四角い
フォルムを
くずしたい
だけど
その方法が
わからない
◻︎だから◻︎
◻︎◻︎◻︎か◻︎◻︎◻︎
....
世界がある
世界がうかぶ
捉えようのない空間
捉えようのない生命
科学的に分析すれば
緻密な世界が
波をうち
熱をおび
うごめいている
体系的に渦を巻き
一定のリズムで ....
サーカス小屋に夕げの香りのあたたかさはないのだ
オレンジと黒の渦巻きのぶん冷たく焦げている
騒々しい星々が夜を乳白色に染め混沌とさせている
父母は夜通し外にいて金と切れ端を数えていた ....
池のほとりにすわって
スケッチブックを片手に
タガメを描いている
頭上には角ばった泥の月が
まだ明るい空に浮かんで
輝きだす頃を待ちわびている
おぼろげな深い場所
夏休みに行った ....
君がいう
髪のびたねと
風がなびいて
会えない日々を梳かしていく
君は遠い季節に
住んでいて
いつも変化に遅れて気づく
この夏
君が気づく頃
私は黒髪を
....
猫の喉奥から
小さな雷鳴が聴こえる
やがて
雨が降ることだろう
さみしさを埋めようとして
猫を飼うということを
怒っているのかい、
猫
六月の保護色みたいな灰色の毛は
なでられる ....
おばあちゃんたちが暑い陽射しの中を
ふらふらしながら広い駐車場を
歩いている
店内にたどり着くまでに
熱中症になりそうだ
入店すると急に冷えてきて
心臓に悪い
ワゴンを押しながらというよ ....
いつからだろう
熱病に侵される
戦う南風、こがらし
叶わない。
世間様に顔向け出来ない
恋煩いとかナントカ
ないとめあ
立夏すぎ汗が滲む
上がる躰の体温 ....
遊里
仕舞
雷
ラジコン/壊したアンテナ
様々な人間の思惑
力を持つ少数の人間の企みが
電波のように飛び交うこの世界で
一人素直にアンテナを張ってみても
ほら今ここに何故いるかも説明できない哀
....
薄暗い階段を上ると
ガラス戸の向こうは少しだけ
明るくなっているようだった
きっと貴重なものが入っているであろう鞄の
前に蹲る女の人
の名前はもう線で
消されているのだろうか
いい匂 ....
夢みるようなうすももいろ
澄んだ湖水のようなみずいろ
二冊のファイルの背表紙に
二色のテープを貼りつけてみた
表紙と裏表紙はスタンプや使用済みの異国の切手
舶来のステッカーなどで飾りつけたい ....
8月の皇居前広場に
おまえたちを呼び出して
一斉射撃で
皆殺しにしたら
皇居に向かって
深々と一礼し
死体の山の
あれやこれやを踏みつけて
冷たいビールを飲みに行こう
皆殺しの後 ....
それだけが見える
ということが、あるのか
かつて、私であった人の
私へ曳かれる眼差しと
交わる、畸形の花
びらに似た、包装紙
いちぶ尖ったアルミ缶
ゴミやゴミが裏返り、
「眠るように」 ....
....
充実感はもとより
空白感にも気がつかず
いつのまにか 卒寿の峠をおりてきた
その しあわせを・・・・
....
君が泣き始めてしばらくすると、雨が降ってきた。
空が君にもらい泣きしているみたいだ。
空も、君を見守ってくれている。
だから君と離れているとき、空が晴れていると安心する。
きっと君もど ....
今朝 クロネコのおにいさんが
水を持ってきてくれた
わたしも持ってみて その重さに眩暈がした
神さまはいのちをくださった けれど
あとは
自分でやりなさいと 死ぬまで
○男は
言った言葉にこだわり
女は
言われた言葉にこだわる
○男は
行動を重視しているが
女は
言うことを重視している
○よく喋る女は
幸せそうに見えるが
よく喋る男は
....
ウチは夫婦とも
携帯はガラケイだ
僕は今年スマホからガラケイにかえた
掃除機もガラケイだ
先日サイクロン式から
紙パック式にかえた
女房もガラケイだ
やっぱり使い慣れたほうがいい!
アウト 締め出し よよいのよい
追い出し 覗き見 好ききらい
股を広げてはないちもんめ
あの子が欲しい
あの子じゃ分からん
交換しましょ
そうしましょ
神 と神
の闘い の現場
に、いつも鏡 があったように、
僕 ....
日常という名の見慣れた幻影がもたらす惰性に浸っていよう
安全地帯であることに間違いはないから
あたらしい方法
をさがすようにして、さまよい
さがしあてたように、一つの碗を手にする
テーブル
しずかに碗を置く
そそいでも崩壊しない強度なら
わたし自身も ....
鰺
唄
今日
みゆきちゃん、みゆきちゃん、一緒に帰ろう
おさげの髪を揺らして少女は誘う
茜色の夕日が窓から差し込み、教室のそれぞれを焼き付ける
饐えた色をした机や黒板にノスタルジィを香る歴史も経ていな ....
現れ方がね最初ストーカーかと思った
わかりにくいよ うんと悩んだよ
あなたとあなた以外のことを想う日はないのに
いまは一人で、ずっと一人のつもりです
思い出にすがるのでなしに だけど
思い出 ....
書き連ねたその名が
細波となって 寄せては返す
好きだ 好きだと 漏らした声
海に降る雪 静かに跡もなく
わたしは溶岩
死火山の 抜き盗られた{ルビ腸=はらわた}
灰の伝道者だった ....
久しぶりに現代詩手帖を読んだら
なんにも響かなかった
という詩を読んで
なんにも響かなかった
というループ詩を読んで
なんにも響かなかった
というツイートを読んで
なんにも響かなかった ....
藤井四段の連勝を止めた
佐々木五段に注目が集まりだした
佐々木五段もすぐに負けるので
次は佐々木五段を負かした相手が
注目されるのだろう
それが繰り返された結果
結局羽生善治に行き着いて
....
1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 1194 1195 1196 1197 1198 1199 1200 1201 1202 1203 1204 1205
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