かなぐり捨てたいのは
なにもかもだ

こんなちっぽけな
すべてだ

出かかって言えなかった言葉を
無理してでも吐き出すように
嗚咽に紛らせて誤魔化さず

世界の片隅から
あらん限 ....
青い猫を撫で
煮干しをひとつやった
彼はゴロゴロと喉を鳴らし
ぼくを猫の都に連れて行くという

彼は人では駄目だから
何かを被れという
ぼくは夏祭りに買った狐のお面を
こめかみにステン ....
おれの詩は 親離れがはやい
大事にしていたつもりだが
ここぞ、という夜
彼は 彼女は もういない
残された
余白だらけの置き手紙
不良だ。
つけた名前が
気に食わなかったのか
 ....
ひとは
ひとりでに
悲しくなったりしない

ひとりでに
消耗したりもしない

誰かがいるから
誰かがいたから
ひとはその作用をうける

ひとは
ひとりでに
尖ったりし ....
もうがんばれない
君は泣く
がんばりたいのに
君は泣く

がんばるなんて言葉が
なければいいのに
私はおもう

いろんなことがわかってくると
言葉がどんどんだせなくなる

ひと ....
捨てられた枕木の朽ちた裏側
温かく湿った光の無い世界で
無数のイキモノが暮らしていた
姿は見えないが互いの蠢く気配を感じながら

ある日ひとりのナメクジとひとりのミミズが行き当り
互いの粘 ....
汚れきったダイヤモンドを
土の中に隠し持って
ひたすら澄ましていた
ずっと澄ましていた
不自然な清らかな微笑みを
見抜かれぬよう
震えていた長い冬
誰かがきっと待っていたのだろう
無条 ....
私が子供の頃
横浜銘菓と言えば
ありあけのハーバーだったが
今どれだけの人が
この素晴らしい
お菓子のことを
想うのだろう

戦争するのに
奇襲攻撃が
良いの悪いのなんて
どうで ....
◯年を取ると
夫婦喧嘩する元気もなくなる
おだやかになったのじゃない

◯年を取ると
二日酔いする元気もなくなる
酔っぱらわないうちに帰りたくなる

◯年を取ると
悲しむ力もなくなる ....
「楽になりたい」
「楽になりたい」
と口癖のように言っている
おばあちゃんがいる
長生きも楽じゃないようだ
「おばあちゃん、楽になるのは
まだ先だよ」
と言ったら
笑っていた
十二月のかっこ悪い枯草は
ほんとうは五月の潔い白い花になりたかった
五月の野のきらわれものの生命力の強さは
ほんとうは秋祭りでこどもに愛されそれっきりの
林檎飴になりたかったの
わたしは
 ....
光の柱に指を寄せ
確かめながら触れてゆく
光でも水でもあるかたちまで
幾度も幾度も確かめながら


芯には幼いものたちが居て
はじまりを忘れてははじまってゆく
水と光の ....
インクの香る雨の朝だった
新しく買った文具の手触り
僕はパイロットになった気分で
ボールペンのキャップを外した時
どこへでも飛んで行けると思った
 忘れ去られた思い出を戸棚の中から取り出してじっと見つめる。
 淡い色に変色したノートや書籍。
 どこの国の物か分からない人形。
 出し忘れた葉書。時を刻まなくなった時計。

 遠い記憶 ....
手で
顔を覆って
神に祈りたくなる

Oh my God

私は二人いる

犯して
裁いて

気が狂いそうだ  
 あなたは言った。
「君の返事は何処?」

1/エクストラ・でぃめんしょん。

わからない、わからない、わからない、わからない、
出ない、虹が、部屋から、出てこない、の、メトロノーム、
 ....
生まれ持つサガは
誰にも消せない

自分でも消せない

気難しい龍は
死ぬまで気難しく

誰にも媚びないだろう

優しさに抵抗しては傷を増やし
癒す事も知らずに

暴れては傷 ....
捨てられた猫のために
いったいいくつの嘘が必要だろう
きみが飛んでいくほど風の強い午後

覚えたてのからだに
バターのようにしみた嘘
ひと晩じゅうかけて
愛をはがしていく
 ....
胃が強い前田は
葛西と対決するために
山道へ向かった
ロバを乗りこなしても
山道は遠かった
前田のルーツは鰓で
魚かもしれなかった
渋い顔をしながら
葛西と対決するために
ロバに乗っ ....
幼い頃から
ぼくは時計が大好きで
何時も秒針を眺めては
朝日に光る産毛の中に
満足を覚えていた

