二月の
雨が こおっていく
あなたからの 一時間未満の
電話からの ことばからの
つめたさが こおっていく
ひとつも
かなしくない
ふるえ ....
ぼくたちの温度が
正しいのかどうか知らんし
きみの・ひとつを とりなよ
ホテル・ニューオオタニ
きみの・ふたつを とりなよ
ビーバップ・ハイスク ....
雪が降りそうな
優しい朝でした
風がよわいので
寒くはありません
あなたの手は
夢を撫でていて
もうすぐそれは
孵化しそうです
季節の眠る年輪が
わずかな光に向かってゆき
....
いつもなら
通らない道を辿って
いつも通る道へ合流する途中
知らないわけではないのに
ハンドルを握る手がすこし浮く
最後に確認した景色との差異
正解のない間違い探し
見つけたとしても
....
ちょつとパッドを見せてくれんね
いや、濡れちょらん
濡れちょらんでもかえて寝た方がいいがね
いや、濡れちょらん
ちょつと見せんね
ほら!こんなにびっしょりだがね!
かえんね
後でやるから ....
鼻息荒めに帰ってきた
一時間くらいで帰ってきた
勝ち気な顔で帰ってきた
牛肉提げて帰ってきた
さも 狩ったかのように
さも 勝ったかのように
高い肉買って帰ってきた
割下は合わせ ....
中華街で
北京ダッグが半額と呼び込まれたら
皮がパリパリしない
半額以下のものだった
騙したわけではないだろが
騙されるほうも悪いというやつか
騙されるほうは
お金を惜しんだだけ ....
ひとは感情のいきものだ
なのにこころをモノみたいに使い物にしたりする
それも感情がなすわざなのだろう
太陽はひかりなのに
影をつくるように
包丁が料理をつくったり
....
その夜、泣いたのは、
オレだったのか、
オマエだったのか?
過ぎ去ってゆく青い時間の果てに
仲間たちの倒れゆく戦いがあった。
誰を信用していいのかわからない
嘘っぱちの恋愛 ....
心の領域に
不意に流れ込んだ水は渇いた土に滲み入って
冷たい情熱で蒸発した
過去から呼び掛けられて
振り返ると
その世界には陽炎が揺れていた
絶えず
時間にもてあそばれた
心の ....
g gシグラミンa
ももとが、れんじ
あかみが
シグラミンa
おでこぶつけて、くつ
まったくない
「でね、あのヒト、こんなこと言うのよ。」
「ナニ、タエコさん。」
「あのね、この緑茶、砂糖いれたら美味いだろうねって。」
「もーぅっ、許せないっ、オトコって馬鹿よね。」
「ね、 ....
すごく
ふるえるのは
うつろいの舟歌に
体が泣いて
あしたの夢をもう待てなくて
引出しからリボンを選びながら
まるで赤い靴を履いてるみたいに
これから靴を脱ぐかのように
玄関に
部屋 ....
別れが近い
それぞれの道を
苦しみ考えながら
掻き分けていった
うつくしい我々
容易く感情を揺らし
気も付かずに裏切り
気も付かずに暖め
たくさん心を使った
うつくしい我々
....
精神の死と肉体の死の{ルビ間=はざま}に続く茫漠の荒野で
ぶつ切りにされた人間の断面を見つめていた
どんな言い訳も成り立ちどんな解釈も成り立つ
一枚の写真が辺りすべてを眩暈させる
朝の光に ....
毀れたまま
ひとつの裸が
もうひとつの
裸を抱く
全き
炊飯器
女……
充溢する
欺きの、
夢、
箇条書きの
……沈丁花……
みえない、鬼
啜られた
白桃の……蜜
気を狂わせるほどに美しい
昏いので……みえない……鬼……
うたがいいよ
うたがいい
メロディはあってもなくっても
おまもりだよ
おまじない
かなしくてもいい
いっしょに泣いてくれるよ
よろこんでもくれるんだ
かわいいし
たよりになるし
だ ....
アイコンタクト交わしたら
アイコン、ダクトに落としちゃった
愛、混濁たる世の中で
忖度しましょう
アナタの気持ち
タクトを振るのはその腕か
得々と説く
夜盗の ....
「この一年間
このクラスの担任
でいられて幸せだった
ありがとな…皆
高校でも頑張れよ
じゃそろそろ式に出る準備しろ
にしても佐田(まさし)…
お前って奴は
いつもいつもふざけて
ば ....
年を取るに連れて
あんなに気になっていたことが
全くどうでもよくなってきた
それは良いことなのか?
例えば包茎
たま~に
タートルネックを
顔まで被るあんちゃんが登場する
....
ミカンカンカンミカンです
ゆっくり果汁を出しまして
あなたの願い叶えましょう
ミカンカンカンミカンです
果汁は神秘なオレンジ色で
そのパワーはなんと無限大
言葉を放って言葉を拾って
....
きっと、いつまでも
変わらないのだろうな
隣に居る貴方は
どこを見るわけでもなく
口癖のように呟いて
煙草の煙に遊ばれて 涙を零す
私はただ見つめることしか出来なく ....
ピアノが奏でる森には妖精が住むと言う。
感情は朝の霧の中に紛れ、感性だけが宙に浮かんでいる。
僕は裸足で森を往く。
まだ影は存在しない。
清らかな冷気が辺りを包む。
冬の ....
あなたが側にいれば
どんな場所も
夢のような楽園に変わる
出逢いは必然
付き合うことも必然
決まっていた流れ
私の愛とあなたの愛は手を繋ぐ
言葉はなくては伝わる想い
薄暗い ....
もうすぐ日がめくれ
いくつか数えた頃
かの女はバラをたくさん落としてきたが
もうプロポーズされることがなくなったからと
時ごと綿毛に包んで
夏の来ない春に明け渡そうとしている
....
春だし煙草が吸える場所はどんどんなくなるし
取りこわし多々 街の自我崩落
もっと詩を書いてよ
泣いたりわらったりして詩を書いてよ
枯れながら苦しんで書いてよ
ひかりがひかるみたいな当然さで詩 ....
タクシーは次々くるから大丈夫だよ
凍った蘭
時間
でもまだ寒くないし
小さく受け付けて林檎赤いシャッターの閉まるさま まぶた
つめたいね
泣いて、ひかりは増えた
増えてもたりないけ ....
家庭内性暴力をうけているこどもの
特徴みたいなのが新聞に載っていた
他人のそんなやつ許すもなにもないのに
風邪ではないのに喉の痛みを訴えるって
ひどい泣き寝入りだ
ひ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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