『元気でいますか私?
学校で
二十歳の自分へという
未来の自分に宛てた
手紙を書く宿題が
出されましたが
それを書き終えた私は
もう一通自分宛てのを
書くことにしたのです
以下がその ....
ダンスの時間
トランポリンのように
宙を舞う頬は二重線で尽くされて
切り替えられた番組
道化師は笑う
捕まっていたいのかもね
銀色の ....
暗がりに光が差した。
私はまだ生きている。
神様が許してくれた。
たぶん。
でも随分と嫌われたものだ。
私も。
「殴られたね。ええ、きっと」。
「何ですか」。
「そうそう、顔をね」 ....
青空にひとつ おひさまがひとつ
何をてらしているのかな
昨日の傷跡かな
青空にふたつ 白い雲がふたつ
何を包んでいるのかな
明日への望みかな
青空にみっつ お星さまがみっつ
僕に ....
きっぱり冬が来た!
不愉快な冬が来た!
血圧高めで冷え性の僕には
苦手な冬が来た
窓のシャツターをあけると
庭が真っ白な霜でおおわれている
去年はマイナス15℃まで下がった
いつもは早起 ....
干涸らびた杓子 抽き出しから掻き出し 井水満たし庭師
ギスギス 煤けた薄 雪ぎ
敷居越し 椅子軋まし小休止
傷付きすぎたキリギリス 梳く櫛にキス頻り
優しく言って聞かし 樹脂へ服役さし
不織 ....
たとえば家を出た後で
火の元大丈夫だったかなとか
鍵かけ忘れてないかなとか
心配になったことないですか
確認妄想というそうですが
うちのパパが若干その気があるのですが
そんなときの僕の ....
いや、むしろ語れないほうがいい。
あの空をみる
黒水晶の
あの空をみろ。
ひとつ、ひとつが求道
それがまた面白い
目の前にあるものすべてが
好奇心をくすぐる
もっと、もっと上手くなりたいと
理想を求め、完璧を求め
果てない欲望の渦に巻き込まれる
白黒つくものは ....
あの日、
蛇のように
心も体も冷え切ったあたしに、
肌をあたためて
あげるから信じてねって
姫さまがおっしゃってくれるから
「ありがとうございます、救われます」
あたまを石畳にすりつけて ....
ドーナツの穴に住み
植物や動物と会話する
周りを囲んだドーナツに
扉が開くことがあり
人が訪ねて来たりする
右手を上げて少しあいさつ
「おはよう」だったか
「おやすみ」だったか
どちら ....
暇なジジイが
暇なジジイの日常を
何の捻りもなく
小学3年生的表現力で
吐き出しただけの自称詩を
見せられるこっちは
一体どんなリアクションを取れば良いんだ?
「あ、そ、そうなんだあ ....
「あなたあ!トイレの電気つけっぱなしよ」
「おい!ロウソクの火つけっぱなしだよ」
「あなたあ!洗面台の水流しぱなしよ」
「おい!トイレの水流してないぞ」
「あなたあ!入れ歯置きっぱなしよ」
....
ゲロッパ ゲロだなあ
ゲロッパ ゲロだなあ
捨て身のお座敷
だがせっかくだし
ゲロッパ ゲロだなあ
ゲロッパ ゲロだなあ
捨て身のお座敷
だがせっかくだし
ううワタミで
酒をあお ....
病院へ行く途中 雪が降り出した
胸のつかえを下すように 真っ白な雪が舞う
そういえばおふくろにとって この冬は災難だった
命と迎え合わせの病棟で 時を刻んできた
病棟の真ん中にある い ....
こころは土ににている
人によってちがうけれど
すてきな人たちはふかふかで
たくさんの養分がある
種さえあれば芽を出して
大きいものや小さいもの
甘いもの苦いもの酸っぱいもの
何かが実 ....
(見えないんだよ、見えないんだよ、)と
あなたは近く、遠くを手探りする。手から
こぼれおちた睡眠薬を探して。あなたの手
はどんどん薬から遠のいていく。まるで、
眠りに誘われてだんだんと意識が現 ....
雪は拭い去らない
覆い隠すだけ
日ごとに捲る
白紙のページ
忘却は灰ではなく
深みに沈むこと
どこか届かない
タイムカプセル
書き変えても
消去しても
記録を改ざんしても
....
自分の過去を
振り返ることもなく
自分の意思で
前に踏み出す訳でもなく
時の流れに
身を任せたまま
流されるまま
しばらくすると
ずっと、留まってしまっていることすら
気 ....
この理論があれば
おねえちゃんを
キャバクラで働かせて
自分は昼日中
酒飲みながら
クソみたいな自称詩を書いて
暮らして行けるらしい
それを発展させたのが
M理論らしいが
私はソ ....
生きていたいという人に
死にたい人の心が分かるものか
「いつか良いことがあるでしょう」
暢気な予言者よ
骨は軋み、心は張り裂けんばかりの明日を
迎える準備はできているのか
....
風の最中に立つ状況ならば
壁を探したり
穴を見付けたり
はたまた風そのものを愉しめたりも
するのでしょうね
自然界と隔絶された空間、
例えばガラス張りの室内から眺めると
....
眩しい太陽に
不釣り合いな
冷たい空気が
意外なほどに
心地が良くて
今暫くはただ
こうしていたい
村のはずれの小さな宿で彼の残したシベリウスを聴いていた。
作品75の5、樅の木。
流れるようなその旋律に眩暈を覚える。
まるで夢のように去っていった彼みたいに。
夕暮れの中、 ....
壊れた彼女のこころが
ちゃんと修復されるまで
じっと待ってはいられなかった
彼女を連れて
尋ねた心療内科の病院は
目立たない場所にあって、ひっそりと静まり返っていた
受け付けを済ませる ....
君のために開け放たれた窓は、少しずつ風景を描き始めた。君の中に降ってくる光や闇はとても温かく、純粋な愛情の洗礼を受けている。君は今日、裸足になって歴史の川に足を差し入れた。歴史の川はとてもきら ....
近所から良い匂い
松茸を焼いている匂い
今年は少ない
ニュースで聞いた
今年は食べたい
松茸狩りに誘われて
山に入っていく
なかなか見つけられない
やはり今年は少ないらしい ....
人はそれぞれ心に悲しみを持っている。
でもさ、くよくよするなよ。
明日は必ずやって来るんだから。
もしかしたらあなたは今人生のどん底かもしれない。
でもさ、くよくよするなよ ....
ひとりぼっちのこころは 栗だ
かたいトゲトゲ
その下に
カブト虫の羽のように さらにかたい皮
もひとつ下に
渋皮につつまれ虫食いにあっている
虫食いのあなから、ひゅーひゅーと漏れている ....
物置を痛打されて
私は憤った
畏友だけは痛打しないでくれと
ダースベイダーに頼めば
ダースベイダーはミッキーマウスの
ごみ箱をぐしゃぐしゃにして
序でにピノキオのごみ箱も
ぐしゃぐしゃに ....
1088 1089 1090 1091 1092 1093 1094 1095 1096 1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119 1120 1121 1122 1123 1124 1125 1126 1127 1128
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.06sec.