117の電話を聴いて
今も正確さに
その美しさを享受している

多分ぼくは前世にお ....
エンターテイメントなんて所詮

人間がやっていることだから

夢や切実はもう遠いおとぎ話

若者はどう傷ついたのだろう

老人はどう消化したのだろう

エンターテイメントなんて所詮 ....
放たれた欲望は
増幅するように見せかけて
枯渇してゆく

それはまるで
空飛ぶように
深淵へと
飲み込まれていくさまに
似ている

緩やかに
なだらかに
夢見るように
堕ちて ....
ひどいことされて

それを正当化されて

お金や時間や尊厳をうばわれて

泣かされて

うらまず

なやまず

うれいを持たず

生きていくには奇蹟が必要だ


ぼく ....
いくつになっても
おとぎ話から離れられなくて
きっと
そこに善し悪しは無いのだろうけれど
少しばかり塩辛くて
気づけば周りは海だった
かつて
思い思いの夢たちを見送って
この身 ....
将棋棋士みうみうの
ソフト指し疑惑について
第三者委員会の
調査結果が発表され
ソフト指しを断定する明確な
証拠はなく
みうみうは白だという
内容が報告された

私はそう結論付けた
 ....
1.
いつから
足りていないものばかりを
指折り数えて呪い

2.
消え入りそうな風のわたしは
どっしりとした海のあなたに安らいで
ゆるり 守られ
はじめて 安息し
ながいながい淡 ....
壊れたテレビが電波を送る
黒い雨は誰が降らせたの?
白い涙は何て言っているの?

幸せそうな笑顔ばかり見たら
トラブル心に繋ぐ物が無い

スイッチが届かなくなったのは
世界 ....
雨が降る
風が吹く
大地が揺らぐ
雷が空を這う
海はうねり
河は流れる

ぼくたちはそれを餌にそっと囁き
三百万年以上を過ごしてきた

洞窟で薪を焚き
語り部の老人から
時の流 ....
雨によって遠ざかる季節を
窓から見やりながら
沈黙の岸辺に
漁火が
祈りのように あかあかと
あかあかと燃える

わたしの骨の一つ一つが
谺して
幸運なわたしたちのために
浸された ....
本と話をしている女性が居た。

約束の時間まではまだ時間がありあまってる。
暇つぶしに何となくの気まぐれで入ったお店で、段ボールにトゲトゲした字で書かれた横書きの「大森靖子」の文字がなぜ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
肩透かし坂本瞳子2*16/12/28 23:45
白日夢レタス316/12/28 23:25
余白だらけの置き手紙もり4*16/12/28 23:21
ひとりひとり、ひとつひとつ千波 一也216/12/28 23:16
ホットコーヒー朧月216/12/28 21:54
ぬめぬめただのみきや5*16/12/28 19:35
死の中で生きる星丘涙5*16/12/28 17:11
リメンバー、ありあけのハーバー花形新次016/12/28 17:06
年を取るとzenyam...116/12/28 15:31
長生き016/12/28 15:13
神さまあなたはもっぷ116/12/28 11:05
夜鉱街木立 悟416/12/28 8:59
夜明けミナト 螢316/12/28 6:47
見つめるヒヤシンス12*16/12/28 6:04
自己裁判ガト5*16/12/28 4:36
えくすとら。由比良 倖216/12/28 4:36
火龍ガト3*16/12/28 4:12
どれだけの嘘が必要だろう?はるな316/12/28 3:13
山道間村長4*16/12/28 1:58
久遠レタス1016/12/28 1:08
エンターテイメントなんて所詮吉岡ペペロ216/12/28 0:38
孤独が満ちる坂本瞳子2*16/12/28 0:36
奇蹟吉岡ペペロ716/12/28 0:16
情けない舟千波 一也316/12/27 23:47
濡れ衣花形新次116/12/27 21:50
心象風景三 アカラシマの祈り田中修子5*16/12/27 19:59
再生ミナト 螢316/12/27 18:47
祈りレタス616/12/27 18:24
浸されたピアノ伊藤 大樹416/12/27 17:42
マジックミラー少年(しょー...216/12/27 14:40

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