気もふれるほどの青い影だった
心許ない残響音と
歯軋りのようなわだかまり
鴨居の端から垂れ下がり
口笛を吹いていた
ああ、闇雲に祈る娘よ
透明過ぎるのだ、お前のその
偽りの在り方 ....
月のひかりを求めてちいさな不思議が森を出ていく
君たち塩梅は
ちょうど同じころだ わたしは森に一歩を刻む
……晴れ晴れと

ゆるやかな坂の上りも下りも選べる彼ら
時の源泉にゆるされて
よ ....
【人間になれなかった】
人間になれなかった
野原をひたすらつんのめり
海原を懸命に切り裂いた
だが
人間になれなかった
人間はずっと向こうにある
どこを走ったのか
どこを泳いだのか
 ....
そとのあかるさは
風のように部屋を訪れる
異国の布の隙間からのエトランゼ
誘うように歌いながら

もう春のワルツでなく
初夏、その一歩だけ手前の
ひと時だけの静けさへの{ルビ招待状=いざ ....
ソファの下に隠れていたジグソーパズルのピースが一つ
綺麗な青のそれはいつかのパズルの空

わたしは貴方というパズルのピースに成れているだろうか
複雑な絵の貴方を構成するピースの一つに
真ん中 ....
休日のぎょうざ割引き75円
つい貧乏性で買ってしまった
詩にしがみついた死神と言われたくないが

売れないホステスに肩入れするみたいに

研修中の保険屋さんになった50過ぎの彼女がちょっと ....
病棟の窓から
自分のふるさとが見える
上から眺めると
人が住んでいるようには
まったく見えない
山と木しか見えない
まるで緑のジャングルのようだ
あんな所で
生まれ
育って
都会へ ....
墓の前では時間が固まっている
墓の前にはいつでも同じ風が吹いている
あなたがここに葬られた
まさにその日の私もここに葬られている
墓を取り巻くこの自然の一隅には
私たちの青春がその色 ....
こころのいこうとしてるばしょに
からだをつきあわせちゃだめだ
ひとがひっぱるばしょに
きもちをつきあわせちゃだめだ

わかってるこたえを
ただくりかえしちゃだめだ
そうなるようになっ ....
まあ逆さま
二日酔いのまんま
ちらつく場所を
追って昼下がり

誰かの家
誰かの居場所
僕の家
僕の居場所
あーなんかちがう
違うのは罪なのさきっと

古びた溺れ
まだ酔 ....
ホームパイ 割れた原因 キツツキか

円柱の 赤に差し込む ラブレター

春になり 下されるのは どのポスト

クチバシで 作る樹液の 吸い口を

ココア味 買いそびれたの ホーム ....
諧謔

至宝

遜色
遠く純粋は健気で不器用でカッコ悪くて

温かなバイオリンの音

未来の悲劇も孕ながら

もっと未来には野に咲く花が揺れている


なんでだろう? 偉そうに……

長い石段を学生 ....
すでに起きたのか 
これから起きることか
おまえの吐息 ひとつの形のない果実は
始まりと終わりを霧に包み
不意に揺れ 乱れても 損なわれることのない
水面の月の冷たさへ
わたしの内耳を し ....
どこかで誰かが泣いていても

私はまったく気がつきません

どこかで誰かが笑っていても

私はまったく関係ありません

けれど

今日も沢山の人が感情を殺して生きている

 ....
しみじみと感情を浸すには落ち着かず乾きすぎた

ひとの切実や逡巡はまるで駒のように把握できた

だからなんだというのだ

それはひとが生まれてきた意味ではない

生きている意味ではない ....
今日はあの子は一人みたい

水玉模様の傘をさしてバス停のまえ

神様ありがとう 恵の雨よ

こうもり傘をさして馳走を狙う

ぽつ、ぽつ、ぽつ、と 雨の鳴き声

ぴち、ぴち、ぴち、と ....
どん詰まりの人生から
あるいは
眼前の大きな障害から
目を逸らすために

自分で蒔いた種を
なかったことにするために

自称詩なんか書くんじゃない

詩は逃亡者のためにはない

 ....
彼方少年はいつも彼方を駆けている

街の彼方を
丘の彼方を
地平の彼方を
世界の彼方を

彼方 という成分が
分離しようもなく組み込まれてしまっている

だから
たとえば
自ら ....
 近所から けたたましくも
       聞こえてきた
     一一九の 唸り音
    さぞや 顔色かえて 
     いられるのだろう
  担架以外のご家族さまは
 
