目を閉じると
宇宙と宇宙が対消滅してる
星々が呑み込まれてく
おもちゃをのせた
絨毯を畳むみたいに
カルナ基地から
通信レーザーを送る
はやくそこから逃げて
7 ....
目醒めたとき
夢は夢になる
目醒めなければ
夢は夢でない
夢と目醒めの
あいだはなに
生きてるからこそ
死を憂える
死によってはじめて
生は完全になる
生と死との
....
水滴が笑う
ちいさな
脚はがたを来たし
腰もひん曲がり
青い想いまでも涸れはてた
卒寿を迎えたおひとりさま
なにをささえにい ....
人間頭で考えたことは
あまりあてにならない
実際に体験しないと
わからない
痛い!と言われても
どのくらい痛い!かは
実際体験しないと
わからない
特に初めてのことは
そうである
....
入院すると
病気と戦っている
歴戦の勇士が
たくさんいらっしゃる
初年兵の僕は
ビビることばかりだ
今日は人生初の手術だ
心臓の手術だ
後は自分の体と医者を信じて
任すだけだ
今朝 ....
*
初めての旅をした
魅力に富んだ表紙のついた 本の
扉を開けるように
それは 始まったわけではなかった
足を引き摺り ひと気のない
トンネルを歩くように
それは まだ終わらない ....
幽鬼
落花流水
鋏
VXガスを製造し
異母兄を殺害するまでの
苦難の道程を
中島みゆきの歌と
田口トモロヲのナレーションでお送りする
感動の物語
プロジェクトVX~朝鮮者達~
今週は「キムジョンウォン、最後 ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう
私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く
あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている
私は ....
足首が凍りつくほどの寒さを堪えて
桜の花びらを踏み付け
横殴りの雨の中を
傘を握りしめて前へ進む
灰色の空は遠く
希望を掻き消し
さらに冷たい風が吹き荒ぶ
嗚咽を押し殺して
目 ....
ほんとうか
疑うことは
確かめるための第一歩
だった
しかし
うたのおにいさんは
うたのおねえさんの
秘密を守ろうと
画面からも
現実からも
その姿を
全自動システムで
消 ....
花びら
ユーカリ
酒
毛を剃られて丸裸にされた
オチンチンというものは
毛をむしりとられた鶏のような
感じだ
若い男看護師がきれいに剃った後
若い女看護師が最後に点検した
こんなにしてまでも
生きていかなけれ ....
夜あるくにはこわい道だった
夜桜は昼よりも白くて
ふたりの歩幅はうそをついていた
お葬式のような桜のぼんぼり
好きだとはとても言いだせなかった
血を流したところを抱き締め ....
春の訪れと共に
夢は去り
熱は冷めてゆく
桜の花びらは散り
情熱は燃え尽きた
メタセコイアの並木に
風が光ったのは
青春の日
今は
定めを悔やむこともなく
新緑の風に吹 ....
switch
ある箇所。拡大。線。拡大。黒。
ある箇所。
自身の
ある箇所にバーコードを見たドナー。
switch
修正液を飲み干せばいい。
s ....
駅が燃えている
交通量を燃料として
絶対零度で燃えている
構内放送はいつも通りに
列車の運行を伝え
人々は隙間の時間を通り抜ける
駅は青白く燃えている
そして即座にたち消える
....
私の決め手
それは
遺伝子を残したいと
思えるかどうか、かな
結婚を
うだうだ悩む後輩の
話を聞いた彼女の一言
そんなこと
考えたこともなかったな
なにしろ
愛読書が太宰治 ....
きのうつぼみだったあの子が
今日はもう咲いているね
満開になって
散ってゆくね
みおくるかなしさで
こわれてしまわないよう
みんなで別れをおしんでいる
はなやかなお葬式
淡いピ ....
忘れてしまいたいことと
覚えておきたいことが
どうでもいいことに紛れ込み
記憶という空を駆け回る
いつの日か あなたが作ってくれた
栞を探してみたけれど ....
平成生まれが
「へーっ、サリンって
地下鉄や松本以外でも使えるんだ」
って驚いていた
松本サリンはハーフタレントで
サリンちゃんのパパがちづおだと思っていたり
地下鉄サリンは特急だと思 ....
自称詩人を集団で送り込み
敵対する国の人々を
とても嫌な気分にさせる
という作戦を思い付いたが
大量破壊兵器の使用を許さないアメリカンから
報復攻撃される可能性があるので
そのときはやっぱ ....
4月初旬。
朝早く家を出た私は今日の天気を知る由も無く会社へと出かける。
今日が晴れの日だったと知るのはもう陽が暮れた9時前後の月の形であった。
月は丸々と綺麗な楕円をして空に浮いており、
「 ....
好き…嫌い…好き…嫌い…好き…
あの…我が愛しき妻よ…
はい何でしょう?
いや…何でしょうではなくて…
やめていただけないでしょうか?
何を?
私の白髪を探りながら
....
静けさの含み持つ何か
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か
過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する
胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
竹に埋もれた地蔵
春告鳥が鳴く
青い瞳の幽霊は
展望台を見上げ
白い髪のオーロラは
階段の途中で脈を整える
桜がゆれて
二人の壁になる
ライトアップが終わっても
....
大陸より大きな曇が
森のなかの
ただひとつ倒れた樹を見つめる
川に映る 自身を見つめる
横切る音が雨になり
小さなものを剥がす音が光になる
誰もいない国を過ぎる時
....
刎ねられた首の、落武者ヘアーの見慣れた顔がそこに在った。
所々に空いた障子の破れから庭の繁みを覗かせた薄暗い茅屋の畳のうえに
斑に変性菌類の付着した身体のない見慣れた鼠色の顔は飄々とした面持ちでご ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい
晩ごはん ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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