あちこちから
出てくる猫
ガードレールの羊
見もしない猫
あちこちで何かが倒れ
あちこちで何かが外れ
崩れ こぼれ 流れ
道を路を径を横切る
電 ....
あっ。みー?
オレオレ K。
ボクを「みー」と呼ぶのは
数える程の人しかいない
それも、二十歳前後の頃に出会った
近しい人だけだった。
えっ?!
確かKは、死んだはずだよ。
....
あたし 解る?
電話番号、変えてなかったんだ。
言っとくけど、あたし
頭おかしくないからね。
深夜に鳴った携帯電話口から
女の声が聞こえる。
…で
名前を名乗ってくれずに
そ ....
自転する地球を蹴って
僕らは歩く
ある時は自転に対して、順向に進み
またある時は、逆らって進む
時間というのは僕らの生理的概念でしかないのかも
一日のスピードは進む方 ....
眠りたい
眠れない
気持ちが落ち着かない
このままではいられない
ジリジリと燻る想いが
積み重なって煙を吐く
眠りたい
眠れない
何がしたい
なにかしたい
走り ....
今夜は冷えるからね
お布団のうえに毛布をね
ほら湯たんぽもね
(…おかあ…)
(おかあさ…)
花冷えの夜のまぼろし早すぎる目覚め
さみしくてじゃなくて寒くて寒くて寒くて
【修羅の3月 ~March】
春天より降り積もる桃色petal
微か匂い立つ草花達は生の衝動 ~ かられ
走り出す独つの小僧は拳を握り
情熱染まる頬を揺らす
....
なんだか空気がやわらかい・・と思ったら、
雨が降り出している
こんな夜更けに
私は詩を書こうとしてパソコンに向かっている
何も書けないならこのまま雨の子守歌聴きながら眠ろう
そうだ眠ってしま ....
君は
いまなお 鋭いまなざしで
虚空を貫く光を
つかみ取る
夜が旋回する
未来は終わった
轟音の
明日は死んだ
少女よ
きみはまだ 生きているか
この地 ....
教えてほしい
弓がしならない理由を
別れてほしい
その眼差しから溢れて
真っ白なその場所からは
私たち二人の足跡
発掘された息遣いと
朝の張りつめた稽古の日々
善き人であれと
悩みな ....
酔えよこのやろう
歌え張り裂けるまで
カード飛び散る煙城の下
叩け夜明けまで
浴びよ金の酒
皆が見ている幽霊船
堂々と人間海を渡るんだ
手を出せ殴り倒せ
吐けよ言葉
裏腹の果実を降ら ....
たまご!もやし!ぱん!
おみそ!とうふ!ジャム!
ネコ大好きな坊や
自転車立ち漕ぎリズムよく
たまご!もやし!ぱん!
おみそ!とうふ!ジャム!
たまご!もやし!ぱん!
....
○
煌めく金の声を、地上にばらまいて、
雲雀が青空へ昇って行く。
「あんなに雲雀は、金持ちだったかしら?」
と見上げていた地上の鶏が言った。
「貧しかったわ」
と別の鶏が応えた ....
眠っているのか起きているのか
分からなくなる白昼夢
太陽が落ちるような
電車が事故るような
酷く幻想的で
時に現実的な
記憶の整理
現実逃避
御都合主義なヒーローは
夢の中では敵 ....
お腹が空いた
腹減った
腹の虫が鳴く
春麗ら
お昼寝
うたた寝
昼夜逆転
明ければ晴天
霞に滲む白い月
緑に変わる桜の木
季節は移ろえど
腹は減るのだ
何も変わらない人 ....
何もない原っぱの上に
広い草原はあって
その長い草を棟に見立て
小さな小さな
子供たちだけの秘密基地
お面をかぶった僕は言った
ともだちになってくれない?
一緒に遊べば ....
地域の八つの水路清掃の
約一週間の日程についての
話し合いがあった
一通り話し合いがついたところで
知らないのは僕だけかも知れませんけどと
ことわっておいて質問した
天気が悪くて延期する場 ....
身の回りの、色を
表現したくなると
春が来る
過去の、自分の言葉で
火が灯る
ほうほうの体
で、海馬を片付ける
気障、な
気候が「せっかく」を多用する
か、ら
....
雨の色は何色だろう
悲しい雨も 嬉しい雨も
同じ色をしているのかな
雨の音はどんな歌だろう
苦しい歌も 楽しい歌も
同じ様に流れてるのかな
雨の体温はどれぐらいだろう
手放した日 ....
窓に映る 不気味な 地下鉄の
男たちの姿を 時々 窓に 見る
だが 立ち止まること無く 彼らも
時代も ここまで流れてきてしまったわけだが
そして 若い女は 素知らぬふりで
....
愛おしいはずのキミにDVすぎる ツンデれ
仲直りしたと思っても、キミは決して謝らない ツンデれ
互いに穴の形まで知り尽くしている ツンデれ
うっとおしそうな視線を投げかける時間の長い ツンデれ
....
何度も後ろを振り返り
何度も後退りをして
それでも前を見て
進もうと思う
転ばないように気をつけて
それでも転んでしまうときもある
飛び越えようとした水たまりを
飛び越えることが ....
* * *
某年四月九日。宮沢賢治の『春と修羅』を読了。そのシナスタジア的光の描写に圧倒され、拙筆に忸怩たる思い、悶々とす。あいつは修羅かも知れないが、俺だっ ....
∇
山吹が咲いた
湿った黒土の片隅に
一輪の山吹が咲いた
星が墜ちてきて
そのまま化石になったように
静かに揺るがぬ形を取って
冷たく黄光っている
そのくせこの世のもののように ....
自称詩人は
薄暗いクソ自称詩なんか
書いてないで
朝5時に起きて
乾布摩擦でもやりなさい
明るくなって
労働意欲も湧いて来るでしょう
ほらっ、早く寝た、寝た!
明日から始めないと
....
思考停止になれないから
諦められないで
打つ手を幾つも考えてしまう
つまらない若者や
取り柄のないおっさん
わがままな一人っ子や
図々しい保護者たち
自閉やA ....
sと会い
僕は彼と話していた 六本木は
肌寒かった 今日も カフェのテラス席で
あまり面白くもないことを
風は真冬のような冷たさで
僕らはヒルズの中で行き場を失い
やはり ....
知ってたつもりだったけど、
ほんとうは、知らなかったんだ。
みんな、ほんとうに、蛇が嫌い、なんだ?
蛇が消えた。
戻って来てくれと願う。
もう、無理かもしれな ....
東京の歌は
唇のようにさけんで
凄くかなしかった
打ち棄てた愛が 不意に
わたしの頬を張る
日が沈み 胸が冷える
老いた男の
灰いろのまな ....
すぐお腹がすいてしまうな(・・・)
と(思ったら)、
もう そんな時間になってた
ちょっと時間ができると
寂しくなってしまうのに
時間を忘れつづけることはできない。
....
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