物語はいつも唐突に始まる。
 ある日の僕は緑の森の中にいた。
 突然の驟雨をやり過ごし、気が付くと教会の前に立っていた。
 初めて自分のもの以外の神の声を聴いた。
 それはまるで音楽の ....
供されたお茶は
どうしたって危険で
口を付けるのが恐いのだけれど
いただかない訳にはいかなくて
ただ眺めているだけにはいかなくて
もうなんとも誤魔化しようがなくて
だからといって逃げ出すこ ....
パレ-ドグロスで磨いたエンジニアブ-ツ

SR400改のキックを踏み下ろす不良

何処となく壊れそうな黄色いエレファント

抽象に浸り溺れるアルコ-ル中毒の髑髏

意識のない人形が横た ....
もう
花を摘まない
それが素敵だからといって
紫に心を奪われた時があった
あれはいつだったのか
井の頭線で下北沢に向かう途中だったのか
定かではない
そういえば
最近虹を見ない
きみ ....
死んだはずの
ばあさんが
そこにいるんじゃ
そこじゃよ、そこ
今もそこにいるじゃろ
ほらっ、よし子さんにも見えるじゃろ
おーおー、ばあさん嬉しいのかのお
こんなに尻尾振って

「おじ ....
こたつたつ
少し歩く
猫を呼んでみて
夜が笑う
震える身体
注ぐ月
少し酔ったふりをしながら
夢見る団欒

こたつたつ
少し歩く
転がるみかん
時計がつぶやく
じっとして
 ....
私をあまり怒らせないでくれないか
おとなしく愛の詩集を手にするときに
透き通る言葉を考えようとするときに
人の郵便物を盗み見る者たちよ

その手紙には父の遺言が
その手紙には母の筆跡が
 ....
黒く世界を支配する夜の空
月は宇宙を彷徨っている
感情は深く、深く
悲しみの涙を流し
落ちた水滴は雨となり地面を濡らす

意味は分裂され
言葉は空白の余韻に打ち砕かれて
死ぬ
昨日の ....
好きを好きな時に言いたい
好きを好きなだけ言いたい
君が毎日好き
毎日君が好き
母猫が事故死して母乳の味を覚えることなく、
共に産まれた兄妹が運ばれた行方も知らず、
ただ何となく頭を撫でてくれる手を信じて、
呼びかけてくれる瞳の輝きに返事して、
春はご主人様たちと ....
Without knowing anything, but not do anything, the bomb is dropped, children are blown off.
という英語のT ....
いくつもの美しいあかりが
真夜中の街路で飛び散る
若者たちは短い騒乱の中に飛び込んで
明日など要らないとうそぶいて見せる
ひび割れた舗装に隠された置手紙には
取るに足らない歌い手が書き殴った ....
秋の日に
ポタリ ポタリと
蛇口から水が滴り落ちる

秋は寂しいから
そんな滴の音さえ美しく
暇を紛らわしてくれる

停滞した思考を蘇らせ
滴は止まない

ポタリ ポタリ
秒針 ....
透明と躁鬱を
重ね合わせた肉体
そう比喩ってもエモらないだろうね
人間失格な肉体
の方がエモってくれるのだろうか
というかそもそもエモるの定義が
おじさんにはわからないのだろうね
客観視 ....
女房も
「はい!」
「はい!」
と言っているうちは
かわいいが
亭主の前で
堂々とオナラするようになったら
おしまいだ
老人でなくても嫌だろうって?

う~ん
それがそうでもないのよね
若いおネエちゃんの
お尻に出来た
でんぼだったら
膿んでても結構イケてたりなんか
しちゃったりなんかして

そうさ ....
詩の尾っぽを見つけて
しまったら
原稿用紙の海へ
すぐさま舟を出したくなる
昼だろうが 夜だろうが
凪だろうが 嵐だろうが
あくまでも
must、って感じで

