炎上する海原が太陽を呑みつくすまでのひととき
血も涙も枯れ果てた がらんどうの蝋人形のような
キミは今鮮烈なRed 海も空も俺も同じRed
「あたたかい」ってキミがもらす
死に際の太陽は世 ....
インターネットで一人でうじうじ言っている人に殺意が沸く
本当にやばいことは現実で起こっている
現実で起こっている
私たち何歳になってもパパとママがセックスしたおかげでできた子供だという事実が ....
小さな掠り傷だらけの心は
胸にしまうには息苦しい
白日へ晒すにはとうてい醜い
何度もごみ箱に捨てかけた
なにも感じなくなればいい
心に{ルビ彩=いろ}などいらない
その度に悪 ....
我が家といえば
大型スピーカー十本とアンプが五台
CDは千枚くらい
鍋が十個にフライパンが七つ
食器はコップなどを含めて数百個
本が約三千冊
釣り竿が七十本くらいでリールが五十ニ個
....
プロでは難しいでしょうね
だから大谷って子
凄いと思うわよ
けどさ
ピッチャーもいけるし
バッターもいける
付け加えれば
男もいける
そんな草野球常連は
結構いると思うの
....
ビルの谷間に 転がるように のぼる満月
ひとりきり ひとりきり 旅するうちに
道を間違え 失った夢の数々
真夜中の 交差点を すれ違う人の群れ
嘘つき女が 札束を数えるエレベーター
拒 ....
昭和13年の正月にタイムスリップしていたのだ
女は着物か着物っぽい洋装をしていた
喫茶店では皆姿勢が良かった
会話の声はさ行が強調されて聞こえた
新聞はどれも昭和13年の正月の ....
黒いきみの髪がひかって
何も云えなくなるのは良い
全部云ってしまっても良い
くちびるがはずむ桃いろの夢
剥いたばかりの林檎のように
とても素敵な匂いのする ....
ぼくは
おばけだよ
ひゃくねんまえに
しんだのさ
ちょうど
ましゅまろが
あわいひかりに
てらされて
うそと
ほんとが
わからなくなって
びゅっと
あさって
....
それでは、次は・・・7です!
どうですか?リーチの方は言って下さい
「リーチじゃ!」
おお、西鴨川さん(60)リーチ?
「リーチじゃ!」
そうですか、西鴨川(60)さんがリーチです!
それ ....
琥珀色のコーヒーに魅せられて
かれこれ数十年がたつ
あらたな抽出器具を発明し
実用新案まで申請して
少数だが販売もおこなっている
おそらくありとあらゆるものを
試しただろう
....
側面と奥行きを切り詰めた青い神経の
清潔な色彩の箱庭
消え入りそうに立て掛かる
淡い寓意の記憶
それはきみが好きだった世界の一つ
蜂蜜色のレンガを積んだ家々を背にすれば
いまも ....
愛が溢れ出す
それはほんとうの話
切なさの正しさを調べ出す
もう受け入れて貰えなくて
干からびた脳が暴きたてる
あなたの愛の
それはほんとうの話
最愛が旅 ....
急に、指先から、這い上がってくる怖さに襲われました
書くことが怖くなるなんて、思ってもみませんでした
何故かは、わからないままです
すこし、書くことからはなれてみることにします
....
透明な夜明けの
水たまりを
踏んで
波紋の中に
映る
歪んだばかりの
僕の顔
風の音は
小さな吹子で
耳に渦巻いて
意識を攫う
笑い声
雨は降らないって
手にした傘を
....
ある日僕の半分の世界が消えた
右の目と左目は統合され世界は
無意識に歪めていたその虚を剥がした
腫れ物を触るように言葉を選ぶ人
何も変わらないように言葉を交わす人
それぞれのそのどれもが過去 ....
眠くてまぶしい朝に
頭の中がしびれてしまって
透明になれない事を
知ってしまった
墓石は名前なんて刻まれて
白い空気の中で
野良猫がセックスしてる横で
命の事なんかお説教している向こ ....
天安門広場で
ベースボール
きみの快速球を
ワンちゃん仕込みの
一本足打法でフルスイング!
打球は遥か彼方
マオの肖像画直撃の
大ホームラン!
マオの眉間に穴開いたぜ
ヘイ、 ....
燦 とひかりが降り
彼の中の森がめざめる
その肢体が
若枝であり
清流であり
薫風である彼の中の森が
その数多の瞳を
つぎつぎとひらいてゆく
きらめきをこぼしながら
鳥たちが飛び ....
眼窩から此方側へ延びている廊下に沿い
雨に濡れた数人の男たちがワツワツ歩いていく
それほど速くもないしそれほど遅くもない
私は三和土に置かれた長靴を先刻から見ている
....
すいすい
酔 酔
あなたに
酔すい
すいすい
酔 酔
おのれに
酔すい
しらふでいられぬ
このさがを
うらんでそうろう
よって
....
からっぽ
からっぽ
こころがからっぽ
からっぽ
からっぽ
ことばがからっぽ
からから
からから
おとたてて
ころがりおちた
こころから
....
曖昧な態度のままで察し合うのが自然
と言葉で明示することもなく
顔や声音
目線や肢体の所作で流動的に日常をやり過ごすこと
に疲れもせずあなた烏賊のよう
嫌い
大嫌い
烏賊は好きだけどあな ....
ロシアと平和条約を締結したと見せ掛けて
一方的に破棄して
ウラジオストクまで攻め込んで
白系ロシア人の男は皆殺し
白系ロシア人の女は凌辱したい
返す刀で
ウィスコンシン州に原爆 ....
赤子の手をへし切る 悪魔憑きな為
グポジ ワニワニヤ ヒ ワニワニヤ ヒ
物陰から湧くわ 湧くわ
手の平で掬った小人が うじゃうじゃとまとわり付くの 騒がしく
ならばと得意に 大恩寄越 ....
身体に染み込んでいる光と闇に戸惑いながら
明日という日を夢見る
闇が恐れを生み出し
光がそれを打ち消す
美醜も善悪も溢れて出し
私のすべてが涙となる
その滴は本物なのかと
問うてみても
....
穴を掘る
私たちは穴を掘る
深く
硬い地面に埋もれた
季節の輪郭をなぞるように
穴を掘る
私たちは穴を掘る
さらに深く
地中を飛ぶ鳥たちの
淡い心臓に届くように
手紙を拾う ....
手は 繋がなくても大丈夫
顔は 合わせなくても大丈夫
誰かが世界を大丈夫にしてしまった
みんな、大丈夫だと思ってる
大丈夫は便利で
大丈夫は曖昧だ
有刺鉄線を踏みつぶして
乗り越えるために
戦車が発明されたという
有刺鉄線は爆風を受け流し
砲撃だけで排除できない
単純なのに鉄壁よりも強固
有刺鉄線の向こう側
言葉も聞こえるし ....
僕にとって坐禅は
自分の心に戻る時間だ
ただすわって
息を吸ったり吐いたりするだけだけど
心が落ち着いてくる
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