黒が消火器を浴びた
怒って白を炙った
終わらないオセロ。
手袋
マスク
....
三人目の反存在
かろうじて
生かされて在る
名も無い生
先に立って
名を得た
二人の背を見て
一人こぼれる三人目
光を受けて
先行する者
闇を授かり
逆行する ....
濡れた心にあなたが触れる
揺れた心に確かな想い
もっと抱いて
もっと奪って
でも あなたは
約束なんてしないもの
許されない私は
あなたを許せない
歪 ....
灰の地層
人工の骨
潰れ かがやく
玩具の群れ
波のはばたき
ひかり振る陽
来ることのない
待ち人の鼓動
動きが動きをくぐり抜け
片手は月に到いている
片足 ....
自分が思うとおりに
まわりも見てくれると
安心なんだけれど
思っている自分と
見られている自分との間に
大きなズレがある場合は
混乱するのではないだろうか
例えば
まわりの人たちからは ....
「最初の撮影で終わりまでいけることが
AV男優としてやり続けられるかどうかを
決める重要な要素です。その点、僕は
はじめてが樹まり子さんで幸運でした」
これは、かつて一世を風靡した
AV男優 ....
どこからもとおくの
きみの手足をゆらす風の音
あめの、
裂いたひかりをまねる
キュービック
点をつないで
線をえがいて、それからの
ことは
どうだってよかった
ひだりの
....
首を傾ける
背中の方へ
仰向けになるように
空を見上げて
地面と平行に
顎を突き出して
空を眺める
一滴の雫が
降ってきた
頬で受けとめ
冷たさを覚える
夏の終わり
夏の花が好きな人は情熱的なあなた
燃やし尽くせなかった心残りを思えば
わたしは墓標に毎日くれないを絶やさない
秋の花が好きな人は人嫌いのあなた
この世に未練なく旅立ったことを思えば
わた ....
詩を書こう
書こうとしたが
自分 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを
点字にしてずっと撫でていたい
の
だ
知らない男がしゃがんでいる
あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
木々が襟を立てて拒む間
風は歌わない
先を案じてざわざわと
意味のないお喋りを始めるのは木
いつしか言葉も枯れ果てて
幻のように消えてしまう
すっかり裸になると
しなやかに 風は切られて ....
唐揚げにレモンをかけていいですか
唐揚げに醤油をかけていいですか
唐揚げにポン酢をかけていいですか
唐揚げにソースをかけていいですか
唐揚げに辛子をかけていいですか
唐揚げに山葵をかけていい ....
あれは化石の街だった
すべてが固まって
ぼくは言葉を失ってしまった
ある漁師は寡黙に作業をしている
ラーメンを啜りながら
海辺の波をみたら
視界は空を広げ
腕の血管のボルトを力いっぱい絞 ....
それは 悲鳴だったか
夜、星空に流れた
気づけば消えてしまうかすかな夢の中の笑い声
少し枯れてしまったシマリスの森の中で
ささやかな それでいて生真面目なそよ風に
生活を鵜呑みに ....
何かを守る為に何かを犠牲にすることは
様々な覚悟を人に求めるけれど
もし、覚悟の先にあるものが、自分の想像もできない素敵なものなのだとしたら
わたしは、きっと耐えるのだろう
耐えるという意識も ....
殺めてしまった
かりそめに
白い首筋 揺れる乱れ髪
唇は紅く
歯には私の爪先を
這わす指先
血の色
過敏な場所は遠回り
わざとずらして
ほくそ笑む
匂う香りと崩れる ....
ふりはらいたい
全てをたちきってしまいたい
この衝動は後悔のはじまり
生を受けて歩いている
歩いている以上
共に歩き
立ち止まっても
....
○(不眠症)
イビキをかいて寝ていたのに
ワイフがいう
「夕べはちっとも眠れなかった」と
○(夫婦)
なんでうちのワイフは
こんなに
人のことにうるさいのだろう
○(健康)
....
詩情さえ
なくしていいと思っていた
このコンクリートの延長線に
あなたはいない
ひとりをなくした
世界のようなひとりを
なのに今夜は
少し明るい
月見草が咲いていて
私は詩を書い ....
肉が筋張っていて
とても硬いので
3日3晩煮込む必要があったが
とにかく煮込んでも
煮込んでも
出汁が出ない、旨味がない
変な灰汁が大量に出る以外は
美味くもなんともない
その上、くさ ....
口の中で消された言葉を想像してみて
私が貪り食ったホットドッグの
無味乾燥さを自分のせいにして
ドロリと、横たわる布団の上
死にたいって、嘯く詩人の戯れ
私は、
私は結局それだけを拠り ....
甘美なる赤い香りは
蒼い花を征服して
空間に調和という時間を与える
香水の飛沫
ヒステリックに飛び散る夜
叫びは歌とは違う
言葉が一つ捨てられている
孤独な人は名前を持っているの ....
響きが立つ
色が立つ
輪郭が立つ
知覚が立つ
広がる意識 何処までも
壁が近い
浮き上がり
近い壁
くっきりと
像を結ぶ
わたしは喜びに満たされ
壁の響きを聴く
....
風呂のジャーが爆発する
扉が爆発して
物置が爆発する
戦場だった南側
ガジュマルを観賞した後だった
手帖を読んで居ると
宇宙の田圃でエンジンが鳴る
宇宙から見る那覇市が美しい
笑まい、 ....
水色のワンピースが風に揺れてるのを右頬の肌で感じてるわたし
そのひとの顔は見えないけれどわたし、すごく綺麗だと思ったの
きっと、風の精は水色の風に笑ってると思う
流れていく雲
あっという間に空 ....
ふらっと特急電車に乗る
目的に足を運ぶのではなく、
力なく倒れないようにただフラフラと
周りからは変な目で見られるが、
そんなものをどうでもよくさせる心地よさ
フラフラしている足を2つに ....
死ぬよりも
捨てる方を
選びなさい
死と引き換えにできるものは
何もないのだから
自殺の方を
選んではいけない
朝夕爽やかな空気が
漂うようになった
朝日を浴びながらの散歩が
とても清々しい
この間まであんなに嫌っていた太陽光が
今は快い
家庭菜園の大根の芽も
これから日増しに大きくなっていくこと ....
光とともに影が伸びて
大いなる光に包まれながら
影が大きくなっていくのを恐れていた
光には目に見えない強さも含んでいたが
目に見えない影の部分も連れてくる
影におびえ、光に憧れ
一体ど ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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