植えても植えても
分かれるもの
内に 内に
入り込むもの
誰かのためにと始まったのに
そこに自分は居なかったのに
小さく小さく
ひらいたもの
光を見 ....
先ずは一番に人の心から中身を泥棒したい
その為には甘い言葉で優しく近づき、嘘をつき始めなくてはならない
豊富に偽りを重ねかさねて相手の心から盗み取るためにそれなりの努力を怠るな
良心の呵責は最初 ....
「男性に対してもセクハラ発言あるでしょうか」
「当然あります。」
「タマが小せえー!と言ってはいけません」
「3分しかもたないと言ってはいけません」
「男だろう、と言ってはいけません」
背中は
父の匂い
おっぱいは
母の匂い
懐かしいなあ!
眩しい
なにもみえぬ夕暮れのなかに
鳥葬の塔
アーチ型の風雨にいたんでいる木製ドアを開けよう
耳に痛いちょうつがいの音がして少し赤錆がおちる
取っ手にはこれまでのすべての
怯えてい ....
目覚めたら 昨日の出来事で
朝ごはん食べてたら
駅へ向かう道々で
電車の中で 仕事中も
帰り際に呼び止められたら
帰宅して ドアを開ける途中で
....
汗ばんだ背中が気持ち悪い
ふと一滴の汗が首から背骨を伝って腰の方へと滴るのは
なお一層のこと気持ちが悪い
陽の光が憎らしくさえ思われ
湿った空気など蹴散らしてしまえと
誰に言ったもの ....
野獣さん、泣かないで。
あたしの、こころは、美味しくなかった?
あれだけ、熱心に、むしゃぶりつき、
ひとかけら残さず食べきってしまい、
終いには、
骨までボリボリ噛み砕いてし ....
冷たい水が流れてゆく先は
ここよりもっと暖かいところだろう
冷たい心が流れてゆく先は
ここよりもっと冷たいところだろう
名もない小さな流れに右手を浸して
青い星の温度を知 ....
善悪抜きにして
同性愛は性癖だと思う
性癖なんだから
ロリコンや
デブ専や
SMマニアとおんなじだ
しかし、同性愛だけ
ハートネットTVで
取り上げられて
苦しい胸の内を
打ち明け ....
それはとても楽しい謎解きだった。
文学になった彼を、彼女は読み解く。
手のひらを広げ
あなたの頬を包み込んでみました
こわれそうな
やわらかなぬくもりでした
手のひらを広げ
あなたの肩を抱きよせてみました
流される時の中
いつか
はぐれてしまうのは
....
出来るだろうか。あなたに。出来るだろうか。私に。簡単なことほど難しい。息をしたり飲み込んだり。間もなく夕焼けがやって来る。ベランダでまだ涼しい5月の風。簡単なことから始めればいい。出来るだろうか。あな ....
夏の日十時
海を干上げるほどの無関心が
ここではビルにあくびをさせ
むつかしい言葉はまぶたをすべっていく
回転するただしさ
紐をつけた恋人
合わない靴
ささやかな不安が集積さ ....
涙を、
光ばかりの静寂に落とす
邪悪な光は冷気の中でたどたどしく転び
火だるまになる
器を焦がしてしまった
とても新鮮な空気を吸いながら
涙を、
月の中の悲し ....
ぼくの一部ではなく
ぼくのすべてがきみのなかに入ったら
ぼくの分子ときみの分子は
もっと寄り添い合うことができると想う
それを愛と呼ぶのかどうかは
ぼくには分からないことだけれど
....
一見善良で無害に見える
振る舞いにこそ
権力の萌芽があることに
そろそろ気付け、アホどもよ
公衆衛生的に良好であることしか
認めない今のマスコミがそうだ
こいつらが
ニコニコしな ....
Em Am
生きている 生きている
B
まだ生きている
Em
蛋白質
揺れるものが好き
たとえば 暗闇を照らす蝋燭の炎
野々もの風に吹かれる名もなき花
揺れるものが好き
たとえば たとえなくても
男を思う女の心
別れる際の抱擁
揺れるものが好き
揺れ ....
社会不適合者の貧乏人が
自分を慰めるために
あるいは誰かに
「生きていてもいいよ」と
言われたいがために
自称詩人になる
しかし、いくら自称詩を書いて
投稿しても
全然慰めにならな ....
ジャングルジムに頭をくぐらせて
白い天使の輪が輝きました
空を目指してよじ登った頃は
ゴールに辿り着いたと思った
ひとつの山を越えた時のように
爽やかだと言える汗が光る
高層ビルが ....
新舞子の
あやなす 岸辺に
佇んで
消し果て 終えた 青白い
かげを まさぐり
ため息を 吐く
名古屋港に
出入りする 貨物船を
眺めながら
5月の陽射しは、
夏を隠した薄鼠色の空の隙間から
光の階段のように降りてきて
美しい虹を作り、
いくぶんつよい風を呼んだ
――さっと、
曇り空の幕を開けると、
碧と白のまだらな空 ....
○「無常迅速」
ああでもない
こうでもない
と思い悩んでいるうちに
どんどん死の淵に押し流されていく
死んでしまったらどうでもいいことを
生きている間は悩み続けなければならない
○「 ....
ちいさな虫な俺だから
飛びまわれる範囲なんて知れている
鳥にでもしがみついて遠くに運ばれてやろうか
鳥にこころを開いて
ちんけな虫なんだから
ひとつしがみついて
....
私は今日までに 数えきれない 初めて を繰り返してきた
この世界に生まれ落ちて日に初めてあげた泣き声 その時初めて浴びた光 初めて体を洗ってくれた水 初めて飲んだ母乳
それらは私の記憶の靄に飲まれ ....
ありとあらゆる愉しいもの
俺の前に待て
俺が死んだ翌日に咲け
昨日のことなど打たせてしまえ
喪失を喪失したひどさ伏せて
地上をきれいにしてしまえ
違和感を殺し合え
またありとあらゆる苦し ....
わたしの手は
ぱたぱたと飛んでいきたかろう
耳もまた
できるなら連れだちたかろう
あるいは別々の方向へ行きたかろう
肺も海へ行きたかろう
ひがなぷかぷか浮いてみたかろう
臓物どもは川 ....
語る程の夢もなく
こうして命からがら
生きて来たけど
やる事なす事
嘘だらけの自分の心を
ポケットに入れ
いつまでも
作り笑いしていて
それが
優しい気持ちだなんて
恨 ....
私は目を閉じたときに思い浮かべる
私の生きてきた道に立っている 今も
そして これから 生きていく道があるのだと思う
緑によって街が色づいている 季節には いつも
去年の今頃も見た あ ....
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