ふわあ
なんとも落ち着かない気持ちは
文字を書き殴ることで和らぐ
書き殴るとは随分乱暴な言い様だ
けれどもこれは事実だ
事実だから曲げる訳にはいかない
なんとも曲がりようがない
....
誰かに会えたら
わたしは
生まれてきてよかったです と言おう
あなたに会えたら
生まれてきてほんとうによかったです と言おう
そして手渡す
{ルビ私=わたくし} を
もうこれまでの何もか ....
乖離した俺の右半身が壁の亀裂の中で瞬きの真意を窺っている、先週までの熱が嘘のように冷えた部屋の中、とある境界線の上から確かに爪先は僅かに踏み越していた、変えたばかりの蛍光灯の白色がギロチンのよ ....
君がくれた花は
まさに幸せそのものだった
二人で見た景色は
どれも永遠の幸福の一部だった
その永遠は 短いものだった
それでも何物にも変えがたい
素晴らしい ....
角を曲がると
コバルトの窓だった
猫のいっぴきも通らない
どの突き当たりもどぶくさい
町はずれ 焦れったい郷愁
観念の{ルビ和毛=にこげ}に
赤茶けた歯がからまり
ベンジーの六弦が息をすう
焼け落ちた橋 夏の昼時
あなたの胸の中の海で
丸い椅子が倒れた
それで、流れた血は
西瓜のいろに丸まった
パジャマを着たまま私はしゃがみ
馬鹿みたいなバイクにきみが跨り
どちらかが 何かを ほざき
虚ろな針 ....
例えば
星の名前を知らないから
ありえない点と点を結んで
新しい光をつくりだしたりする
って 平和の使者かよッ (汗)
国境を鼻歌まじりにこえる
あの銃口か ....
少しナルシストに
きっとナルシストに
口づけをかわそう
闇に酔いながら
十三夜の月明かりに揺れながら
今宵 聞こえて来る
懐かしいメロディー
少しナルシストに
かなりナルシストに
....
築地も
過ぎてしまった感は否めなくて
残った話題と言ったら
チンレンホウの多重人格問題ぐらいかと
思っていたら
大口病院の一件が
まだあったことに気付いた
アブナイ、アブナイ
終わらな ....
お父さんは
甕にめだかを飼っています
夏 陽射しをまともに受け
お水ゆだってあえいでるめだかの夫婦
あんまり可哀そうで私
みどりのホテイさま浮かべたよ
めだかたちほっとして
こづくり ....
電車のなかにいるときいつも音楽を聴いていたが、音楽聴かずに電車に乗れば、いろんな音が聴こえてきて、楽しかった。風景が動いて綺麗だった。
するべき事たくさんあるけど、なにもせずに乗るのが楽しい。
....
しろい大蛇が
裸体を取り巻いている
その人が男か女かはわからない
顔がすでにないようにも見える
とおくに滝があるが音はきこえない
熱気のようなものが渦巻いている
暗緑色の ....
僕が知らない 君の顔
見たことすらない 君の顔
弛んでいる君の顔を 僕は知らない
泣いている君の顔を 見たことがない
緩んでいる君の顔は どんなのかな
泣いている君の ....
電車がgo!!!!って行く。ゴーーーーォって音鳴らして行く。
ゴーーーーォって鳴る雷だって、電車なんだね。プラスとマイナスを運ぶ電車。
静電気でパチッってなった瞬間、僕は雷に触れた。電車に触れ ....
ひらがなのきみでいて
そのほうがよく笑う
ひらがなのきみでいて
そのほうがよく眠る
書かれた文章は
いつか嘘をつく
だから意味もなく
生きていたいのだ
朝焼けや夕焼けに
驚いてい ....
何も書くことがないからテレビを見ていた
テレビを売ってしまってからパソコンばかりだ
スポーツを見ている
久しぶりに見た卓球を見ている
こうして見ていると暇だ
扇風機をとめてなか卯に行 ....
◯(いい夫婦)
「お墓も一緒よ」
と言う夫婦は
いい夫婦
◯(アメリカ大統領選)
なかなかババ抜き
できないでいる
トランプ氏
◯(理解)
今だに僕は
「幅のない線」が
....
海はまぼろしになった
みあげる空の鴉は忙しない
しかし無理矢理にこっちを向かせ
{ルビ太太=ふてぶて}しく吐き出してみた
あんたは時に海まで行くのか
鴉は かあ、と答えた
翻訳するとこうだ ....
父と一緒に植えたひまわりの新芽が
昨日よりも大きくなった。
私の背よりも高く
太い茎をまっすぐに伸ばして。
父と一緒に植えたひまわりの新芽が
私の顔より大きな花を咲かせた。
種の詰まっ ....
幸せなとき
二つに割ったおやきを
父と一緒に食べる。
野沢菜・小豆・きんぴらごぼう
焦げ目の付いた白い生地が
汚して母に怒られた
ブラウスの染みにも見えた。
眼は無意識の影に嘘をついた
葉は秋風の寒さにユラユラと舞った
アスファルトには人の歩んだ体温が反射して
道が生まれた
正直を語る時
世界は凍り付く
瞳が見る世界は残酷だ
暗闇は休息へ ....
雲から光が
奇蹟のふりをして放たれている
はっきりと毒されている
それどころじゃない
はっきりと分かっている
もう傷や逆上などないことを
それが可哀想だから
....
161012
柿の種を跳ばす時
僕は世界のチャンピオン
次郎柿に法蓮坊
黄色く色づく初秋の朝日
俺の領分侵したね
カラスのかあちゃん
まっくろけ
白い鳩を追いか ....
長い時間がきえて
振り子はやわらかに
悩める町の悩める光線
私たちはみんな、
波のはざまにのまれ
いつかどこかの壁にくだける
いつもおん ....
ことばを
きみから聞けなかったから
ぼくには できなかった
歌をうたうことも
祈りをいのることも
思い出を忘れないことも
光と影が
....
朝 林檎をかじる
椅子に掛かった駱駝色の
ストールから君の匂いがする
笑いと寂しさが 僕の気持へ
記憶よりやさしく注がれていく
……何故? 魔法のよう ....
虹の混じりかたをみていた
天気雨のバスで
バスは曲がって
虹は見えなくなった
言葉や心で世界をみれば
少しづつ燃えているようだ
陽炎はほんとうに燃えている
世界の混じりかたと虹の ....
ざわついた心が
いつまでも落ち着かない
気持ちを抑えようと
言葉を書き出してみるけれど
やはり効果はなく
むしろそこはかとなくやるせない気持ちが募り
また自己嫌悪に陥る
その繰り返し
腰のまがった老人はめったに見なくなった
まがった腰で
ヨッコラショと
風呂敷をしょった爺ちゃん婆ちゃんは
わたしが子供のころの爺ちゃん婆ちゃんだ
農村や漁村では今だって
腰のまがった老人 ....
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