軽石
弾劾
火の玉
寝不足が続いている
寝ようと思えば思う程 眠れない
明日のことを考えて焦る
深みに嵌る
底なし沼だ
足が抜けない・・・・
朝だった 夢をみていた
....
汁気のたっぷりとした桃へナイフを差し入れるように、おまえの血で手をべとべとにしながら、その心をえぐり出したい
あるいはわたしにそうしてくれ
それくらいさせてくれよ、それくらいは
休日は雨だったので 上州屋に釣具を見に行った
中学生の頃の私には
今では さらに 私の手には届かない品になっていた
その美しい釣具たちを見ていた
私は 店を ぼんやりと出たけれど
....
60125630る
私はゴミに選ばれなかったが
ゴミを選んだ
主体的な目覚めに
鐘が付属する土曜日
二度寝の朦朧とした頭で
昼餉を食べる
午前中と午後の雨に
夕暮れには止んでいた雨
牛丼を食べる夕餉に
....
曇り空を見ていた
コンビニのベンチで
缶コーヒーを飲みながら
部屋に篭っていると
自らの身体の痛みに
意識が集中してしまうから
近所のコンビニのベンチで
ずっと空を見て座っていた ....
ツツジが溝にたくさん落ちてる
ハワイの楽譜みたいだ
橋から上流を見つめる
登山者たちとすれ違う
かわいた光の匂いかぐ
埃っぽいのはきっと汗
百年後も人は生きてるのか ....
鳴り響く洗濯機の脱水音に
怒りを露わにすることもできず
苛立ちを隠すこともなく
ぶつける先を見渡してみる
もうすぐ夕飯の支度をしなければならない
なにもかもが面倒くさくなる
明朝までも ....
裏庭に面した
ガラス戸をあけると
冬のあいだ 我慢していた
レィスのカァテンが
待ちわびたように
それは見事な波を創って
(そして
....
その鍋に火を入れよ
その朝を始めよ
倦怠は凛凛と暁の空を巡り
焦燥は烈々と白髪を靡かせる
緩い歯茎は寒冷なる蒼天の下
せわしくその切れ端を鳴らし
火を抱える膝頭は既に下る階段を
斜め ....
2013-02-09(土) 00:25:24
分厚いゴム長。きしり、きしり、足跡をつけ、渡っていく。
見渡せば
たんぼはひろく、白い海原。
とおく、あおくうねる山々。
な ....
「胸はドキドキしませんか」
「若い看護師だと
ドキドキします」
患者は医者の
「だいじょうぶですよ」
という言葉を切望しているのに
医者は
「だいじょうぶですか?」
と患者に言葉をかける
静謐なエクトプラズム
吐き出してみる?
花散らしてみる?
色で描いてみる?
週末の朝のルーティン
首をかしげて笑みを浮かべる人
黒い世界からあと少しで脱出だ
....
自称詩人が
過半数を占めるようになると非常に危険だ
自称詩人の多くは
表面的には善人を装い
愛と平和について
クソみたいな自称詩を書いているものの
実のところ、成り上がり志向が強い上に
....
虎狼
金剛石
晴れ
ひび割れていくことに
何の感慨もない
爪を立てていた猫に
謝礼を支払えばいい
痛かったことや悲しいことが
あんなに嫌だったのに
手放す時が来ることが寂しい
腹を立てている自分を嫌 ....
幼いころぼくはぼくを肯定していた
青空は空が高かった
真っ青は高いということだった
ぼくがだれかの悲しみにならないように
まわりのひとを悲しみながら肯定していた
それがぼ ....
自称詩界隈で
面白いとか
ユーモアがあるとか言われてる
奴らのレベルは
世間的には全く相手に
されないぐらい酷いものだ
だからそんなクソつまらない連中が
面白いと評価するもんが
クソほ ....
なにもない
わたしのなかには
わたしがいるだけ
気だるげな猫のように
死後硬直は始まっている
小さな火種が迷い込むと
すぐに燻り 発火し 燃え上って
肉の焼ける匂い
骨が爆ぜる――生枝 ....
夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢
夢手のひらに、ビー玉を、ふたっつのっけてにぎり夢
夢たい。ぎちぎちと、音させたい。あーー爪が切り夢
夢たい。雨が降りそで ....
日射しにぬるむ木蔭に焼かれた
横たわるしろい肌
くるぶしを舐める犬の舌のざらつき
渇いていく唾液とこぼれる光は
すこやかにまざるばかりで手放しかたを忘れながら
あたまをなぜてやる
季節 ....
*エロス
熱い唇が夜に溶ける
重ねた皮膚は
殻のないぬめやかな二枚貝
弄ばれた魂が
半周遅れの月影に
しろい波濤を刻んでいる
脱ぎ捨てられた衣に
まだ残る体温が
生温い喘 ....
軍手もないのに
ベタベタの柱を触る作業は
非常に不愉快で
遠くを眺めると
さも気持ち良さげに飛んでいる姿が
一瞬で目に入ってしまったので
非常にムカツイタ
打ち付けるだけ ....
待ちわびて
待ちわびた
桜の季節は逝ってしまった
春風と共に逝ってしまった
桜並木の写真の中に
小さな貴方が花を見上げて立っている
確かに二人の春は此処にあった
....
ベランダの 屋根にころげた
五月雨は
(去年の柿の枯れ葉でできた)
樋のつまりに さえぎられ
卒寿のなみだの まねをして
ぽっり ぼっり と
....
職場の廊下に
ゴミが落ちていた
素通りしたとき
職場を愛していない
自分に気がついた
愛していないのに
業績は認めて欲しい
業績を認めないから愛せない
愛してぬの方程式
....
くみたてられた餌は
夏 ほどけた さむい椅子で
たくさんの ハープをはじく手
ほどなく 月いろの 猫になって
塀をとおり はぐれていった かな?
「ぐーぐー」
ぐーぐーを聞いてから眠るのが習慣になって
ぐーぐーを聞かないと眠れなくなった
ぼんやりと豆電球を見てたら
玄関を開ける音が聞こえる
「先に寝てて良いよ」と言 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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