カバンに詰めた記憶
ループのなかのスイッチ
そのスイッチにつけたカバン
それが書き込んだ記憶で
動き出すプログラミング
繰り返して生きている
心臓、血液、
....
肥大した自我は
己の脆弱さをも
忘れさせてしまうから
肩が触れた相手が
ちょっとしたことで
怒り狂い
路地裏に連れ込んで
そばにあったブロックで
頭部を殴打し
車のトランクに詰め ....
サラダにドレッシングが
かけてなくて憤る
牛丼を食べた後に
ヨーグルトに浸かった
キウイを食べた
以上の夕餉は
詩を投稿するために
封筒を買いに行って
さらに同じコンビニにある
ポス ....
そう
あの子のなきがらに
付箋が張ってあった
「解釈してみて」
わかるようでわからない
心を追いかけ
血潮のなかで溺れている
皆を
ちょうど首のところで止めたんだね
....
○(依存)
離れられないということ
都合が悪くても離れられないということ
○(美名)
「投資というギャンブル」
○(憲法改正)
憲法改正の第一要件は
内閣総理大臣への信頼である
....
足元の
靴ひもばかり気にしていたら
要らないものばかり
引きずって歩いていた
毎日
それを捨てる
ごみ箱ばかり探していたら
日々の営みを捨てそうになり
私は大きなためいきをついた
....
欲望には名前がない、お前は、ガチガチに隆起した生臭い陰茎に幾重もの上等な理性の衣類をかぶせて、空咳みたいな微笑みを顔に張り付かせて表通りを闊歩している、慎重に計算された分だけ良く出来た嘘は真実より ....
あなたはいわゆる超能力者なのですか?
と聞かれました。
わたしはそれにうまく答えることができませんでした。
やわらかい否定も不確かな肯定もしたところで、
ただの時間稼ぎにしかならないと思ってい ....
わぁ~降ってきた~♪
え~傘忘れた~!
違うよ雪だよ~!
まじで~やったぁ~♪
招待状を持参して
たった一人の同級生と今
並んで廃校の決まった母校の
最後の卒業生を送っている
....
sと隅田川を歩いた
一月の土曜日の夕方 僕は
氷点下近い そして 酷寒の道を歩いた
かじかむ ビルの夕暮れの道を
他愛のない話をしながら 影の中で
響かせた 声 すれ違う人もなく
....
それはずっと先かもしれないし、
もうすぐかもしれない
もうすっかり
といいかけてやめた
暖房は何時点けたか記憶もないけど
まだひざをかかえたまま
あの日が見えそ ....
冥王星に別荘を買ったんだ
有名なハート模様の
ちょうど真ん中あたり
部屋の床下の
階段を下りてゆき
扉を開けると別世界
別荘といっても小さな平屋で
あるものといえば
テーブルとソファだ ....
光に針をかざし
動かぬものを 動かそうとする
器に満ちた水
浪に囲まれた凪
動かそうとする
熱を感じること
熱を奪うこと
逃げ去ること
偽ること
緑の ....
「私はフンころがしのように
運をころがして生きるのね」
「そんな、悲しいこと言うなよ」
「いいのフンの中の
残りカスを食べて生きるの」
「チャンスはまた、来るって」
「こんなク ....
だれかの横顔に傷ついた
曇りがちな町を変わらず今日も歩いてる
海の先では釣り糸たらして
ぼくと同じ夕陽待ちをしているんだね
明日は疲れ果てるのかな
なぐさめて欲しい
ちょっとずつ崩れていく ....
汗もかかずに
飯にありつこうなんて考える奴は
どこか如何わしいってことぐらい
分かるだろう
(自称詩人がそうだ)
何が仮想通貨だよ!
ガキじゃねえか、ガキ!
こんなガキに何億も扱わせ ....
すべすべの肌に憧れる
色白の美しさは
太陽光線に ちょっと弱いんです
カモシカのようだけど
食パンをカリリと焼いた時の
耳のような足首を眺めながら
下を向いた日々
舌を巻いたヒ ....
ギリギリの所で
何かにしがみついていた
ギリギリの所でも
足を踏み外さないために
生きるって何よ
未だにわからない
わからなくても
生きているから
生きていけるから
ギリギリ ....
謝る暇も
謝る準備をする時間もない
時代が悪いとすればこの点だ
けれどそんな点は
いろんなかたちで各時代に存在する
曇り空
寒い朝
風なき冷たさ
雲 ....
躍動するように生命を
燃やしつくした人を前に
自分の鼓動を聞いてみる
その音に呼応して
生きている自分を確認する
彼は確かに死んでいるのだ
死んでいる魂の前で
生かされている自分を確 ....
足を踏み入れる
危険の領域ではないけれど
板張りの床に擦れる靴の裏側が
心地良い音を奏で
高級なサロンであると悟らせる
髙い天井にはシャンデリアが輝き
温かな光を放つ
厳選された招待 ....
神さま
私は自分からは死なないです
おやすみなさいまたあした、神さま、神さま、神さま
二枚目俳優たちが右往左往している
魚みたいなでかい目で
うつろを
からくり人形みたいに
人の世を音もたてずに移動している
頬はこけ
なで肩の
猫背になって ....
杯から酒が溢れている
容量以上に入りはしない
さあおこぼれにあずかろう
わが同胞よアル中諸君
財布から札が溢れている
使える額など知れたもの
恵んでもらえだめなら盗め
親愛なるストリ ....
フィッシュマンズの佐藤君とか
ベイブルースの高山さんとか
清志郎さんとか
時はいつもふいに
ほんとう ....
天狗の一人がやってきて
おまえの家の姿見を貸せと言ってくる
家に姿見など持ってはいないので
そんなものはないよ、と告げると
天狗は怪訝な顔をしている
家に姿見がないなんて嘘だろう
おれが天 ....
るーるーるるるー
るーるーるるるー
るーるーるるるー
るるるーるー
るーるーるるるー
るーるーるるるー
るーるーるるるー
るるるーるー
あー、あー、あああー
あー、あー、あああー ....
夜が暗いなんて嘘ばかり。
私には何か、夜が照るほどに、
蠅の羽の輪郭のような
寂しい嘘のような気配がする。
……私の魂はここには無い。
秋になれば世の中の一般論は薄れ、
遠からない世界 ....
月明かりに照らされた夜の花は青く霞んでいた。
虚無を抱えた若者の奏でるピアノは枯れている。
長い歴史の中で誰かが落としていった休符は
どこかの枯山水に配置された石のように儚い。
....
家から見える
丘の上の公園
紅葉の時期は
人気の場所になっている
綺麗でゴミも全くない
綺麗な公園だから
綺麗が保たれる
紅葉公園と呼んでいる
子供も大人も楽しそう
自然 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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