置かれた受話器から ....
いつも遠い夢に寄り添いながら
哀しい季節を越えていく
涼しい風が吹いていただけで
記憶に揺れるコスモス

きっと言葉にならない
絶望ばかりの昔を越えて
ひとすじ涙が流れただけで
誰かに ....
まとまらない
まとめたくない

心 自由に泳がせて

瞼の裏の水辺に浮かぶ
貝殻は過去のぬけがら


まとめる気がない
今日という一日を
どんな糸もすり抜けていく ....
          161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ....
葉が咲いている
膨大な緑素の内側に隠されていた
すがすがしい高熱が
いま葉をじりじりと焼いている
葉を継ぐものたちへと自らを遺すため
いま葉は美しい自殺を持続している
葉は世界の画素と ....
深夜の白く澱んだ曇から
硝子の光が降りつづいている
枯葉と鉱のはざまの音が
甲と指を擦っては落ちる


あちこちに
赤く乾いた小さな実が散らばり
時おり虫のように震 ....
や~らかい
あんころもちに
例えられる
ふわふわ頬は
幾つまで

ぷにぷにの頬を
つまむ仕草が
可愛らしいけれど
指は案外と
イカツイ

この厳つさは
沢山の苦悩を
握 ....
その羽毛のいちまいいちまいに
慈愛の星を宿して
その軌跡は やわらかな超越

その飛翔を見つめる者たちの精神に
降りてくる無垢受胎の聖らかな陶酔
波に乗る時、少しの自信と勇気が必要で
そこには盲目と興奮があって、他者とのコミュニケーションと座標の変換がある
記憶細胞がざわめいて、あらゆる事物を結び付けようと試みる
その結び付け方はメタファ ....
昔の自分のノートを見てみたら今よりもっと運動していた
運動場に居場所はなかったけど、そのなかでだって、僕は運動していた
これからも運動していけって、かつての僕が励ましてくれたので、逆上がりから ....
時は一瞬も止まらない
気持ちに関係なく
どんどん進んでいく
僕が眠っている間も
時は進んでいく
そしていつか
すべてが終わる
楽しい時も悲しい時も
若い時も老いた時も
わたしに命をふきこんだのは
横須賀の廃屋のようなうちに猫と車と住む
がんこなかんばん屋の男だった

かんばん屋と猫と車はそのうちで
消えたがる女をなんにんも生かし
わかれをつげてきたという ....
ペリっと剥がして
セロテープ
いつだれが何の目的で
気づかれずにただそこに
一枚佇む
ぺりぺり剥がして
さようなら
思えばそこにあそこにも
よくよく見ればあっちこち
一枚一枚丁寧に
 ....
彼の視線には光が細かく見えていた 夜が黒
く開いている時に青白い外光に筋を描く 森
の奥に連なる木々は幹だけを残し枝葉は夜に
溶けていて重ねて細かい葉を描く くっきり
と影を描く 迷い込んでい ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
森の教会にてヒヤシンス6*16/11/4 5:47
エピローグ坂本瞳子1*16/11/4 0:48
孤独なアンリエッタ差羽ナガレ1*16/11/4 0:35
下北沢5or63*16/11/3 23:39
触れられるもの花形新次016/11/3 23:11
こたつたつ灰泥軽茶516/11/3 23:00
手紙為平 澪416/11/3 22:58
季節鷲田816/11/3 22:41
たくさん好きリィ2*16/11/3 22:30
白猫語り為平 澪7*16/11/3 22:10
Without knowing anything, but ...5or61*16/11/3 21:44
ブローニングM1910ホロウ・シカ...4*16/11/3 21:43
秋の朝にレタス116/11/3 21:40
太宰、もうじき選挙だってよ5or61*16/11/3 21:19
女房zenyam...016/11/3 21:15
100億年kusataro「老人の膿」花形新次016/11/3 19:41
詩人の彼はもり4*16/11/3 19:16
缶珈琲を飲み干しながら[group]りゅうのあく...2*16/11/3 19:05
ほどいてしまおう葉月 祐9*16/11/3 19:04
みあたらないあおば15*16/11/3 17:38
紅葉葉leaf416/11/3 13:57
ひとつ 冷笛木立 悟316/11/3 13:10
大福の中身藤鈴呼1*16/11/3 12:24
白 鳥塔野夏子2*16/11/3 11:32
私たちは果てしなく化け物になるしかない狩心1*16/11/3 10:58
いつだって運動している水宮うみ1*16/11/3 10:20
zenyam...116/11/3 8:05
横須賀の駐車場がみる廃屋のゆめ田中修子11*16/11/3 0:48
セロテープの跡灰泥軽茶616/11/3 0:38
白い夜または群青の山のはて3*16/11/3 0:27

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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