ああ なんていい風だろう
みんみん蝉が緑の木立に鳴いて
大きな鳥が素早く飛び立ち
鬱々とした気分が
涼やかに洗い落とされていく
この高曇りの八月十一日
[目を閉じれば未だ
橙 ....
青空がひろがり
病の床に臥せっていた
庭でひまわりが笑っていた
私は病にくるしんでいた
入道雲があそんでいた
蝉しぐれのなか
うなされていた
あれも夏だった
....
晩夏に聞く蝉の声はせつなさが漂う
時折、声が小さくなったり
一際大きくなったり
最期の力を振り絞っているようで
今朝、玄関の前に蝉の亡骸が転がっていた
なぜ、こんなところで死んだのだろう ....
はなをたむける
みずをそなえる
てをあわせる
そしておいのりする
かみさまに
ごせんぞさまに
きのうのわたしに
いまここにわたしがいるのは
きのうのわたしががんばったから
み ....
眠っていたのだ
死んでいたのだ
意識のはざまで
行方知れずになっていた
辛うじて煌めく記憶が
呼び戻そうと身を捩る
わたしの裏で
呼ばれているもう一人の
耳は 形を亡くし
....
音もなく
夕暮れがやって来る
偽物の
月が出ている
熱いコーヒーが
冷めているのは
誰かがこっそり
取り代えたから
トランプのカードが
入れ代わるように
駅のホーム ....
あいつは美しかった
おれの心を奪いはなさなかった
ときに空たかく突きあげ
太陽すら飲みつくし
あらあらしく叫んだ
あいつは本当にいいやつだった
優しいやつだった
おれはあいつ ....
鏡越し 逆回転する時計
時間が巻き戻り
私は牢獄の中に入る
白い鉄の壁越しに
女の声が聞こえてくる
出して 出して
ここから出して
私の身体に戒めの鎖が食い込む時
....
響きの粒子揺れている
暗がりから明るみへ
ゆらゆら粒子の揺れに揺れ
生きる糧としての音楽は
わたしの孤立を心の穴を
響く旋律振動で充たし
新たな力を注ぎ込む
そうしてわたしは立ち上が ....
二時間の風のあとの
三時間の湯
叫びは何時間でも
冷たい水は七時間ほど
マキナ 裂いて
マキナ生まれる
内から外へ
押し出してゆく
上から来るか
何処 ....
お前の肉のポケットに
数十年間腐らせつづけた
おまえ自身が臭っていて
皆なにか言いたげに遠去かり
皆なにも言わずに遠退いてゆく
つきさすような北風が
吹きぬけてゆく冬の空は
嫌われ者と思われて
さびしそう
時折舞い落ちる白雪たちが
華麗な姿でなぐさめる
遠くにみえる白銀の山々が銀幕となり
群れとぶ冬鳥 ....
1.墜ちた小さな太陽
白夜には子供たちが
祭典に訪れる黄昏があったとして
平和が続く夜空に
祈りを捧げていたばかりでした
かつて遠い昔
世界大戦で投下された
広島と長崎では
人間た ....
幸せな人になろうとする
そして、努力してその人を目指す
目標に届かず人を妬む
サイコロをふる
ほとんどがハズレ
幸せな人の気持ち、状況を
思い浮かべる
幸 ....
太陽と海
向日葵と風がうたう
忘れては 思い出す
風鈴の音と蝉の声
笑いあい
遊びまわった
終わらない時代に
僕らは夢を見ていた
スタンドバイミーが
聞こえてくる
....
喧嘩というものは
一方が賢ければ
避けられる
両方とも
愚かであれば
避けられない
今の米朝は
どちらのケースだろうか
猛暑の夏は
熱い湯に入り
たらたら汗を流そう
冷やすだけでは足りない
透明な羽根に感動したことも忘れて
思い出す春巻
カリカリの茶色めいたクッキー
忘れかけた ツクツクホウシの音色
明け方の轟音
眠れぬ枕元に立つ人形
誰が動かすシャレコウベ
....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ
ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも
ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
今日久々に
羽生の天才を見た
人口知能エルモちゃんによる
候補手と評価値が
リアルタイムで分かる
王位戦の対局動画だ
終盤、エルモちゃんの
候補手には挙がっていない手を
羽生が指し ....
佇んでいる。
びたりとも動かない水だ。
この夏、そんな水を見た。
早朝、いつものように堤防道路をのったりと散歩している時だった。ぼくは、不意に気づいたのだ。音がしない! いつもの音がしな ....
夥しい数の言葉が
壁一面に記されて
其処だけ羅列標本
恋愛感情を剥ぎ取って
継ぎ接ぎの怪物が孵化
そんな夜半で御座った
赤い芙蓉が広がり
....
海は想う
「わたしを包み込むこの方は誰?
凪いだわたしを優しく撫で
荒れ狂っても受け止めてくれるこの方は
空は想う
「ちょいと撫でりゃこの通り
吐息一つで身をよじりやがる ....
趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが
くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです
まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
....
軟禁されています
いっそ死にたい/生きたい
助けてくれるあなたはいますか
束の間の夏を慈しむように
打ち上げ花火は鮮やかに咲き乱れ
七夕の夜を彩る
一つ 花が咲く度に
一つ 想いが散ってゆく
七夕祭りの熱い夜に
やるせない想いを
花火に乗せて飛ばしまし ....
日々の暮らしの中で
言葉の海を泳ぐようになった
なにが良いのか
悪いのかわからぬまま
てきとうに
真剣に詩を紡いでいる
私という一人の男が
悩んだり
叫んだりして
右往左往し ....
某大臣がんばれ!
失言は問題だが
北方四島をすらすらと言えなくて
問題だが
これから勉強してがんばれ!
大臣として不安はあるが
安心感を与える顔でもある
「記憶も記録もございません」と言 ....
「えへへ、それでね
「肋骨を開くと、クリスタルドームみたいになってるの
「果てなく消えていくための扉があるというわけ
「この世界は全て心の出口
「なら入り口は
「それは私だけ
「私だけの秘 ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で
不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち
海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
1241 1242 1243 1244 1245 1246 1247 1248 1249 1250 1251 1252 1253 1254 1255 1256 1257 1258 1259 1260 1261 1262 1263 1264 1265 1266 1267 1268 1269 1270 1271 1272 1273 1274 1275 1276 1277 1278 1279 1280 1281
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.51sec.