛が砕け散り 空を真っ黒に埋めた
太陽も月も星も見えない
暗闇のなかで聞こえるのは きみの泣き声と
僕の悲しいつぶやきだけ
....
デブだから
敬遠される
夏場は特にだ
顔はちょっと可愛いらしいんだぜ
と言ったって
デブはデブ、触るのも嫌だと言われる
この場合、デブが差別を止めろ!
と声高に叫んだところで
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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