    あぁ ....
赤いボールペンばかりインクがなくなっていく
これでもう4回目の買い物
忘れない様に赤のインクを握りしめてレジへ
研修中のお嬢さんは
奇妙な顔をして作業をこなす

3つパックのプリンと無糖の ....
像の消失した世界、
ふとした瞬間に立ち上がる
 全て失い弱り果てている時に
 神経尖んがり一杯一杯の時に

無視しても無駄だゾウ
ソレは混沌を超えた
異様な響き力動の界
剥き身の形象世 ....
ファドが5月に合うのはなぜだろう

過ぎ去りし日々を過去と言うのは

今だろうか

すこし未来だろうか

ずうっと先のことだろうか

きらめく緑から光がやわらかく生まれる

生 ....
朝立がないのは
更年期障害だと
テレビでやっていた
若い頃は
朝立昼立夕立まであったが
今はまだ朝立だけはある
更年期障害になったら
男も深刻だ
うつ病、心筋梗塞、脳梗塞などの
リス ....
聞き流すだけで
驚くほどに人間関係が
改善する
解釈を加えて
失敗している
おかしな話ほど
聞き流す
肯定しても否定しても
いけない
本人には
そう見えたのだから
本人は
そう ....
ドクイチゴのジャムはどうですか
焼きたてのパンにぴったりです

あの日貴方にぶたれた頬は赤く染まりました
初めての衝撃から幾回も繰り返された蛮行は
わたしをわたしにしてくれました

一瞬 ....
馬鹿ってばかりの国
馬鹿ってばかりの国
寒いものを暑いと言い
増えたものを減ったという

馬鹿ってばかりの国
馬鹿ってばかりの国
声も出せない小娘に
肥えた豚が金を注ぐ

 ....
ふわり

ゆっくり

くもり
弱る体を

支える枝

細くて強い

優しさ甘え

触れる花は
 
儚く柔らかい

永久に生きる

毎日が私の

一つ星
啓蟄を迎えた深夜
こぽこぽと淹れた レモンティー

出涸らしだからって
これ以上 涙 涸らさないで

葉に留まる 鳥たち
静かな囀りに混じる 合唱

二つの手を合わせたら
何で ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
デリシャス・メニューホロウ・シカ...1*17/5/4 15:58
十七夜もっぷ217/5/4 15:56
青春の記憶(小詩集)宣井龍人14*17/5/4 12:19
ひかりの風もっぷ717/5/4 12:16
一人ぼっちのピース卯月とわ子117/5/4 10:07
Life梅昆布茶9*17/5/4 8:45
病棟からの眺めzenyam...5*17/5/4 6:18
葉leaf117/5/4 5:09
かんじている竜門勇気3*17/5/4 3:57
ロートル通り117/5/4 1:31
ホームパイ藤鈴呼1*17/5/4 0:39
平成29年5月4日(木)みじんこ017/5/4 0:25
野に咲く花吉岡ペペロ317/5/3 22:32
濡れた火の喪失ただのみきや17*17/5/3 22:30
貴方と私と、どこかの誰か薔薇の人217/5/3 21:29
生きている意味吉岡ペペロ017/5/3 20:32
雨の日の悲劇薔薇の人117/5/3 19:51
俺は自称詩人ではない花形新次117/5/3 17:46
彼方少年塔野夏子4*17/5/3 16:52
五月雨の朝信天翁117/5/3 15:14
初心者のための赤卯月とわ子417/5/3 15:10
像世界/蛾兆ボルカ氏への一つの応答としてひだかたけし2*17/5/3 15:03
5月のファド吉岡ペペロ017/5/3 12:41
朝立(あさだち)zenyam...017/5/3 10:53
聞き流すラーニング017/5/3 10:24
after breakfast卯月とわ子317/5/3 9:46
馬鹿ってばかりの国ホロウ・シカ...1*17/5/3 1:29
平成29年5月3日(水)みじんこ117/5/3 1:13
夢見る星勇姫217/5/3 0:25
ユーカリ藤鈴呼017/5/3 0:20

Home 戻る 最新へ 次へ
1203 1204 1205 1206 1207 1208 1209 1210 1211 1212 1213 1214 1215 1216 1217 1218 1219 1220 1221 1222 1223 1224 1225 1226 1227 1228 1229 1230 1231 1232 1233 1234 1235 1236 1237 1238 1239 1240 1241 1242 1243 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.29sec.