「えへへ、それでね
「肋骨を開くと、クリスタルドームみたいになってるの
「果てなく消えていくための扉があるというわけ
「この世界は全て心の出口
「なら入り口は
「それは私だけ
「私だけの秘 ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で
不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち
海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵
別れの白い花びら
漂う岸辺
波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴
古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
人類の記号化にかざぐるま
を
みました。
ふうしゃ より かざぐるま
....
もっと自分を大事にして、と
そんなに自分を犠牲にすることはない、と
人から言われて
みんなのために身を張って行動した私は
自分が自暴自棄になっていたことを知る
私は自分を粗末にしすぎ ....
生暖かい風に乗って甘い香りが届く。
紅い唇がおいでと誘う。
体の他のどこにもないようなその鮮やかさは、紅色だけが浮いているようだった。
あの香りはお前かと聞くために僕は近づく。
細い腕 ....
穏やかに沈んでゆく
貝殻の奥で
一枚の花弁のひとひら
(花占いを信じている女の子)
無差別に積み上げられている時間
嫋やかに蕩けている
石膏の奥で
一粒の星屑のひとかけ
(星占いを ....
偽善で覆いつくされたこの世界はいつも
優しい言葉を待っているのか待っていないのか
閑寂の中に一抹の寂しさを覚えるのは
大人に慣れてしまったのか
人は簡単に人を裏切る いつもだよな
偽善で ....
碧く陽の無い朝に引かれる
細い音の線がある
見えない飛沫が
花を揺らす
羽の空が 暗い川を流れる
午後が午後に集まり
吼え声を上げる
窓の滴をすぎる影
....
裸にはなれない
鎧で身をかため
武器を持たなくては
戦えない
弱すぎる 弱すぎる
裸で戦えるほど
強くはない
裸を見せられるほど
美しくもないし
度胸もない
私は自 ....
何かについて書こうとすると
その何かを選んだ理由に
必然性があるかどうかが
気になってしょうがない
誰にも見せない日記なら
どうでもいい
好きにすりゃいいが
誰かに読ませるつもりなら ....
ふと見上げた夜空に
月が浮かぶ様も
眺められぬ
日常下にて
ツキを探すことばかりに
かまければ
星空と見紛うこと
いと哀し
つきはまるいと
だれが きめた
....
戦争という悲しみよ
教えておくれ
あの日
青年は何を夢見ていたのか
夏の日差しの中
何を思ったのか
戦争という苦しみよ
教えておくれ
あの日
蝉しぐれの中で
向日葵は ....
ある時僕の詩集を見たカミサンの友人が
カミサンに電話してきた
「┉あんたの悪口ばかり書いてあるよ、
あんたちゃんと見ているの!」
「あんた!私の悪口ばかり書いているんだって!!」
「だって口 ....
ある者が私に病という糧を渡して以来
無駄なものはないという方向に
気持ちが移行してきたのがわかる
温かい経験も冷たい経験も
私を形成する一部となる
言うまでもないが病は辛いもの
冷 ....
光 熱 雲の峰 蝉時雨
夏は己の輪郭が
最も融けてしまいやすい季節
多感な者ほどたやすく
{ルビ変化=へんげ}する
少年も少女も
ふと天使になったり
ふと妖魔になったりする
....
真夏の炎天下
甲子園に集まって
騒いでいる
頭の悪い連中から
毎試合毎試合
大量に死人が出れば
ガキどもを食い物にしている
クソNHKやクソ朝日新聞や
クソ高野連が
世間から糾弾され ....
最初は風だ
いつもと違う風が吹く
これから強さを増すと感じさせる
風がブルンと唸る
そして陽光
青い空が翳りを見せる
しばらくの静寂
静かに移動する雲
灰色が浸透し
雨垂 ....
明滅する光
影を作りだしては消す
サーカスという点滅
ね、サーカス
象のカラフルな背に乗り
地平線から浮かび上がったその高さ
夕暮れが近い
飼い慣らされた虎が吠えて
震えて踊る ....
杉の木が詠う
縄文から 現代まで
墓は朽ちて 弔われず
時代を積み重ね
いま何処に
何を見たのか
戦乱の世か 泰平の世か
馬は走り
弓は放たれ
人は倒された
悲しい ....
吐きそうなぐらいの愛おしさが
懐かしい記憶と一緒に込み上げてきた
もうあの人の顔も思い出せないのに
もういっそ死んでくれと思ってたのに
いつかの日々がヤニのようにこびりついている
いつか ....
バケツに水はなみなみつがれ
夏のまぶしさがぱちぱち
はじけ、なんやかんやカーテン
カーテンと遊ぶ
そこを曲がろうか
いやまっすぐ、だ
なぜだ
いや
そこ、ちょっとす澄棲みません
....
もしかしたら 笑えるかもと
楚々とした 風に乗せて
あなたが笑うから
馨しさのみが 心に残り
私はもう
何も 癒えなくなって しまうのでした
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。 ....
とても さびしい
ゆうひ の はまべ
とて とてのむ とてのう
たのしそうに
てをつなぐ ふたり
とて とてのむ とてのう
かぜ と ゆうひが
ふたりを てらす
あのまち ....
健康で
天気がよくて
女房の機嫌がよければ
僕は満足だ!
人が詩を書く理由
自分を表現するため
何故表現するのか
見てもらいたいため
何故認められたいのか
孤独なため
人を繋ぐためのもの
それが芸術である
....
コトコト走る
1両編成の海鉄を見ていると
失われた何かに気づく
錆びたレールの上を
一面の田んぼの中を
むせかえる緑の中を
ゆっくり走る
その可愛らしい姿
もう二度と
見 ....
田舎の
海辺の町は
夏だけ賑わうことの証に
朽ちた郷愁を見せる
古びた町並みは
時代に忘れ去られ
潮風にさらされて
風化した屋根が
陽炎のように歪む
人も少ない真っ青 ....
いつかを信じることが出来なければ
ぼくらは他を排撃してしまうだろう
いまはわかりあえなくても
どちらかが歩み寄らなければ
それが弱腰ととられて
どちらかが理不尽を受けたと ....
50年後の今夜、満月だ
生暖かくて湿気てはいるけれど
町明かりは遠くまではっきりと見える
夜の風のなかにはもう秋を感じる
宿命められている
それは不自由を言うのではない
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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