ひとなんかどうせ死ぬじゃねえか
普通ってなんなんだよ
かわいそうって失礼だよ
でもこんなとき
平気でかわいそうだなんて言うやつのほうが
世間とうまくやれてるんだろうな
....
わたしの骨が
気づかぬうちに
新しいカルシウムに変わるように
少しずつ平和はゆがんでいき
ついに/衝突する
わたしの眼球が
くだけちって
歩行困難になり
手脚ふるえて
滲んでいく ....
忘れもしない
あの夜が
まったく白かったこと
遺書には
サヨウナラ
とだけ 彫られていて
見知らぬ隣人にも
陽がつつ抜けであったので
街は灰に
足もとを焦がし
渇いて
改札を ....
北キツネに憧れて
電動のこぎりを動かした
三角の耳が 上手く切り取れずに
円みを帯びた思い出
指先は白く爛れ
ラッカーの跡が 哀しく光った
網紐で括られた世界
挟まった一通のラブ ....
君の声が
何処からか聞こえるのだろう。
人が集まりだしたライブハウス
談笑を楽しむ人々の中から
あたりを見渡して
花々を渡り歩く蝶のように
休む間もなく飛び回る。
開演5分前
....
さざなみが産まれるところ
透きとおりながら
かすかに揺れる城が
月明りを映している
{引用=とうめいであることは
ない、ことではないよ
ないことにするには
醒める必要がある
} ....
字が書けない
電話がかけられない
人の話が聞けない
本人に会って直接話ができない
これから
どうなっていくんだろう
雨の匂いが舞い降りる季節
あの人のこと 思い出す
待ち合わせは銀の鈴
待たれるより 待つほうが好き
発車のメロディー流れる前に
雨が好きなあの人と
....
いつはじまるのだろう。
人生は。
まだかまだかと僕は待っている。
いつはじまる。
どうしてなかなかはじまらない。
のだ。
ろう。
人生は。
生は。
生の危うさ。
まだか。
....
みんな死んだ方が良い
と思っても
自分の手を染めるのは
パパママが悲しむから
マリー
藁人形のマリー
おまえの喉に
突き刺そう
俺の銀色のパッション
乾いた音が響く
午前2時のテン ....
泥鰌
アイロン
アカゲラ
きみに殺してほしい、って
それ以上の愛の言葉を
わたしは知らない
どこかで依頼殺人のニュースを知って
それを美しいと言ってはいけないこと
わたしにだってわかった
死ぬことで証明できる愛 ....
新しい時代に追いつこうとしてもがいてる
足掻いてる
別に置いてかれたって
いーんだけどさ
....
灰白の空から透明な滴が零れ落ち
無地の黒布に覆われた私の傘をコツコツと叩く
水無月の花は潤いを得て生命の重みを増す
今年もまた豊かな音の季節が来るのだ
膨らんだ夢がわたしを喰らう
その大きく赤い口で
ガブリとひと口
鋭い歯が見えたでしょう
あれで傷をつけられてしまったら
もう誰も立ち上がれないわ
震える手を隠す必要なんて無いのに
貴 ....
囲まれて身動きが出来ない
愛して欲しいと叫ぶ奇形物や
世界中の何処にでもあるような複製物
に、囲まれて
何か変えて行きたいと、
単純で純粋な3%の場所に立ち、
未知の創造の72%と向き ....
あなたはそらいろ
みあげると暖淡とほほ笑んでいる
ひかりたちのふるさと
あるいは
あなたはひかりかもしれない
わたしの夢のなかまでも暖淡と
何もかもに頷きながら
あかるさほがらかさを配り ....
一番大事にしなければ
いけない人を
大事にしてないところがある
な ま あ た た か いかぜが、
すぎた
メラニンスポンジみたいな手触りの、
私は 電 車 を 待って
いた。
ずっと、ずっと、待ってい た。
回送電車が通る。
....
象
高速道路
リンゴ
町の中
心は製
薬工場
町の北側
には日が
差さない
朝だけ
日が差す
小学校と役場
夕方だけ
日が差す
団地
団地の
人びと
が製薬
工場で
薬品を
....
将棋指しが
過去の栄光にすがることはない
いや、出来ない
リアル勝負の世界は
今強いかどうかなだけ
過去に強かったなんて
単に思い出話に過ぎない
能力が劣るものはただ消え去るのみだ
....
ちいさな動物の腱は弱い
生き物じたい弱い
いのちは脆い
噂や暴力やつまずきに弱い
そんなことも知らずに
ずいぶんたくさんの過ちを犯してきたよ
だから
励ま ....
六月。
見えない空に
ひらひら、
と
ただ、
ひらひらと
飛ぶものが見えるのだ。
きみの呼吸は
もう
止まりそうだけれど。
――水脈を捉え ひとつの
薬湯のように甘く
饐えて 人臭い
廃物の精液
輸入された
どれだけ銭を洗っても
どれだけ子を流しても
....
話したい過去がある
見せたい未来がある
過去はいつもシンボリックになるけど
未来は鮮やかに生きている
現在に向かって
睡眠 夢 現実 睡眠 夢 現実
イマジネーション×イマジナリー
....
あの頃の私は何処かへ消えてしまったよ
心の何処を探しても見あたらない
あのギラギラとした得体のしれない魔物は
何処かに消滅してしまった
澄みわたる心に影はなく
怯えることも
....
誰かにとっていい人が
誰かにとって悪い人かも知れない
みんな抱えきれないおもいを抱いて
抱きしめて
生きてる
そんな事を思い出すと
やりきれなくなるよ
パニックになる
どこかで人にあた ....
雨がひとしきり降る朝
空を眺めるお偉いさんが一人
鈍色の空から落ちてくる水滴は
液体にしては痛い
液体にしては不随意だ
液体にしては不誠実だ
頭の悪いお偉いさんは頷いている
これが雨とい ....
使い古した デンデン太鼓
いま 取り出して
幼きころを 真似してみても
張りがないから 濁っている
濁っているから 死んでいる
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