この文明地獄の街中で
僕はなんとか立ってるよ
いくらかふらついたけど
ほらこうしてたっているよ
君らは満足気に
ペンシルのひとつやふたつ
かざしているんだけ ....
しろい いき
の すいじょうき
は たいない を めぐり
消費された さんそ
の なれはて
を 吸いこむ わたし
の 目から でる なみだ
を うけとめる あなた
の ....
「自分を知り相手を知る力」がなければ
勝てない
ただがむしゃらにがんばるだけでは
勝てない
耳のそとがわから
ことばのない唄が
聴こえてくる。私
はそのわずかな毛
先のような音の足
跡を追いかけなが
ら風に逆らう。風
は足跡の先を掴み
ながらふりはらう
。この目に映 ....
※
揺らめく瞳に湛えた
微笑みの奥から
さらに微笑みが湧き出ているかのような瞳
滾々とした
透明度の高いその水面の煌めきは
その青い瞳を通して視る世界に
含有されている
金色 ....
見上げた空は
千切れた雲がまばらに広がっていて
見なければよかったと思うほど
薄汚かった
思わず自らの姿を確認する必要を感じ
頭を腹の方へと下げてみるが
人様の目にどう映っているかまで ....
墓所
朝な夕な花を捧げる、
深紅の薔薇ではなく、
白い百合を。
ただひとつだけ、
海に背を向けたその墓。
没年は百年前かあるいは二百年前か、
墓石の文字は薄れて読めない。
....
ものごとすべて悲劇として捉える
あるいは 喜劇として
どちらも悪癖のようなもの
だけど他人の痛くもない下っ腹を刺して
オタマジャクシをいっせいに泳がせたり
頭の中へ一石投じ忘れたものを波 ....
次に生まれ変われたらサムライになりたい
士農工商の身分制度で
一番てっぺんに
もちろん天下泰平の世の中のサムライに
てっぺんと言っても殿様はちょっとイヤだな
たしかに正妻の他に何人も ....
ほかほかのものを食べてもいいですか
違いますよ
ちゃんとした食べ物です
大便じゃありません
「冗談きついんだよ」
え 聞こえました
まずいぞ 心の声が口から出ているようだ
ああ すみませ ....
子供の頃に買った
絵本の片隅に逃げても
それでもまだちょっとたりない
消しゴムでかき消したいけれども。
(
ほら。
いくよ。
だってしょうがないじ ....
今日は五年に一回の免許更新だ
視力が気になる
髪が気になる
写真を撮ったら
自分の想像以上に禿げ上がっていた
いよいよ気になる視力検査だ
1回目はぼけて見えたが勘で言った
そういえば前の ....
音に揺れる木々。言葉も知らずに、歌を歌っている。
わたしもまた、歌を歌っている。歌うことで歌の意味が分かるような、そんな歌を。
生きる意味もまた、生きることでしか見つからないのだろう。
そん ....
一向に動かない
右手と今後の話
瓶詰めのミツバチが
どうやってきれいな世界を
見れたのかって話「@こp「gvウェクァ「p:おWd{Phosfb[-Pgjdba[ -Pgajeg WうRuR ....
木製のテーブルの上に、陶器のカップが置かれる時に鳴る、固くて温もりのある音がひとつ鳴って、向かいの席に座る君が、同じくカップを置こうとして、ふたつ目のその音が鳴ろうとするその間に、どこかの空港では大き ....
十二月
燐寸の炎が
寒い風に
殺されてしまわないように
四本指で匿し ....
いつしか私は詐欺師に仕立て上げられてしまった。
弁解が面倒だからこのまま詐欺師として身を散らそうかと思う。
高三の卒業式は
私達が一致団結して
失敗した日になった
去年の4月
偏屈で知られた先生が
担任になった
卒業旅行の班決めを
先生が勝手にして
行かないと怒る生徒も出て
他 ....
此岸から彼岸へと
車の葬列が往き過ぎていく
勝鬨橋の寂しいど真ん中
ぬばたまの闇色鏡を
滑っていくあれは屋形船か
はたまた精霊船だろうか
城塞の如く聳えるビルの窓には
煌々と点された幸せ ....
今日は詩を書きたい気分なのです。
今日はとても良い詩が書けそうな、
書いているうちに、なにか新しいことを思いつきそうな、
そんな気がするのです。
そんな気がするけど結局書けませんでした ....
月白色の街に降りてみた。
寒色の気持ち。
暖色の気持ち。
両方を持ってきた。
灰色が無い、私。
あってもいいのに、
曖昧。が身を助ける、ことだって有る。
....
満員というほどではない
そこそこ混んでいる電車の中
ノートパソコンを膝の上に置いて
詩を書いてみたりする
帳面を膝の上に置いて書くのが常だったという
我が詩の神様を思い浮かべて
差 ....
散策コースの奥にある 硫黄温泉
一度 行ってみよう!って 云おうと思ってた
追い駆けて来るように フツフツと湯が描かれ
周りの景色と ゆっくり 同化していくようだ
足元に広がる 四角い ....
せっかく生きているんだから
今日も一片の詩を書こう
野の花のように
だれにも見られなくても
生きている証として
一片の詩を書こう
独り言のような日記のような
拙い一片の詩を書こう
書き ....
張りつめているのね
どんな時でも気を抜けない生活
熱を出すのは金曜の夜
土曜日は氷枕で横になり
日曜日には熱も下がっても散歩でも
月曜日には何事もなかっっ ....
英語も出来ないバカと
英語しか出来ないバカ
一見すると
英語しか出来ないバカの方が
上等のように思えるが
実際は違う
英語が出来ると
それだけで自分が
ひとかどの人間だと
錯覚する輩 ....
寒い夜も 夜にも
そばにいてくれる
ただずっと黙って
次の涙と光を待っている
必要な情報も
必要じゃない情報も
すべてこの目と耳と手が
躰が
掴んで吸い込んでしまう
その中で ....
わたしとすれ違った
年配のご婦人
車いすの
身繕いをした年配の
もうひとりのご婦人を押している
たしかめるようにゆっくりと歩きながら
昼のひかりで満たされた
安全な通りの
木漏れ日のあ ....
かなしみの源泉のかなしさよ
譬えようもないかなしさよ
空すら風景すら映り込む余地のなく
許可を与えず――拒みこばみ
はるかな透明こそが護るべきもの
約束だから約束だったから
遠い日の少女と ....
空からぼくを狙って、
夜を、彷徨った、
眼鏡をかけた月の顔が、
平らな海に、映っていた。
観覧車から雲に手を伸ばし、
星を捕まえた。
その星に、手をかけて、
月と見つめ合い、
絡み ....
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