帰省した
ほんの気まぐれに
親に顔を見せた
ひどく暑い夏の折
来月に盆を控え
年のはじめに世を去った
祖母を思った
居場所なく
結局仏間でくつろぐと
線香の匂いが
また ....
道端で色褪せていく
この盛夏に色褪せていく紫陽花よ
アゲハ蝶がその繊細な触角を動かし
咲き誇った花から花へと優雅に飛び廻る時
あの青々と濡れ光っていたおまえは
早くも凋落の一途を辿っている
....
巨人の星を観て育った
みんな星飛雄馬にあこがれた
飛雄馬は努力と忍耐を
教えてくれた
ゆとりなんてなかった
あしたのジョーを観て育った
みんな矢吹ジョーにあこがれた
ジョーは燃えるよ ....
ドグマ置き去り行動
偏差コレクター
まがい物で有り続ける
あたま空っぽピープル
電撃のセクター
まがい物でまがい物でも
あり続けるだろう
存在を否定された
話者の尊さよ
....
回答性を裁きにかけろ
裁くのは誰
罰するのは誰
ミットに嵌った悪意が
いたずらを告白
午前の鋭さ
表面の濡れた滑らかさで
死亡届を受理する
受理し続ける
死を受け入れ続け ....
想像外の場所から
訪問者が石を投げる
五月雨方角草生える
聯走学専修十六文筆頭
アジテーションホリデー
約束をしたんだ
つって来客は押し寄せて
んなもなねえよ帰れ帰れ
約束はね ....
手を
のばしても
のばしても
届かない…
風の中のあなた
甘いシロップ
溶けていく
はにかみも焦燥も
905円のプチ天国
税別...
喜びのために苦しみを抱えるなら
喜びも苦しみも捨て去りたい
きっと天国はそんなところだろう
人間はシロップに ....
療養生活という名のニート暮らし
要は名目なのだ
家事手伝いといえば全て許されるように
詩作という名の日記
要は名目なのだ
私小説のようなものだといえば全て許されるように
クリス ....
背中のうら側に
湧き出るような身勝手を
菓子鉢にいれて走っている
一日を過ごせば
一日を知ってしまう
蛇腹のような階段を捨て
毎日建てる墓標へ向いた私と
降りつもる砂を払う手 ....
書きたい夜
というより
描きたい夜
心の漣はゆくえしれず
つまりは風に捨てられて
書けない夜
描けない夜
張り裂けそうな
生活
カミキリムシ
サンザシ
夕日が朝日へ生まれ変わるように
死は生と生のはざまの休息だった
あと少し もう少し
満ち足りて安らかに
しなやかで純粋な生の欲求
飼いならされて往くプロセスで
ただ月や星の光が ....
美しかったわたしを今はもう誰も知らない
それはとても良いことだ
だってわたしは彼らの中でもっと美しくなれるから
いかに話を盛りつけるかは自分次第なのだから
美しかったわたしを今はもう誰も知 ....
何かのかたちが傍らを落ち
遅い影がそれにつづく
眠りのなかの冷たい放出
幾度も幾度も繰り返す非
直ぐの水と曲がり水
ひとつのかたちを拒みながら
蒸した原と土 ....
ああ まただ!
ものというもの浮き上がる
異なる位置占め、それぞれに
明確な輪郭保ち、しっかりと
在る在る、いつしか重なり合い
在る在る、各々の色は保たれ
(己 も また、
在る ....
健康に生きるには
それなりに努力が必要だ
年を取ればなおさらだ
医者がダメと言うものは
やめる
医者がいいと言うものは
どんどんやる
女房のアドバイスには
素直に耳を傾ける
ビールや ....
女房という者は
指示されないと
指示するようになる
遺産が残された
ウーピーゴールドバーグが相続する
遺産が比類なく
輝く
恋かと思う
鵺が出て来て
まゆごもる
背の高さも輝く
父も母も散歩に行く
早朝に
シリアルもアーモンドチョコ ....
白い刻みの中で震える存在
颯爽と走る湿気の中に巣食う種は
一粒ずつ 欠片となって降り注ぐ 雨のよう
時に雹となり 我等を脅かすけれど 心配ないよと
優しく広がる両手の如く 柔らかな ....
地球のどこか遠くから 一瞬で
青空を飛び 星空を越え
風を切り 雲の中を通り
やがて銅線や 光ファイバーにのり
やってくる
HLSの 神秘的な宝石たちは
スクリプトで集められ 美 ....
みんな嘘つきなんだよなあ
知りません
燃やしました
ルールも
友情も
みんな嘘つきなんだよなあ
不幸の手紙を
もらったことがある
あなたの彼氏は
誰それと 云々
必死すぎて笑っ ....
希望出生率1.8を目指して
一億総活躍って
大臣が、大事そうな紙を抱えて言っています
日本の人口がどんどん減って
1人が1人のお年寄りを支えないといけなくなって
社会保障が破綻して
さ ....
サイダーのボトルを開けて
気泡の弾ける音に耳を傾ける
真夏の太陽が気泡に反射して
まるで宝石を散りばめているようなサイダーのボトル
涼しげな音の宝石たち
見入っていたらトンビ ....
アメ玉一つ口に放り込んで
明日のことだけ考えて生きる
新宿の喧騒に負けないくらいの勇気を持って
他人から見ればおかしな奴だ
でも私は明日のことだけ考えて
アメ玉を噛み砕いた
....
テレビでヒーローを見るときの感情
全ては闇から手を伸ばす
俺は笑い顔をポケットから取り出す
握る手にそれを忍ばした
グシャグシャになった自分の顔を闇は見た
握手はすぐ終わる
いつも人生 ....
雨粒一粒
ゲリラ豪雨の最初の一粒が
モノクロでスローモーションな世界に映り込む
灰色の一粒は地に落ちて
物理学的な形をつくり砕けた
一瞬の出来事に
世界が集約されているよう ....
楫
ラジコン
漆
魑魅魍魎不可思議は
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体
蓬莱よ 月の光
コロニーのダイオードで滅された
神秘よさようなら
貴方達を残して 人間は進みます
ごめん ....
東京の空を知っているか
ネオンのその上にあるんだ
スカイツリーのその上にあるんだ
匂菫のそのうえに
あおい銀杏のそのうえに
かの黄葉のそのうえに
稀なる雪のそのうえに
ぺてんに慣れてうた ....
1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 1194 1195 1196 1197 1198 1199 1200 1201 1202 1203 1204 1205 1206
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