痛む目頭を押さえ
溢れそうな感情を抑えている
救いは目に入らない
意識が捕らえたがるのは
真面目に選ぶ事も無い悲しみや焦り
何故?
どうして、
繰り返され ....
もしも背中に翼があったなら
成層圏の彼方まで
冷たい風を受けて
青い地球を見てみたい
見果てぬ夢はこの胸を轟かす
もしも背中に翼があったなら
遥か億光年の銀河まで
ぼくは飛んでゆき
....
3時になったら起こしてねと言って寝室へきみは行った、それからだいたい三年が経ったように思う。
元旦、朝は曇っていたが東の方から掃くように雲は流れ、正午には空は真っ青な顔をして、気の早い蝋梅が ....
この町には海がないから、手放せない荷物だけ持って町から出よう
沈黙という会話のなか、星屑が空へと降っていく
海に向けて言葉を投げるあなたは、いつかの朝日みたいに輝いていた
地平線から、ひかり ....
たとえばあなたが
わたしを忘れたとしても
並んで眺めた夕焼けは
ふたりを覚えているだろう
夕日は残る
とある非常口のむこう
あなたが立ち去った後にも
わたしらが消え去った後にも
....
糸をつむぐ
それはかつて
繭だったものたち
それを産んだものは蚕という虫
それを育んだものは桑の葉
それを繁らせたものは桑の木
ふるさとを発つ時
小さなかばんに
宮沢賢治の詩集と
....
恋の映画を観なさい
恋の本を読みなさい
恋の音楽を聴きなさい
そして
恋する瞳で世界を見なさい
そうすれば世界は少しばかり
マシに見えるかもしれない
もちろん
そうする ....
白い五月雨
紫色の月
緑色の瞳
矛盾だらけの世界
でも、それが世界
なら、世界は矛盾か?
矛盾は僕やわたしなのでは?
いや、僕らも僕らにすぎない
矛盾はきっと意識でしかない
....
穏やかなお正月
今日は
中学時代からの友人たちが集まって
昔話や世間話に花を咲かせた
酒はなくても話が弾んだ
僕たち男どもも
やっぱりどこかに集まって
茶飲み話が必要なようだ
....
今年も
除夜の鐘とともに
初突きの夢をみる
ゴーン!
ゴーン!
ゴーン!
洗濯物の張り番をしながら
びしょびしょの灰色がかったそこで雪の降る夢をみた
バラと塩の匂いをさせて
それは夜風に舞った
どれもが冷たく優雅に
その場かぎりに花ひらく冬をかじった
ク ....
冷たい拳銃をにぎって
毎日過ごす
世界は僕の敵
君を思うことを邪魔する
たまらないよ
電子銃はまだ一発も撃てない
あと6.5V
落ちこぼれの
殺し屋のように
毎日を過ごし ....
さっちゃん
その絵のお空 きれいね
うん
見えるとおりにクレヨンぬったの
さっちゃんのその画用紙は
全部が青色だけで塗りつぶされていた
曇天の
暗い空の下
巨大な
双曲線が
空に食い込んでいる
領域は
黒く塗りつぶされている
漸近線は隠されている
漸近線の
その下に
ゆっくりとおろされた
....
踏み出さないと
見えなくなるよ
こころ
身体
ばらばらになる
もう一度
逢いたいなって
それは
そんなに
悪いことなの
爆破したり
乱射したり
私は
張り裂けそうにな ....
私は川べりの道を一人で歩いた
新年の光の中を その 眩しい
まだ 暖かさのある 一月の 真昼 だが
色々な人の背中の中を私は追い越して
これから 一体 どうなるのだろう 私は
そ ....
にげろ
さめろ
夢の末路は今
のしかかって笑ってる
全速力で走ってる
動いてないと
死にそーさ
噛みつきの花
真っ赤で
くさくて
にやけてる
最後までついてくる花
....
年寄が熱狂することに
希望を探したりしている
年を重ねるうちに希望は
希薄な望みになってしまうようだから
年寄がいまだ熱狂していることに
切実を探してしまうのだ
....
私は、窓を開けたが、そこから広がる世界を私は、知らない。
何故なら、私は、斜め上に見える私が窓を開けている姿を見ている私だからだ。
下から見上げた私は、非常に透明な床の上にたっており、透けているよ ....
マッサージにいってスーパー銭湯にいって
老廃物をだして
リンパをながして血のめぐりをよくして
古本屋によって
古本屋はさいきん
漫画やハードカバーのコーナーがちいさくなっ ....
貴方の夢に触れてしまえば
貴方の全てが見えてしまって
それを知って優しさに気付くのも
多分耐えられないのでしょうが
それでも触れずにはいられないので
どうかその頬を撫ぜている間だけ
眼を覚 ....
一回きりの人生だから
後戻りできない人生だから
一日一日を
僕は僕らしく生きていこう
何があっても
僕らしく生きていこう
一回きりの人生だから
比べられない人生だから
僕は僕らしく生き ....
元日から仕事をする
少しえらくなったような
いい人になったような気がする
帰り道の
閉店している店をみながら
ふっとほほ笑んでいる
一年中いい人
そんな人は目指さない
だけど
....
【悲しい酔っ払い】
呑んで呑みまくって酔っぱらう
ひどく酔っ払って空を飛ぶ
夜を食らってゆめうつつ
寂しいこと悲しいこと
寂しく悲しいけど全てを忘れて
明日はたぶんまっさらな気持ち
無垢 ....
軒先のブルー
冷えた指を
挿し込むポケットがない
生活感のないひと
第一印象から
いまだかわりありません
ココナッツミルクの匂いがする
ラブラドールを先頭に
腕ごとひっぱられる ....
引かれていくあかい線の上を
滑車がぎしぎしと音をたてて
垂直にのびた紅い柱
あそこはかすんでよくはみえないのよ 天のずっとそのうえ
いくつものあかいたいよう
あかいうみに染めたまち
あそこ ....
あのやまのむこうから、ながれてくるのは、いくまんのも、赤い血です。
わたくしは、いま、ゆびさきを、ほそい きのえだ のさき で、きりましたが、
ひどくかさなってみえるほどに、おもかげは同じです。
....
白く燃えている
白く
詩の言葉のなか
わたしはもはや
この世の物ではなく
白く燃えている
白く
純白の壁取り囲む
純白の壁走る
純白の耳鳴り
純白に総毛立ち
体が空だ ....
大きなキャンバスに描いた自画像
耳を切るには優しい風だった
誰かの所へ旅立ってしまう
あなたの言う事が聞こえぬように
張り巡らせたアンテナを折った
自動車の自動運転は
人間が楽をするためではない
事故に遭わないことが目的だ
味気ないけどね
それなら人生も
自動運転にすれば
事故に遭わないよね
そうだね
いじめや失業
失恋 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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