Snow-white snowy road
厳しい冬が続いてる
まだもどれぬ人たち
もう帰らない人たち
あの頃のやさしげな言葉は
いったいどこに消えたのか
懐かしい歌が ....
人工物や、自然界、統計的に自己相似なものの方が多く存在する
図形 形
マンデルブロ (フラクタル構造)は、とても美しい
私には、全く数学的な知識は無いけれど、フラクタル構造の美しさは ....
綺麗にするぞといきまいて
部屋の掃除をしてみました
どんどんどんどん捨てていくと
いらないものの多さに驚きました
どうして私は買ったのだろう
いらないのに
ためこんだのだろう
その時の自 ....
ハートを撃ち抜いて
つまり、死なせてちょうだいってこと
ハートを撃ち抜いて
わかりやすく言うとね
なんだって委ねちゃうってこと
あなたにだけは
ハートを撃ち抜いて
遠回し ....
クリスマス会の帰り道
先を歩く男子の集団の
端っこの彼に追い付いて
「コートのフードが裏返し
直したげる」と話しかけ
そのまま横に並んで
歩いた道に
....
一月
一年365日一日24時間
自分と向き合う生活
ワイフと向き合う生活
人によっては
人生最大の試練となるだろう
二月
仕事以上の生きがいというものは
なかなか見つかるものじゃな ....
私は、もがいてる
本当は、誰も責めたくないし、
私も、責めたくないから
愛情を与えられなかったから、わからないから、
人に与えられないなんて
ただの馬鹿だと思う
自分に言い聞か ....
背景は青い空
振りかざした銀の刃が
鈍く輝く
血飛沫が舞うことはなく
舌舐めずりする猫が忍び寄る
鳴き声を漏らしもせず
実に無様な冬の真昼
風が冷たく吹き荒ぶ
太陽の欠片は覗き ....
庭の柴木の陰に
たくさんの夜がこぼれていた
薄い産毛の生えたまだ若い夜から
硬く曲がった血と血の夜から
とりどりの夜が
折れて重なる か細い枝の隙間に
埋まっていた
空の低いとこ ....
帰るべき土地などあったのだろうか
求めるべき栄光などあったのだろうか
いま一年が黒い太陽のように
水平線に沈もうとしている
呼び止める声など一つもないのだから
黒い太陽とともに沈んで ....
水面に映る醜い顔を見つめ何時も悩んでいた
月夜の晩は表情のない仮面を被り
彼女と踊る
カミングアウトできない素顔に悩み続け
今夜もその顔をひた隠し踊る
しなやかさも体の切 ....
私に向かってはずっと閉ざされている扉があり
どうやら世界と呼ばれるもののほとんどは
その扉の向こうにあるらしい
私はここにいて扉を見ている
扉の向こうにいる人たちについて思いをめぐらす
....
祖母の喫茶店では
スティックコーヒーを客に出す
食事のメニューは
近くのベトナム料理店のものだし
自慢の紅茶はどこか酸っぱい
ゲートボール日の店番は私
お客さんは足の悪い染吉さんだけ
....
確執は、積み重ねられていくもの。そして、対等でなければいずれ歪むものです。無理した側が歪む。お互いをわかり合えると思うのは結局は幻想です
無理した側は、歪み続け、最終的に自らを殺してしまう。
....
僕がワイフにカチンと来ることは
いつでも小さなことです
昨日もそうでした
「アナタ、これに(酢の物)砂糖入れる?」
「入れない」
(実はワイフは砂糖が全くダメな体質なのです)
そして出てき ....
膝まづいて泣きながら
命乞いをする男の右腕に
金属バットを一閃し
グギリと二の腕の骨が折れ
それが皮肉を突き破って
飛び出した様をしげしげと見る
男は痛みと恐怖で
糞尿を垂れ流しながらも ....
しんと静まる世界に
取り残される
眠れないわたし
あなたのいない夜に
眠り方すらわからない
そっと吐き出したネクタリンの皮
大人になりきれない
切れ端のわたし
....
かなぐり捨てたいのは
なにもかもだ
こんなちっぽけな
すべてだ
出かかって言えなかった言葉を
無理してでも吐き出すように
嗚咽に紛らせて誤魔化さず
世界の片隅から
あらん限 ....
青い猫を撫で
煮干しをひとつやった
彼はゴロゴロと喉を鳴らし
ぼくを猫の都に連れて行くという
彼は人では駄目だから
何かを被れという
ぼくは夏祭りに買った狐のお面を
こめかみにステン ....
おれの詩は 親離れがはやい
大事にしていたつもりだが
ここぞ、という夜
彼は 彼女は もういない
残された
余白だらけの置き手紙
不良だ。
つけた名前が
気に食わなかったのか
....
ひとは
ひとりでに
悲しくなったりしない
ひとりでに
消耗したりもしない
誰かがいるから
誰かがいたから
ひとはその作用をうける
ひとは
ひとりでに
尖ったりし ....
もうがんばれない
君は泣く
がんばりたいのに
君は泣く
がんばるなんて言葉が
なければいいのに
私はおもう
いろんなことがわかってくると
言葉がどんどんだせなくなる
ひと ....
捨てられた枕木の朽ちた裏側
温かく湿った光の無い世界で
無数のイキモノが暮らしていた
姿は見えないが互いの蠢く気配を感じながら
ある日ひとりのナメクジとひとりのミミズが行き当り
互いの粘 ....
汚れきったダイヤモンドを
土の中に隠し持って
ひたすら澄ましていた
ずっと澄ましていた
不自然な清らかな微笑みを
見抜かれぬよう
震えていた長い冬
誰かがきっと待っていたのだろう
無条 ....
私が子供の頃
横浜銘菓と言えば
ありあけのハーバーだったが
今どれだけの人が
この素晴らしい
お菓子のことを
想うのだろう
戦争するのに
奇襲攻撃が
良いの悪いのなんて
どうで ....
◯年を取ると
夫婦喧嘩する元気もなくなる
おだやかになったのじゃない
◯年を取ると
二日酔いする元気もなくなる
酔っぱらわないうちに帰りたくなる
◯年を取ると
悲しむ力もなくなる ....
「楽になりたい」
「楽になりたい」
と口癖のように言っている
おばあちゃんがいる
長生きも楽じゃないようだ
「おばあちゃん、楽になるのは
まだ先だよ」
と言ったら
笑っていた
十二月のかっこ悪い枯草は
ほんとうは五月の潔い白い花になりたかった
五月の野のきらわれものの生命力の強さは
ほんとうは秋祭りでこどもに愛されそれっきりの
林檎飴になりたかったの
わたしは
....
光の柱に指を寄せ
確かめながら触れてゆく
光でも水でもあるかたちまで
幾度も幾度も確かめながら
芯には幼いものたちが居て
はじまりを忘れてははじまってゆく
水と光の ....
インクの香る雨の朝だった
新しく買った文具の手触り
僕はパイロットになった気分で
ボールペンのキャップを外した時
どこへでも飛んで行けると思った
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