静かだ
もう誰もいなくなった
静かに
うっとり 下弦の月
天使たちが持ち帰る新しい空気は
私の心をざわつかせる
古ぼけた家と埃まみれの家具
かび臭い部屋を吹き飛ばしてしまいたい
私もまだまだ若いつもりで
飛び出そうとしたら溝に落ちた
年老いてしま ....
貧しい
電気代
痩せたからだ
ため息
静かな夜も持たない
わたしたち
明日
畳
コップ
プリズム
疼痛など
まぶしい
私おかしいのです
頭の中が
踏切のそばで
深夜
座っていたら
遮断機のカタチに
なっていたの
私の頭の中の渚は
とても愉快で
静かです
だから
ここには
絶対に
....
早く夏が終わんないかなって
思っていたのに
終わってしまうと
なんだかさみしくて
早く秋が来ないかなって
待っていたのに
秋は
なんだかよそよそしくて
友達だったはずなのに
....
雨が空を噛みつづけ
小さな息をしつづけている
灰の線は明日まで到き
誰が引くのか 誰が繋ぐのか
避ける代償に傷を受け
午後にあいた穴からは
常に朝と夜が見えている
....
人生の秋をゆくわたし
初秋の畑にコスモスが揺れていた
若い日に見たコスモスの色とは違っていた
わたしの心の色も変わってしまった
目に映る世界の色も変わってしまった
なぜか ....
降りそそぐ朝の国を
友は つくりました、かがやいた希望が
みんなには望まれないまま真実に
ちかづく昼をまつこともなく
友は 死んでいました、なにかつたえたくて
ちいさな国をつくり
わた ....
すこしでもふれたら
翅の先で切れてしまいそうな
赤蜻蛉の渦のなか
一歩も動けそうにない
まばらな雲だけが
夕暮の残りを反射して
足元はもう
とろけて
かたちがない
帰らなくち ....
今の子どもたちは
お菓子が主食のようだ
朝食お菓子
昼食お菓子
夕食お菓子
一日中お菓子三昧!
ちょつとおかしいよね!
カミサンをたまにはほめようと思って
「髪、切ったんだね」と言ったら
「あら、今ごろ気づいたの!切ったの、もう何日も前じゃない!」
と言われた
カミサンの髪は
切った日にほめないと
かえって ....
まだ暑いね
自販機でジュース買おうよ
100円入れて
オレンジ、グレープどっちにする
コーラよりファンタだろ
「グレープ」
やっぱファンタはグレープだよな
はんぶんこだぞ
ずいぶん ....
忘却が善か悪かという命題を
立てる事は考えなくても良い
人は忘却に救われ
そして忘却に苦しむ
別れを告げた事は散り散りになり
別れを告げられなかった事は
重く沈む
沈んだ忘却 ....
これは特筆すべき事態なのだが
人は成功を目前にして尻込みすることがある
幸福になることは不幸になることよりずっと難しいのだ
と私が書けば
人は性交を目前にして尻込みすることがある
と取る ....
朝は土砂ったんですけどね
直ぐに雨上がりと照り返しの太陽
暑いくらいだわ! 夏は終わったんかい!
と ブツブツ言いながら闊歩する
雨樋の上にある杯みたいな形が
とても御洒落で思わ ....
不機嫌な顔を見る度に
私の中には灰が積もる
決して消えない黒い灰
怒鳴られる度に
風が吹く
押し殺した怒りの熱風が
出口のない憎しみが
私の心を蝕んでいく
私の手足は憎しみで動き
....
全力で集中して 集中して
汗をひた流し
頭の中は、やけにクリアだ
何もない
まるで真空のように
全てを吸収していく
クリアすぎる
全力で集中して 集中して
汗をひた流し
....
風が少しだけ冷たくなって
銀杏が足元で潰れていたら
秋なのだと思った
多分
長袖が必要になり
電車でマスクを見かけ
過ごし易くなったように
見せかけられるのだろう
線路脇に目を ....
芋虫の行進
葉の隙間を ウネルように
まるで 空が我等の大地であるとでも
言わんばかりに
バカンスを楽しむ
バカはカバだなどと言う格言は
唯だの言い間違いだと信じなさい
尺取 ....
よろこび かなしみ
おりなしながら
なにかを信じ
生きて行こう
つまずいては倒れ
よろめき
嘆いても
あしたを見つめ
いのち果てるまで
生きて行こう
淋しくても
....
(OSビル前 心象風景 1 )
わたしの髪の毛が
やさしく風に歌う、
聴こえるわけない
あなたはOSビル7階 まるで
灰色のひつぎにいる亡霊
あなたに逢えない ....
会えばぜんぶ吹き飛んでしまうのに
臆病者も恥ずかしがり屋になれるのに
町に吹く秋の風
銀杏のひかりはすっかり黄色いのに
虫の声が星のように瞬いているなのに
どうしてど ....
洗う
洗わない
削ぎ落とす
大事なことよと
言っていた
あの女の声か?
清めるとか
塵芥とか
埃をためないで
清潔な衛生的なはず
私たちの
新しい身体を
お互いによく見て
あ ....
ハービーハンコック
フィービーケイツ
トムトムクラブ
BONNIE PINK
ベビーメタル
宇多田ヒカル
パフューム
mihimaru GT
ちあきなおみ
岡林信康
Mr.Chil ....
長時間眠っていることが
出来なくなりました
妻の手を探ることがあります
海に出かけてみたいです
私は幸せだろうか
明日は早く起きて
六時の快速に乗るのです
鮮やかな色の苺ジャム
娘たち ....
猫がちひさくねてゐる
がらんとしたひる下がり
友だちの本棚に
一冊きり のこされてゐた
うすい詩集をひらく
表紙は白 何もかかれてゐない
一ページ目
「私 ....
昨日の雨は
東の街に冷たい胞子を降らせた
夜の公園の砂場
無数の傘が突き刺さっていて
引き抜こうとし ....
曼珠沙華っていう東西南北に開けた世界を
今年は真っ直ぐに見つめていた春夏秋冬の
第三惑星に彼岸の舞台から地面に刺さって
来る
200歳の少女にしか見えないだとか
マングローブのよ ....
肌寒い路地裏を出て
そろそろ冬支度の公園に
真ん中辺りで見上げてみると
浮かんだ雲は食べかけのクレープだった
心が静かに微笑むのを感じて
もう一度見上げてみると
雲の合間にぽっかりと
瑞 ....
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