濃いエスプレッソを 砂糖なしで飲んだあと
今日は少し寒いので
レミーマルタンも飲みたくなった
飲んでみて びっくりした
レミーマルタンの甘さが倍増し
口のなかに残っているエスプレッ ....
見渡せば
何処までも続く
白い砂浜と青い海
嫌な出来事があり海辺に来た
広い海がちっぽけなものに変える
海風が心地良い
身体に溶け込む
母なる愛のエナジー
身体は時間を忘れ ....
*
『微笑む肖像』
荒涼とした
砂漠をゆく 幻の駱駝が、
ふいに
輪廻するように、
ときに肖像画は、
物語を話すことがある。
ルーヴルからある日、
怪盗の手によ ....
その思い出に─
乱暴に溢れていた
素晴らしい世界に
果てからのざわめきに、ささめく木々に
女たちは
体質をかえた乳房の
エンクレーブに
奥まりからの流れを導き入れて
そこに生ま ....
ガチョウと 生きてくなんて
出来ないと 首を絞めます
ああ、ガチョウとの夜
嘘とでまかせ 織り混ぜて
貶めるのが 大好きな
ガチョウ ガチョウ ガチョウの羽を
むしれば こんな私で ....
なにもうしろめたくおもう必要はないと
あなたは言う
わたしのことを許している
あなたが言う
やさしい映像が流れる
そうしてだんだんといろんなことが大丈夫になり
この日のゆめをくりか ....
お前は白い犬ではないと 呪文の如く 唱え始めた
連なる氷柱
垂れ下がっている屋根の角度まで
あと どれくらい
走り始めたタイヤを 歯止めするかのように
馬の轡型に並ぶ 葉 ....
きっと夜空に映る
君に宛てられた
ひとつの恋とは
すべての愛のことだろう
きっと青空を想う
君に宛てられた
ひとつの運命とは
すべての宿命のことだろう
そっと静かに
君に奇跡 ....
企業戦士
業績不振
過剰労働
問題蓄積
疲労困憊
飽和状態
戦意喪失
意欲減退
睡眠不足
キャパ超えて
....
夜、蛇口からボトボトと鉄板をたたく音がして 怖くて締める
私の内で溢れ出る苛立ちや不安、
皿を洗った後の 油や洗剤を含んだ水は
どこまで汚され どこに流れて行ったのだろう
じゃがいもの皮は ....
貧しい家の並ぶなかのぴかぴか
繁盛繁盛どうせブラックあるいはグレー
まれに清く正しく住人の味方のお値段の台所
お味も良くって だけど
いろんな意味で いろんなお財布
さあ
神さま
私と云 ....
私は今から立ち去りますって
宣言する必要あるか?
押し付けがましいったら
ありゃしない
人知れず
静かに消えりゃあいい
「どうか私を探さないで下さい」
そんな書き置き残して行った ....
糸切り歯がとても尖っていて噛みつかれたら痛そうだった
あんまり見ていると怒るしすぐに横を向いた
彼女は器用に三角をくるっと畳んで口に放り込む
かみさまはきっとそこまで暇じゃないか ....
自由席で
立っている
自由席が
ぜんぜん
自由じゃない
件
ずらっと並ぶ
フックにかけられた
スーツの上着は
剥製
ほぼ 死んでいる
が
生あたたかい
時速2 ....
ふっ
って
知らないうちに
ほら
君のにおいがする
そんなの気のせい
って
ほら
君の声がする
忘れましょ
って
通りすぎてく
....
こちら都会の外れから
見ると 帰っていく今日が置いてく 星一つ
{ルビ夕星=ゆうずつ}だ 星は
星は 星は 星は「無い」
とよそ者、に軽く云われる 云われながら
星は
星よ泣くな 私がわか ....
ああ うんち。
また うんち。
たぶん いつもの奴。
たぶん 近所の野良。
ああ うんち。
また うんち。
また 新聞紙で
また 包むのさ。
ま ....
一人の生徒がピアノの前で押し黙っている。さきほどから同じ姿勢のままで、身動きをしない。時折顔をぼりぼり掻いたり、腕時計にちらりと目をやったりはするばかりで、鍵盤に触れる様子は全くない。
音楽教師は ....
色とりどりに囲まれて
瞼を閉じている
ここは砂の城で
うみねこが足跡をついばむから
来た道も忘れてしまった
言葉は
その時だけのもので
振り返っても、目を凝らしても
形にはなら ....
透明な砂地の樹が倒れ
枝が根に
根が枝になり埋もれている
影が打ち寄せ 去ってゆく
空の名札が剥がれ
旋りながら落ちてきて
やっと捕らえることができても
暗 ....
奥さん、だいぶ忙しそうだね
ただのボランティアですよ
そうとう稼いでいるようだね
ただのボランティアですよ
まったくタダというわけじゃないだろう
朝
おはようを云いたくない時にも
おはよう、と云う
ほんの少しほほえんでいたかもしれない
本意ではないし
嬉しいからではなく
茶柱が立っていたわけでもなく
それは
毎日の習慣だった ....
*** 冬をのりきるためのアレンジコーヒー4種ほか ***
部屋の灯りを消して楽しむ カフェ・ロワイヤルは
かつてナポレオンが愛したもの
ロングスプーンの上で 角砂糖にそそがれた
....
夕暮れどき
一日の仕事を終え
石段を弾むようにかけおりて
家路へと急ぐ、うしろ髪を簡素にたばねた初老の少女
時刻を告げるためのモノラルのスピーカーが
懐かしい音楽の一節で
夕暮れのあたり一 ....
泡立つ海で腕をあらいましょう─
はいわかいましたですか明日のここにならない先方ならのメルか届かなき重くのて名無しさとアノニマスノ焚き火のとこれて待る合わせてかさもってもしょうかないとえもいま現実 ....
自分のことしか話せないなら死ねばいいと思うとき
世界はわたしと脱衣所だけになる
消せない電気と割れた洗面器
コーラ色した夜のコーラは夜より暗い
友達1000人できたらウザかった
みんなきっ ....
「おとうさん、わたし、お話かいたの」
きらきらした目をして、澪は、大好きなおとうさんへ、書き溜めたお話の束を両手いっぱいに持ち走り込んできました。
にこりと笑むと、薄い眼鏡の下の目をやわらかく ....
行方不明の小学生3人が見つかった
そういうニュースのテロップが流れていた
冒険したかったのだという
公園で見つかったそうだ
騒ぎすぎだ、なんかへんだ、この違和感は
正 ....
ふと気づいたら
春が消えていることはないか
胸の中から
抜け落ちていることはないか
そして同時に
舞う人はいないか
真っ暗な舞台で
舞う人はいないか
桜色の花吹雪の中で
踊り狂う奴は ....
ゴミが接近して来ると
地獄の業火に彩られて
アンの娘リラが現れる
私語が多いリラは当然
理系進学コースを選ぶ
対戦相手は東大総長で
墨を吐かれて飛行機が
広い田圃に落ちリラは
負けるが ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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