意識はふくらみ 肉体から浮き上る
こどもの手に握られた風船みたいに
実体のない 軽すぎるガスで ぱんぱんになった
自我――今にも破裂しそう(でなかなか破裂しない)
が 明後日の風に弄られる
....
いつも二人はばらばらで、夜に寝たり、昼に寝たり、その他、いつ寝たかわからなかったりで、暮らしているのか、いないのか。いるのか、いないのか、死んだのか、生きているのか、そうじゃないのか、何も知らず、ただ ....
わたくしの言いなりの小人を呼んで
ゼンマイを巻かなきゃいけないから
そう、わたくしのハムスターは
必死になって火車を回している
頭の中のどこか隅にある組織をつぶして
何処にも出せない ....
内堀通りを青山通りまで
皇居は暗くて見えないけれど
そんなに高くはない高層ビルの明かりが
なんだかとても優しい夜
自分を傷つけたら追いかけないで済む
だから自分を傷つ ....
自称詩人がこの世に
存在する限り
私の才能の泉は渇れない
そうは言ってみたものの
ちょっと飽きて来た
自称詩人はゴキブリみたいなもんで
1匹見つけたら3000匹はいると思え
の格 ....
その部屋に入ると
うず高く降り積もった埃と
かび臭さが鼻について
忘れ去られていた時間を思う
もう 何年 何十年と誰も足を踏み入れず
部屋の存在すら忘れてしまった
大事なものがたくさん保管 ....
こうやって行き交う人びとや車を見ていると
気が遠くなりそうになるよ
いったい私は
どこから来て
どこへ行くのだろうかと
生きていくための仕事も疲れるし
毎日同じことの繰り返し
気を失 ....
雨が降っていて
部屋が暗いので
昼ひなか電灯をつけ
本を読んでいた
一冊読み終えた頃
午後の日が
レースのカーテン越しに明るく射してきて
半透明のゼリーの中から
外を見ているよ ....
生活は、明転しつづけているけれど自然過ぎて気づかれない木馬は、煌びやかな光を放ち回転するファンファーレ、流れつづけていれば腐らないってほんとなの水が、八十パーを占める身体きよらかであれ永遠の、愛がある ....
ほこりをかぶっていようといまいと
食品サンプルは食べられない
蜘蛛の巣に囚われた
きのうの夜の雨粒たち
夕刻にはその存在ごと食べられて
また空へ還る
バナナの黒いとこは
食べられ ....
本当に私の娘を
幸せにできるのか?
できますとこの場で
言う事は可能ですが
致しませんただ一つ
お伝えさせていただきます
今日までを振り返り
二人の歩んだ人生は
けして不幸ではなか ....
時は
風のように流れ去り
人は
いなかったもののように去っていく
老人は
思い出に生きる
夢のような思い出に生きる
昨日のことすら
昔のことのように思えてくる
取り壊された実家跡に立 ....
忘れかけてた
傷あとが
ここぞと目を覚ます
脳か心か身体か
どこともいえない
傷がうずく
心の鼓動
血の流動
狂い咲く花
狂い飛ぶ虫
生い茂る草
追掛ける ....
私の声は気まぐれで
声が出たり出なかったり
原因不明の失声症
おそらくストレスのせいらしい
私の生活は不規則で
心を病んでからというもの
ほとんど家から出ていない
たまには外出もした ....
あなたが歌を歌う時
あなたは歌そのもの
僕が言葉を語る時
僕は言葉そのもの
僕等が一人ひとりの日々の旅路を
ゆったりと加速して…歩めば歩むほど
人間は歩行になる
――あっ 真 ....
「友への手紙」
君は桜吹雪の彼方へゆく
僕は{ルビ永遠=とわ}へ詩う
友よ、ありがとう
今宵は何故か・・・涙の美酒だ
* ....
自らを、時の流れに譲渡せよ。
とりあえずのチキンは食べられてしまって
ぎゃばんのseasoningが恋しいクリスマスも近いし
ぼくのなかの騒がしい自由は休憩しているのだろう
忘れさられる歌を今日もうたっているし
....
いい女になろうかと思う。
いまだかつてないほどまでに。
いい男のあの人が見つかったから。
色々なことで、幸せに染めてあげようかと思う。
「六年の今年が最後なの」
今一番の頑張り時
将来の出世も約束される
だから休養させてほしかったが
結局口論の末折れた
もう口も聞きたくない
そして当日この歳で
大勢の人で賑わ ....
今日も言葉と友達にはなれなかったな
何かしら考え思い発してはいるが
その場で消えていくものたちばかり
ああ
明日僕を叱るかもしれない友は
今度はどんな言葉で待ち伏せしてくるのだろう
○(メル友)
若い女の子たちが
次々と殺されている
あんな殺人鬼のところへ
なぜわざわざ会いに行ったのだろか
そこのところを
しっかり解明してほしい
○(相談事業)
いじめも虐待も ....
神は
試練を乗り越えられるものにだけ
試練を与えるという
どこからともなく響いてくる
この目覚まし時計の音も
試練だというのか
さっさと止めろ
二分おきに鳴らすな
あと一時間し ....
窓を少し開けると
冷たい風が耳を冷ます
匂いはせず
音は尖って聞こえる
虫はいなくなる
喜んでいなくなる
葉は散ってゆく
喜んで散ってゆく
重い雲と張り詰めた空気
灰色の世界 ....
なんだか息苦しいから
意味の無いことや
くだらないことのほうが
今は大切なんだ
息を吸うことばかり考えてないで
たまには吐かなくちゃ
ある日
頑張ることをやめたら
とても気が楽 ....
※
現実逃避ばかり
しかしそれと向き合う必要はあるのか?
あるのだが
彼女はあれから随分と時間が経った
とメールをよこした
そうかなー?
つい最近似たような木枯らしが吹いたばかり ....
ああ酔っ払って
この世界から滑り落ちてく
いろんな事が
なんだかどうでもよくなってきた
特に自分
めんどくさくて
うるさい自分
どーでもいいから
どっか行っちまえよ
....
デパートの屋上の遊園地
フェンス越しに見下ろした街
あの古びた街並みを
今も覚えている
なぜだろう
昨日見た景色も曖昧なのに
あの頃の景色は消えない
まだレンズも心も
曇っ ....
僕以外逃げるの禁止
僕以外嘆くの禁止
僕が嘆いて逃げ出した日は
全部国民の祝日
僕は損するのに慣れた街から来ました
逃げずに嘆かずにいられないなら
出てっていいよ
死んでもいいからそ ....
こまる
こまる のよ
それを 言ったら
わかる でしょう
金色の重なりも
あかい揺らぎも
ヴィリジアンな歩みだって
....
1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 1194 1195 1196 1197 1198 1199
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.63sec.