野良猫を飼っている
すごく矛盾しているのだけれど事実なので仕方がない
ある日ベランダに出ると
エアコンの室外機のうえに
猫が丸々とおさまっていた
冷蔵庫を漁るもめぼしいものがなく
....
こわいね
津波もこわいけど
ひとが
こわいね
一定量の空気を
うばいあうような
日々が
去年
母が逝った
でもまだ
郵便がくるんだ
転送されて
デパートの
スプリ ....
紙屑にはできなくて
飛行機で飛ばそうとして
すでに折れてしまった翼じゃ
真っ直ぐに落ちてゆくだけ
そんな時 いつだって
拾いあげて
広げたら 濡れていて
....
僕の街にはジャスコが2個ある
南ジャと
ページャと
....
イライラするのは
しょうがないとして
イライラしていないふりを
うまくできなくて
八つ当たりしたり
舌打ちしてみたり
その後で自己嫌悪して
それでも生きていかなくちゃいけない ....
毛細血管が狂気と絡み合って血流は金属的な悲鳴を上げながら全身を駆け巡る、オオ、産まれ持った宿命を受け入れよ、産まれ持った脈動を受け入れよと…あらゆる肉体組織の軋む音が俺のリズムだ、経年劣化した ....
思い描いていた三次元曲線だったが
慎重さが足りなかったせいで
空気の抜けていく風船になっていく
やはり僕にとって未来は平面でしかなかったようだ
いやもしかしたら
点でもなく零への回帰線と ....
国境など無くなればいい
人類は民族間の違いなどは
大さないのだ
宇宙生命にも
大さないのだ
生命はみな幸せをみているのだから
公営住宅の三階の角から二番目の部屋
のいつかぴかぴかだった扉
おんなのこは台所で目玉焼き
格子の向こう側に空を見て
歌詞の意味なんてわからない
あいらびゅうの鼻歌
らびゅう
を繰り返す薬 ....
橋の下に鳥がいた
みつけたことがうれしかった
春をつれて鳥が群れる
水面下で魚と戦う
風は冷たいけど花が咲いている
三月の子供たちは
少し背伸びしている
進級の魔法で
....
他人はすごい力持ちで
僕を振り回してく
振り回された僕は紙みたいに
力もなく薄い身を任せるだけ
紙の僕は誰かに両端を掴まれても何も出来ず
右の端と左の端を逆に引っ張られ
声と涙を出しても手 ....
ここ最近の
自称詩人ブームのせいで
自称詩人の社会的地位が向上し
勘違いした自称詩人が
こいつは自称詩人だ、とか
こいつは自称詩人とは言えない、とか
峻別し始めた
自称詩人とは言えないと ....
夜陰に
静けさの
微かに揺れ動く
ベッドを囲むカーテンから
白の色 剥がれ漂い出し
微かに振動する
静まり返った
四方空間に
彷徨い落ちゆく白の色の
帰着すべき基体の不在 ....
車と人々の行き交う大都会の交差点
彼は信号の支柱にもたれかかっている
その脇を通り過ぎていく
ふざけながら笑い合う女子高生たち
お互いに寄り添うかのような老父婦
路上キスするために足を止 ....
蝶が、
たくさんの蝶が舞っている
ビルとビルの稜線で区切られて
行き場を失くした空に
乱舞する蝶たち
今ある全ての理は、夢のように移ろい
留まることを知らない
....
わたしから切り落とされた白い手が
向こうで手をふっていたのです
交差点にはひっきりなしに
びゅんびゅんと雲が行きかうものですから
どうしても渡るきっかけが
一歩を踏み出す勇気が
つかめ ....
大震災と原発事故で被害を受けた土地に赴任して、日々復興の仕事をしながらもう一年になる。右も左もわからないうちから多くの仕事を任されてなかなか苦労した。今では大抵の仕事に慣れてきて、来年度に向け ....
数字に計られる気持ちが
こんなにもちっぽけでくだらない
若いとか
重いとか
少ないとか
だのに計れない
心とか
優しさとか
空気とか
言葉とか
涙とか
匂いとか
....
東
キロ
滑り台
俺だよ、俺
俺が書いた自称詩だよ
おふくろだったら分かるだろ?
今度さ
詩の世界社って出版社がさ
俺の自称詩は絶対に売れるから
自称詩集を出版させてくれって
言って来てるんだよ
それで ....
あやとりを繰り返す
かたちを変えながら
手首を噛むと涙があふれた
哀しみ
届かない星々の煌めきの際
かたちを作りながら
あやとりを繰り返す
並木道
....
少しお酒に酔って
日も暮れて
ちょっぴりいい気分で天を降りあおいでみたら
月がたくさんありました
ああ、月だ
と思うとそれは
家庭の明かりに姿を変えます
狭い路地の
ひしめくマンション ....
空が3つあればね
1つくらい駄目でも構わないけど
音楽室は雨のコーラス
トライアングルを鳴らすと
乳頭があまく痺れた
先生はしょうのうの臭いがした
深くおじぎをするとポケット越しの ....
年末近くに流行った方が
インパクトが強いから
候補にはなったとしても
流行語大賞になることはない
しかし、審査員がセンスの欠片もない
奴等ばかりなので
候補になる保証もないと思えば
そん ....
赤ちゃんが
あはあはあはと笑うだけで
みんながあたたかくなる
赤ちゃんは
らしいことは言っていないのに
みなぎっている
光をはなっているそこだけが
みな触れて
ほほが緩む
天才は生まれてくる
天才はきっと生まれてくる
それは私達の人生を切り取り
稲妻のように照らし出す
悠久の生命を生きる
悠久の生命を生きる
それは私達の人生を切り取り
一瞬にして照らし出す
殆どの奴らが上っ面しか見てない
事の真相を理解する前に立ち去る
ちんけな頭で判断して分かった気でいやがる
お前らほんと何も分かってないぞ?
ずっとちっぽけな自分の殻の中にいろよ
人類の9 ....
冬山にかがやく
家の幽霊
影の十字
重なりの剣
窓ごとに異なる時間が溢れ
こぼれるものは湖に向かう
灯に照らされるたび
消えてゆく波
はざまの羽音
....
言うは易く
行うは難し
美しい言葉を
隠れ蓑にして
悪事を働くやつがいる
だまされてはいけない
外に敵をつくらないと
崩壊してしまう家族
自分たち家族を守るために
本能的にやっている
従ってクレームをつけやすい所を
狙ってくる
学校は一番の狙い目だ
責める材料はいくらでもあるし
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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