白が基調の部屋に閉じ込められる
イタリアオペラのアリアが聞こえる
パバロッティだ
食事の時間がくると階段にまで列が延びる
みんなおんなじ服とクツを履いている
お腹が減るの ....
いくら地図で示されても
いつも時はやがて落ちてくる
黄色い星型の葉の川
喰えもしない栗の実
それでも未だ
ぼくの粗末な宿舎を支配している
年老いたアンパニ族の長
「義務!力!勝利!」
....
えのころ草に赤とんぼ
留まる橙ゆうまぐれ
滲んだのは何の色
リ、と鳴る涼音
Re:Re:Re:Re:Re:
おとめの祈りは
届かなかった時の
経つほうが早かった
から、っぽねそ ....
朝が苦しくて
どんよりとしてしまう
顔がひきつって
内臓がきしむ
言の葉さがしとどまることをしらず
いらいら むかむか
生き地獄の季節
油注がれた者の救いをただ待つ
一刻もはやく
時 ....
草はらを
踏み締め夜を歩き進む
裸足で草いきれに包まれて
むんむんと さらさらと
皮膚と鼻腔を刺激され
生き生き息吸い吐き出し又
広がる意識に己を感じ
深く 分け入る夜の闇、
....
自称詩人.comは
創設25周年を迎えるに当り
現在、過去、未来の会員の方が
一同に会する
「アニバーサリー 自称詩2017」
を開催します
沢口靖子司会で
リッツパーティをしながら ....
人殺し しないあなた 安心。
自殺者に手錠をかけた
手がなくなってても。
自殺は人殺しだと僕はいう
....
おとぎばなしみたいな月が
雲に風やひかりをあたえる
近づけば歓声がおきる
ぼくがうごくたびスマホがうごく
好きなことして金をもらう
こんなぼくにありがとうな
自 ....
年を取ると買い物が
大変になってくる
昨日猛暑の中スーパーに買い物に行った
クーラーの効いた車の中で待っていたが
ワイフがなかなか戻ってこない
やっと戻ってきたと思ったら
暗い顔をして手ぶ ....
じゃあ何故と言えずに電話を切って
翌朝虚しく目覚めた
部屋の中は蒸し暑くて
どこに逃げ込めばいいんだろう
絵描きのモデルは裸体でも
それで金銭がもらえるなら
サーバーの重いゲー ....
わたしの詩は、わたし自身
偽ることはできない
魚なのに鳥の詩は書くことはできないし
苦悩に暮れているのに
歓喜の詩は書けない
逃げることも
隠れることもできない
本当が体現される ....
再開したかつての希望さんにちょっと考えてほしい。
対面してる僕のポケットになにが入ってるかな?
ナイフ? 絆創膏?
ものさし? タロット ....
森の精霊のかなしみは
言葉の泉が
かれたこと
詩人たちが
言葉を使いすぎたため
言葉の泉が
かれてしまい
森のなかまたちが
言葉を使えなくなった
精霊 ....
幸せになって
たいせつなお友だち
惜しみなくきれいなおいしい
飴をくちづけたい
そんなものまだ
わたしのなかに壊れきらず
のこっているならば
幸せとはなんだろうね
つらつらして ....
夜は窓を踏み
窓は夜に座す
がたがたと
風のふりをする亡者
記憶は波の上に居る
はばたきとくちづけをまちがえる
羽のような蜘蛛の巣があり
風を抄い 揺れつづけ ....
なにかが流れでて
わたしが生まれ
太古のひかり
夜のそこから
力を貰い
未来のひかり
わたしから流れでる
捧げられ 捧げる 全ては捧げもの
とても個人的なことが平準化された朝
すごく躾の良い彼女が眠っているので
ぼくも寝たふりをする
不完全だからきみがすきだ
ぼくは地球の微細なトッピングのひとりにすぎなくて
音楽や詩 ....
ログインしていません
爪
部屋が焦げ臭いと思ったら
灰皿に捨てた爪
ついさっきまで自分本体の先に
ついていた先っぽが
灰皿の中で焼かれて
それが鼻から伝わって
焦げ臭い
控えめに ....
「家族に自称詩人を抱える人たちの為に」
と題したセミナーを開催します
平成28年8月31日
御茶ノ水メンタルクリニック
1.自称詩人の社会復帰について(10:00~11:00)
N ....
マホガニーの卓上で喫する
ココアにもはや甘さが無い
食傷気味の男によってもたらされる
ひとつの清涼剤としての
装飾品への
空虚な安らぎのひと時
つねに持続する
怠ることが許されない日々
....
湖畔の公園
鬱蒼とした森の道
イヤホンの耳栓で
外界を遮断しながら
今日もコーヒーショップで
光熱費と時間を減らし終えたのち
その黒く湿った撓垂れから
さらに咽る風を送る
帽子を目深に ....
私は手紙を綴っている
今日の日が
二度と無いことを知らずに
あなたの顔の面影を浮かべ
手にしたペンを、余白に落とす
おもいの…高ぶりに
自ずとペンは動き出し
無我の歩調は便箋を往 ....
突風に路上の白いビニール袋が
ふくらみ舞い上がる、朝
早い流れの川の水面を
つーーー
と、流れに身をまかせ
ひとり目の鴨はゆく
三メートル後ろでは
細い足をじたばたさせて
安住 ....
{引用=米カリフォルニア州の出張先にて父危篤の報に接した日の深夜一時、外に出て見上げた空に浮んだ月を見てゐるうちにふと現れたことばを記した。その約六時間後、日本時間の八月十日午後十一時五十七分、父逝去 ....
川の{ルビ畔=ほとり}に身を屈め
婦人は洗濯物を
無心にこする
額に、汗は滲み
袖を捲った腕に水は、跳ね
風に揺らめく、草々と
汚れを溶かす
川の流れと
背後をゆらりと過ぎる、 ....
目の前がチカチカうざったいから
僕は目を閉じる
頭が痛くなるのがわかってるから
ひどく腹立つんだけど
鼻の奥がスンとして
何だか上手く眠れない
終わってしまったら、それで終わり
そん ....
言葉を置いて重さをはかる
音なき音をあつめて
一筋の光がさしこむ
考えるのではなく感じること
即興プレイ
沈黙と言う存在理由
かき鳴らすピアノ
ふるえるピアノ線と空気
重いテーマに身を ....
時にそれは雨より鬱陶しい
何十何百の文字たちは、雪崩の如く
止める術を失い、入る隙間など
当然のように無い その強さは
アルミホイルの様で
こちらはティッシュペーパーの様 ....
円が次々と
生まれ出て来る
赤紫の雲海から
伸びゆく棒状三角が
木霊しながら
円たちの脇を通り過ぎる
見開く両眼、輝き彷徨う
宇宙という詩のキャンバスを
それは突然やってくる
ううん、必然とやってくる
寂しさ
悲しさ
でも
それから
また何かが生まれる
そう、必然と。。。
1143 1144 1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.62sec.