でまかせ言って
人を騙して何とも思わない
ろくでもない奴等が
書いたもので評価してくれだと?
そんなことを言えるのは
大天才だけで
おまえらみたいなクソ野郎が書いた
クソみたいなもん ....
原初のひとしずく
ささやきのように生まれ
岩肌の乳房
地衣類の産着
山あいを渡る風も目覚めさせないように
産毛を揺らす
静かな吐息
うつらうつら
千々のひかりにあやされながら
死への ....
娘のわき毛は
男を興奮させる
何かがある
ふうと溜息をついてみる
思わせぶりな
その音の大きさに
自ら驚いてみたりする
あざとく
わざとらしく
それでも誰も振り向きはしない
駄目だ
こんなことでは
振り向いて欲し ....
洗濯物を
とりこんでいるとき
すこしだけ
おだやかな気持ちになれる
風を吸った
タオルを
何度か折りたたんで
この先三ヶ月間の天気を
気象予報士が
(あくまでも予想だ)としたうえ ....
心の闇を広めないよう
作り笑いをしてみる
鏡の中のいかにも醜い自分に
驚くことはないけれど
愛想が尽きる
ふと手を伸ばして頬の辺りに触れてみるけれど
鏡の向こうへ通してはもらえない
まだ ....
うさぎは
自分のことを怖がってる人間を
噛む
うさぎに噛まれると
痛い
それで、怖がると余計に
噛む
怖がらなくなると
噛まなくなる
怖がってないふりをしていても心の ....
男二人抱えて
車に乗せる
一人は助手席でもう一人は後ろに
アタシはマントをドアに挟まないように
素早く手のひらにおさめる
全力アクセルであのいつもの坂をゆく
と同時にドリフトで着地する ....
ふわふわ
漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら
わたしは貴女を知らなかった
[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]
あの青い青い宇宙の大海原
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
静かに前髪が降りてくる
羽だけの鳥のように
やわらかな影のかたまり
ひらかれる ひらかれる ひらかれる指
見えない雪
目の痛み
息のはざま 光のはざま
土と風 ....
ぼけると
寒さを感じなくなる
今朝は少しぬくもりが弱いな
と思っていたら
電気こたつが「切」になっていた
一時間半も「切」になっていた
親は賢くならなければいけない
担任は一年だが
親は一生である
担任とケンカして
一番困るのは
親のほうである
親は
子どもの成長のために
担任と協力しなければいけない
緋色
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体言
かなしいままで眠らなくてはならない夜には
ちいさく 云ってみる 「にんじんのシチュー」
内緒で想ってみる ママと にんじんのシチューを
同時に 二つをやってみる 『にんじんのシチュー』
そ ....
富士は日本をしたがえて
フルスイングする屹立だ
ぼくは涙をしたがえて
外灯もゴッホの星月夜
富士は地球をしたがえて
フルスイングする精密だ
ぼくらは今夜宇宙の片 ....
私はいくつもの名前を持っている
普段の私は
真行寺さやかというが
自称詩人としての私は
ラリるれれれのおばはん
かまいたち留蔵
お涙頂戴
青虫毛虫
鴨ネギジェンガ
ささやか夫 ....
ラリるれろの発音が気になる
過剰に舌をレロレロさせる奴は
どんなにイケめんでも
美少女でも
気になって
魅力半減どころか
120%ダウンなのだ
ラリるれろ
ラリるれろ
ほ ....
赤を零したハイビスカスが咲き乱れ
青空が真っ赤な太陽を主張させ
入道雲がやたら暴れ出す
波飛沫をあげて海にダイブすれば
熱帯の魚たちが肌をくすぐり
情熱のサンバ&ルンバで踊りながらバカンス
....
ガチョウが大量に死んでいた
こんなにガチョウが死ぬなんて
そんなにはないことだ
第一、ガチョウかどうかは
よっぽどの鳥好きでなければ
分からないガチョウ、もとい、カモ知れない
しか ....
かなかなとなくそのひぐらしをそれいじょうひらかないとあきらめれてるのならあきられてるのとおなしことかなかなとなくあのひぐらしはあきをつげるむしにしたてられたかなかなとなくそのひぐらしはあきいがいのきせ ....
雑に服を脱ぎ捨てて そのまま
日を跨いでも 変わることはなく
抜け殻は そのまま
時が経っても 消えることはない
そのままが 一番いい
勿体ない気もするけれど
使い切れてないノート ....
下着に着替えて写真を撮った
下着の意味をなさない下着に着替えて
いてはいけない 遠い 遠くの
ぼくの大事にしている恋
人の ため
に
きみがいると 発作が起きない
きみは月に一回にた ....
ただ、ただ淋しい島の夜に
波の音が煩く怒鳴っていた
雲は早い風に流され
様々な模様を作り
それを月光がやたら怪しく浮かび上がらせている
潮風で軋む扉の窓に潮がへばりつき
裸電球の下では ....
あの世へ旅立つ前に
もう一度エクスタシーを味わってみたい
と熱望している未亡人たちがいる
「おばあちゃん、僕をそんな目で見ないでよ、
僕はもうお役に立てないんだから┄┄」
恋に予習は無意味だ
同様に復習も役に立たない
なぜ前に傷ついたことを
傷つけたことを繰り返すのだろう
いままでの恋から学んだことが
何ひとつ教科書にならないことは
人が歴史から何も学ば ....
風には色がない
想いにはかたちがない
自身のすべてを解ってもいないくせに
何かをひとに伝えようとこころみるも
手応えひとつ得られず
脱け殻となって
風化する前にもうちょっと
生き ....
この道は
母におぶわれて
とおった道
この道は
友と遊びながら
登下校した道
この道は
親父に怒られて
泣いて歩いた道
この道は
遠くの大学に入学する時に
祖父母が見 ....
氷
真空
豆
空に浮かぶ星を掴もうと手を伸ばし
星をつかんだけれど星はまだ空の上にある
確かに星は僕の手の中にあるのに
目の前に映るアレはきっと気のせいなんだ
掴んだ物はこの手の中にあるから
葬式をし ....
傷ついた心かばいながら
生きれば
さらに傷を受け
ダメージにダメージを食らう
心が痛み衰え果てる
叫んでも もがいても
癒されないだろう
ダメージにダメージを食らい
た ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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