クロワッサンが食べられなかった朝
のけ者にされたのには訳があった
枯れススキが墓地の北には生えていた
神社の狛犬が暗闇であくびする
徐々に明るくなって行く周囲
船場跡に居た我々二人は
オレ ....
○(嫁介護)
育ててもらった息子よりも
相続権のない嫁が
介護を頑張っている
○(介護)
あてになるのは
血のつながりよりも
看る人の人間性だ
○(美談)
「親孝行したい時に ....
真っすぐ走り抜けたい
飛んでくる 行き先を見失っている声
投げられた想い
直線に引き寄せられる
通りすぎる声
通りすぎる 交わるだけで けっしてぶつからな ....
夜のカウンターは、自由
グラスを傾け
黙するも
語らうも
頬の赤らむ頃
脳内は緩やかに時を巡り
僕は世界に、恋をする
僕は形見に包まれて
白い肌着は
幼稚園の頃の先生の亡 ....
新宿の横断歩道をわたる
ぴよぴよぴよぴよ信号機がなる
みんな何処かへとあるいている
爽やかな混沌に音たてて
アイドルっぽい歌がながれている
サイレンがかけていく
....
○○小学校入学式と書いた看板のよこで、
母とふたりでうつった写真はだれが撮ったのだろう。
小学校御用達の写真屋さん以外考えられない。
無伴奏チェロ組曲第1番をひくときまってこの写真を ....
僕が
僕たる
僕の自我
要らない
知らない
くだらない
世界は仮りもの
あるいは
僕のつくった
僕だけのまぼろし
暗黙の気付きに
従って
ほんとうのことに
気 ....
私は
ネット自称詩人界の
"48人のビリー・ミリガン"と呼ばれている
つまり
ひとりでアカウントやハンネ48人分を
自由自在に操って
あっちにも
こっちにも出現し
....
君と話すのはいつだって楽しい。
図書室のなかで、校庭のすみで、僕らはたくさん話をした。
君は僕の疑問へ無理に答えを与えたりはしない。
君は、分からないということを風に揺れる風鈴のように愛している ....
水色をした空気の塊が
目の前を飛んでいく
それはまるでクラゲのようで
触れてはいけないのだと
言わずもがな
冷気を振りまいて
雨を降らせるでもなく
笑顔を残しもしない
目的 ....
新宿は滝の音がずっとしている
ひっきりなしに行き交う車の音なんだと思うけど
それは間違いなく滝の音なんだ
その音に近づいていく
歩いて歩いて近づいていく
目の前にとつ ....
今朝散歩しながら
自分がほんとうに求めているものは
金でもなく女でもなく名誉でもなく
永遠なるものではなかろうかと
ふと思った
永遠なるものがなんであるかは
わからないが
そう思うことで ....
まだ晴れている朝
片方の前髪だけ趣向を変えて
より露わになった左半分の肌色が
まるで新調の石鹸かなにかのように光っている
かつては他人の雨傘をほんの少しの間だけ
秘密の甘い果実として共有し合 ....
悲しまないで御姉さん
LEDでもない安い光のしたで
そんなことを楽譜にします
インスタントラーメン二人ぶんつくって
踏切までの坂道を考えています
なんで平気なんだろう ....
カラスはいつも何処の空でも
四羽で飛んでいる
たまに三羽にはぐれたりしているけど
新宿の変な巣みたいなビルをセンターに
古いのか新しいのかよく分からないビル群
ここで ....
夜更けに金縛りにされて
目が覚めているのに
体の自由が効かない
アパートの部屋の外は暴風と激しい雨で
なのに誰かがドアを思いきり叩いてる
訳がわからない言葉を叫び出して
ドアノブを回そ ....
赤いクレヨンで書き連ねた
見たこともない文字
キレイなグラスに毒を塗って
夕日のワインを飲み干そう
もしももしも僕が何もかもに気づいてしまったら
君だ ....
大切な友達を心から
僕は信頼している
この関係性をずっと維持できるような
日々を作る事で
まるで心と心が通じ合ってるような気がする
ズンズンずんと行きましょう。
2018重たいノートパソコン
カタカタと
タブレットではね
文字の感じが変わるよ
ね
明けましておめでとうございます
今年はさっきの
....
僕は年明けにsと明治神宮に立っていたんだ
多くの参拝客に混じって そして
僕はこの歳で願うべきものとは何だろうという思いの中で
新しい仕事がうまくいくようにと 願ったんだ
口の中で甘す ....
君の瞳が不思議。
君の声が不思議。
君の笑顔が不思議。
君の強さが不思議。
君の美しさが不思議。
君の優しさが不思議。
野良猫みたいに不思議。
夕焼けみた ....
未来は永遠の一丁目
ときみは言ったよね
だから
それいいね!
って応じたよ本心から
うんうん!
携帯の向こうから聴こえた
あの日にはもう帰れない
きみももう帰らない
未来のどこを ....
テレビにもよく出ている
48歳経済評論家が
嫁さんの横っ面ひっぱたいて
捕まったって
別にどうでもいい
だって逆に
嫁さんがひっぱたいたなら
事件のじにもなりゃしないんだから
論点 ....
なにもかもが新しい
そんな朝はなぜか悲しい
さっき宇宙が生まれ変わり
俺もいま産まれたばかり
東の窓のはじから
透き通る光を浴びたら
ワケもわからない涙が
これでよかったのかい?神サマ
....
わずかにでも希望が
あるのなら帰りたい
荒野でもいいのなら
水さえ飲まずに死ね
こんなとこに住んでたのか
働かざる者食うべからず
東風はいつ吹くだろうか
....
人身売買は禁止されているのに
人心売買は禁止されていないのだ
人の心が通信販売されている
買えるならニセモノでもいい
というかニセモノだから
禁止されていないのだ
「店長、お客様には
知らないで買う権利があるって
どういうことですか?」
「ここに農薬たっぷりの食事があるとしよう
事実を知って食べないで
ここで餓死するか
事実を知らないで ....
スッキリドッキリ開放感。浮かれすぎて射精。
「どうもすみません」。
町に出れる喜びを噛み締めて俺達は豪遊した。
ぶん殴られた。
「どうもすみません」。
笑ってる場合じゃねえよ。やばいよ。やば ....
瞬きすることなく
声を上げることもなく
冷たい表情のまま
ボクをいつも見下ろしていた
永遠はいついつまでも
続くものだと思っていた
歌の終わりが
サヨナラをもたらすだなんて
疑 ....
春へと分け入っていく冬の先端で
裸木は枝の隅々まで停止している
やがて訪れる明確な死までに
なすべきことを緻密に逆算している
樹皮は乾き葉は落ちた
肉体の老いが彫られたようにむき出し ....
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